調べたら体育祭は5月上旬で職場体験は5月下旬らしいので時間あるなと思いました
この主人公なら放っておかない問題です
ご都合主義ですが原作終盤の科学力見るとやろうと思えばやれたんじゃないかと思ってます
短め
体育祭が終わると職場体験の話になった。俺にもそこそこ指名は来ていたな。武装解除や拘束が便利だかららしいがその辺は割とどうでもよかった。服が好きそうという理由でベストジーニストの事務所を選び、書類を提出して終了である。
ちなみにコードネームはドレスコードだ。これ意外は思いつかない。
そんなある日、教室で葉隠を見ながらふと思った。葉隠はいつも透明だ。顔も見えないし服を着ても似合っているか分からない。服好きとしては結構もったいない話だった。
「葉隠」
「なーにー?」
「不便じゃないか?」
「まあたまに?」
軽い返事だったが、俺は気になった。そこで放課後にリカバリーガールのところへ向かう。
事情を話すと「無茶言うねえ」と言いつつ意外と真面目に考えてくれた。葉隠の個性は光の屈折による透明化らしい。説明の八割は分からなかったが、要するに光の流れを補助できれば見える可能性があるとのことだ。ならば機械系だろうと思い今度はパワーローダーのところへ行く。
ここに葉隠可視化計画が始まった。
リカバリーガールの医学知識とパワーローダーの科学技術と俺のデザイン力で試作品が何度か作られ、数日後にはブレスレット型のサポートアイテムが完成した。光の屈折を調整して透明化を弱める装置らしい。
難しいことはよく分からないが俺は見えればいい。
早速放課後、実験を始めた。教室にはA組の連中も集まっている。
葉隠が少し緊張しながらブレスレットを装着し、スイッチを入れると……淡い光が広がり、何もなかった空間に少しずつ輪郭が現れ始めた。
最初に見えたのは髪だった。次に顔、身体、数秒後には一人の女子生徒がそこに立っていた。
上鳴も峰田も緑谷も口を開けたまま固まっている。
これが葉隠か。若草色を基調とした髪に大きな瞳、幻想的な色合いだ。笑顔が似合いそうな顔立ちは予想以上に可愛かった。
「どうしたのみんな?」
「いや」
「えっと」
「その」
全員語彙力が死んでる。耳郎がようやく復活して「普通に可愛くない?」と言うと麗日も全力で頷く。葉隠は照れながら笑う。
俺は思った。そうだ今すぐに服が必要だ。
俺は指を鳴らす
次の瞬間、制服が消えて白と淡い水色を基調にしたドレスへ変わる。透明感を意識したデザインだ。光を受けるたびに宝石みたいに輝く装飾。派手過ぎず、それでいて目を引く。葉隠のために仕立てたような服だった。
葉隠は近くの窓に映る自分を見る。見える、ちゃんと見えている。顔も髪もドレスも全部見える。
しばらく何も言わなかったがやがて小さく「すごい」と呟き、それから少し笑った。
「私こんな感じだったんだ」
その言葉で教室の空気が少し変わる。上鳴達は騒ぎ始めるし麗日は可愛いを連呼するし耳郎は写真を撮り始める。葉隠本人も何度も自分の姿を確認していた。女子で集合写真も撮ってかなり青春の1ページである。
俺はそんな様子を見ながら満足する。
やはり見えてこその服だ、と思った。
その後2時間ほど葉隠を着せ替え人形にして楽しんでいたら、クラスの皆はいつの間にか帰っていた。
葉隠にも「さすがに感動が薄れてきたかも」と言われてしまった。え?
文化祭ぐらいまでは書きたいなと思い短編から連載へ変えました