俺が転生した世界は魔法少女がいる世界だ。
魔法少女は魔物やそれを率いる魔族たちと日夜戦闘を繰り広げている。
魔法少女っていうのは文字どうり女性にしかなれない、アニメにあった妖精とかから力をもらうんじゃなく素質のある少女が力に目覚めるらしい。
そしてこの世界での俺は女性で名前は御門香音、年齢は15歳花の女子高生である。
突然だがこの世界に転生して15年になるまで生きてみてわかったことが1つある。
それは、この世界がとても不安定だということだ。
今は安定している。だが近い将来魔族がいなくなったら、魔法少女は大きな力を持つ存在として世界から危険視されてしまうだろう。
そうなると次は魔法少女VS人間という残酷な未来が訪れると思っている。
そんな未来を危惧しつつも俺は魔法少女でもなんでもないただの女子高生だ。
こんな事考えられるのも前世の記憶を引き継いだからだし、今は青春を謳歌するしかない。
「いってきまーす」
誰もいないワンルームに声を掛け、俺は高校へと向かった。
ちなみに俺は一人暮らしだ親はいない、理由は交通事故だ。二年前信号無視した車にハネられ2人とも死んだ。
高校に入るまでは親戚に預かってもらっていたのだが高校進学を機に高校近くのワンルームを借りて1人で暮らしている。
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学校について自分の席に座っていると声を掛けられた。
「相変わらずボーッとしてるわね、香音」
「別にいいでしょ、司」
声を掛けてきたのは神谷司、彼女は魔法少女である魔法少女ウィング空を飛び人々を助ける優しい心の持ち主だ。
小学校からの付き合いで中学は別だったけど高校で再会した。
俺の両親が死んでからより積極的に私に絡んでくるようになった。元気づけようとしてくれているのが分かるから少しうざくても憎めないそんな人だ。
「で、なんでボーッとしてたの?今日の夕飯でも考えてた?」
「そのとーり今日はハンバーグにでもしようかな〜なんてね」
「へぇ~いいなぁ夕飯のときあなたの家行ってもいい?」
「だめに決まってるでしょ、あなたは親に迷惑かけちゃうんだから」
「た、確かに⋯香音のハンバーグちょっと気になってたんだけどな〜」
俺は彼女に絡まれたら基本的にそれっぽいことを言うようにしている。そもそも俺と彼女では合う話題がほとんどないのだ。
「それじゃあ、また放課後」
「わかった。放課後ね」
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帰りのホームルームが終わり、昇降口に向かおうとしたときスマホに司からのメールが届いた。
『街に魔族が出たみたい、今日は一緒に帰れなさそう。ごめんね』
『大丈夫』
そう返信して俺は帰路についた。
別に毎回司と一緒に帰っているわけではないその理由が魔法少女としての活動だ。
魔法少女は魔物や魔族との戦闘がメインの仕事となっている。
だがこの世界における魔法少女は戦うだけが仕事ではない。魔法少女の扱いは芸能人のようなものである。司ことウィングがテレビに出ている姿を何度か見たことがある。
そんなどうでもいいこと思い出しながら、俺は学校を後にした。
家に向かっていると少し気になるものがあった、路地裏だ。
いつもなら気にもとめないものなのだが、今日だけはいつもと違い怪しい雰囲気が漂っている。
俺はこういうのは基本無視をするのだが、今日だけは違った。
路地裏に入り怪しい雰囲気の正体を見つけた。
魔族だった、体はボロボロで今にも息絶えそうに見えた。
魔族はこの世界を支配しようとする奴らだ、ボロボロだからって可哀想とかの感情は湧いてこない。
でもなぜか、好奇心からその魔族に触れてみた。なぜ触れようとしたのか自分でもわからない。
だが、そうしないといけない気がした。
触れた瞬間、魔族の体が崩れて消えた。そして、自分の力について自覚した。
俺は魔族の力を奪うことができるようだ。奪うためには魔族が弱っていないといけないのだが、今回は元々弱っていたため問題なかった。
この力について自覚して俺は思った。ずっと危惧している魔族がいなくなった後、魔法少女と人間の戦争、自分が勝手にそうなると思っているだけかもしれないが、なくはない可能性それをこの力があれば防げるかもしれない。
そのためには得た力の確認が必要だ。
魔族から奪えるものは2つあるらしい、1つ目は固有能力その魔族が持つ自分専用の力。2つ目は魔力、魔法や固有能力を発動させたり体にまとわせることで身体能力を強化させたりすることができるエネルギーだ。
あの魔族の固有能力は性質付与、魔力に性質を付与させることができる能力だ。
例えば、魔力に切断の性質を付与すれば、手刀に魔力をまとわせれば相手を切り裂くことができる。
今の自分の能力を確認したところで、魔法少女と人間の戦争を防ぐためにはどうすればいいのか。
考えていたら、ふと前世で好きだった小説のとあるキャラクターのことについて思い出した。
そのキャラは世界の平和を守るためにあえて世界の敵となった。
これだ、これだよ、世界の平和を守るために人間と魔法少女の共通の敵になればいいわけだ。
つまり俺は世界の平和のために最低最悪の「魔王」になればいいんだ。
皆さんはじめまして。
そして、第1話の御読了ありがとうございました。
ここで、本編の決まっている方針について少しお話します。
まず、魔族についてですが和解させる気はありません。
魔族は敵でも味方でもなく主人公を強化するアイテムみたいな扱いです。
あと、結末はまだ決まっていませんがハッピーエンドにするつもりです。
私自身ハピエン勢ですからね。
コメントなどで主人公にこういった能力を使ってほしいや、こういった魔法少女を出してほしい等を書いていただいたら、参考にして本編に出そうかなと思っています。
もちろん感想等を書いていただいたら励みになります。
これからよろしくお願いします。