俺は歩いてる、外を歩いているぞ...
何を外を歩くだけでこんなに仰々しいのかって?
それは今俺が女装しているからだ!
前この世界で目が覚めて女装の達人(風評被害)の怪盗キッドの記憶で見たと言っても感覚的には遠い昔の思い出のような感覚だ。今俺の歩き方に違和感がないか本当に不安だ。足が重いなぁ...まだ人が少ないところだからいいが、人が多くなった時に俺は耐えれるだろうか。というか、なんかチラチラ見られている気がする。俺の女装、いやキッドの女装が一般人にバレていることは多分無いが、視線を感じる...今回はかなり美人に女装してきたからか?多分そうだ。そうであってくれ。
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あーくっそ⚪︎りてぇなぁ。最近は俺が声かけてやってもすぐに断る女が増えて最悪だわ。クッソ。俺は一体何してんだろな。
俺の名前は目茶難波。無類の女好きだ。この物騒な街でストレスが溜まっててナンパに手を出したのが2年前。最初は良かったよ。俺の顔立ちが割と良かったからすぐとは行かずとも俺についてくる女は0じゃなかった。だが、俺の素行の悪さが女の間で広まっちまって、最近は俺の顔見た瞬間に怪訝な顔をしやがるんだ。クソ...そのせいでこっちはお茶にすらこじつけられない。
そんな俺は今日上玉と出会った。
身長は少し高めで、顔立ちはかなりの美人と言って語弊はない。少し自信がなさそうな雰囲気はチョロそうな雰囲気を醸し出していた。こいつはいける。
そして俺はその女の進行方向の横に逸れて先回りして、その女が来るのを待った。この女は絶対に俺の物にしてやる。
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「おおそこの嬢ちゃん」
「っはっはい...」
びっくりした...まさか話しかけられるとは。これはナンパか?いや、これだけで判断するのはちょっと違うか
「あのさ〜今暇?時間あるならちょっと俺と話そうぜ?」
「えっ...えー」
はいナンパ確定ですありがとうございました。
それにしてもナンパされるとかキッドの変装すごいなぁ。どうする?
いや、これは受けよう。まだ正直俺は女装に慣れてないし、最悪走って逃げれば追い付かれることはまずない。なんなら、俺自身が女の目線でナンパを見てみたい。なかなかできない経験だぞこれは。
「...うーんまあいいですよ。お茶くらいなら付き合いましょう」
「おお!よかった。じゃあ行きつけの店があるから俺についてきてくれ」
移動中...
「そうそうここだ。ここのドリンクがうまいだよ!楽しみにしとけよ?」
「へぇここが。楽しみですね!」
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よぉし!見立てどおりチョロい女だ。この店の店長は俺と繋がっている。前と同じように睡眠薬をドリンクに盛ってもらえばいっちょ上がりだ。
ああ楽しみだなぁ
「マスター! "いつもの" ドリンク頼むよ」
「!...承知しました。少々お待ちを」
「ねぇ」
「......ぁ......」
「あ?何だ?」
「今店長さん、ドリンクに何か入れてたよね?」
「.....いや、そもそもその位置から見える筈は...」
「否定はしないんだね。酷いことするなぁ。ね?そうは思わない?合図をしたおじさん?」
「!...あ?何だこのガキ!」
「まあまあおじさん落ち着いて。店内で騒ぎを起こすと迷惑だよ?」
「うるせぇ!あらぬ疑いかけやがってガキが!店長が勝手にやったことだろ?俺が合図したなんて証拠がどこにある」
「証拠はないけど、疑うに足る要素はあるよお姉さん。このおじさんは店長にドリンクを頼んだ時、いつものを強調した言い方をした。それだけじゃない。お姉さんから見えない左目でウインクをしたよね?それをみた店長さんはその後の返答が少し遅れていた。」
「そしてその後の店長さんはドリンクを作る短い時間で2回も物を落とした。それに、瞬きの回数が30秒間に22回。明らかに異常だ。極め付けは、僕がさっき店長に何かを入れたと疑惑をかけた時に否定しなかった。つまり、あんたら2人は共謀してこのお姉さんを嵌めようとしていた。違う?」
「っ...!...〜〜〜〜〜!!!!!このガキィェエアア!!!!!」
そして逆上した男は、推理をしてみせた少年に殴りかかった
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俺は男に連れられて、おそらくバーか何かの店に入った。店に入る前に男からドリンクがうまいと言われていたので、そこは楽しみにしていた。
そして席に着くと男はいつものドリンクを頼んだ。"いつもの"ドリンクか。それが通用するほどこの店に通っているんだな。前世の俺はそこまで深い関係を持った店はなかったから少し尊敬だ。
と、
そう思っていたんだけど......
「ねぇ」
死神の声が響く
「......あ......」
「あ?何だ?」
「今店長さん、ドリンクに何か入れてたよね?」
1番会いたくなかった死神の審判が始まった