異世界転生したサモナーさんは呪いの世界に行く 作:cohaku
「あ、育てればいいのか」
働かない特級のせいで、日本でただ一人の特級を拝命する事になってしまった禪院樹は多忙な仕事に忙殺されながらも甚爾の子育てをしていたのだが唐突にアデルとイリーナなどの強敵がいるエリアに連れて行った弟子たちを思い出した。
「でも、ゲームと違って育てるならそれなりの年月も金も必要になるな…」
特級術師とはいえ、多くの弟子を育てるとなるとそれなり以上の出資が必要になる。
「ふむ、考えてみるか」
「作ってしまった」
そうして一年、あれやこれやと調べてゲームのドロップで稼ぐのが最も安定した手段だと思い、色々な商品を考えた。
結局海外の未発見の鉱脈がある土地などを買い取りそこにドロップアイテムを混ぜ込んで販売する会社を立ち上げた。カモフラージュに呪霊を見える程度の呪力がある奴を縛りで縛って雇われ社長をしてもらい、式神たちに商品を作るのを任せる。
採掘などは土精霊たちに任せ、加工などは生産に特化した人形組に任せる。
「呪符ももう少ししたら売れそうだな」
それに並行して呪符を売るための準備も進めている。
ゲルタ婆様から頂いていたゲームの中ではご禁制の品であった紙。現実世界では簡単に購入できる代物だ、コピー用紙なら簡単に大量に手に入るがあまりいい符が作れなかった。ならばと和紙を使えばコピー用紙よりはいいものが出来たので様々な和紙を取り寄せてどれが一番いい符が出来るかの検証中だ。
これは売れる、普通の術師達は回復の力である反転術式は使えない人間が多い。反転のように失った手足を再生させるなどは出来ないが軽い怪我でも治せるのは有用だ。
他にも浄土曼荼羅は試しに使ってみると御三家秘伝領域対策である落花の情と違いシン・陰流の簡易領域のように必中効果も打ち消せるし効果時間が過ぎるまで相手を攻撃できないが今のところ簡易領域のように結界が壊される様子はない。
身体能力を強化する奴も緊急退避に使えるテレポートもきっとよく売れるだろう。
「一先ずこれで資金は確保できるか、なら次は」
まずは人が入らない場所に愚者の石板を設置し全世界に転移拠点を作る。日本は各都道府県に必ず一つ、海外は各国に一つ。愚者の石板を使えば不可視の結界が張られるからわざわざ土地を買う必要は今はない。将来的には必要になるかもしれないが、それは資金に余裕が出来た時でいい。
「術式になったせいかポータルガードに制限がなくなったのはよかったな」
各転移拠点に召魔を各5匹ほど配置する。最低限インビジブルストーカーを一体は配備して残りはローテーションで配置を決める。オレは複数のオレの情報を統合し飛ばした実験情報体の1人だからかオリジン以外の召魔もいるので召喚できる数は尋常ではない数がいるので配置する召魔には困らない。
これによって日本全国にいつでも召魔を送り込める環境が整った。
「まずは消耗を抑える」
死ぬ術師を減らす。そうすれば仕事をする人手が無駄に減ることもない。
「ある程度資金が溜まったら次は育成だな」
サモナーさんは人材育成と保護を始めるようです。実際これで夏油の離反の確率は下がりそうよね