機動戦士ガンダムZZ『【放送事故】ハマーン様、軍事回線ジャックでハプニング10連発を世界配信されてしまう 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
ネオ・ジオンによる地球圏統治プロパガンダの一環として、拿捕されたアーガマから強制発信された特別番組。銃を構えた親衛隊に囲まれ、冷徹なハマーンのプレッシャーが満ちる中、ジュドーたちは裏でメイン回線をハッキング。
そこへ、ハマーンの危機を察知したマシュマーと、囚われのリィナの電波が交錯する――。
ジュドー(14歳)
「……おいルー、プル!大変だ!ミリタリー回線がバイオセンサーの異常共鳴で埋め尽くされて、『アーガマの発信がアクシデントのグランドスラムを達成した!』って大騒ぎだ!全人類のニュータイプメーターが焼き切れそうだし、ジュドー・アーシタ、14歳、マジで手が震えて止まらねえ!」
ルー(15歳)
「ふふ、いい気味。ネオ・ジオンの総帥様が用意した演説台が形無しね。10代の叫び声で通信網がカオスに染まるとか、ニュータイプの可能性の極致じゃない。ルー・ルカよ」
ハマーン(20歳)
「ハマーン・カーンだ。……フン、これぞ我が軍による地球圏統治の第一歩。これからはコロニー落としではなく『精神的動揺の兵器化』の時代だ。全人類の思考の独占権、丸ごと我がネオ・ジオンの戦費として差し押さえてやろう」
ジュドー
「二十歳にもなってハプニングを軍事市場独占するなよ!ザビ家を超えてるぞ!……って、そんなことよりお前ら、とんでもない男が割り込んできた!」
マシュマー(ネオ・ジオン騎士・無線)
「おいアーガマの俗物ども!ハマーン様の演説中に不敬である!前線が放送事故か正史の作戦か困惑しているぞ!ジュドー、その場でアクシデントが次々起きる戦闘会話劇として混乱を盛り込め!この薔薇の騎士が正してやる!」
エル(14歳)
「(アーガマの通信卓の陰から割り込んで)マシュマー、うるさいわよ! ジュドーがノーマルスーツの気密チェック中に寝ぼけてるなら、幼馴染の私が起こしてあげるわよ! ほら、起きて起きて!」
ジュドー
「う、うーん……あ、エル? 出撃か……? よし、お前の手を引っ張ってZZのコックピットの中に引きずり込んでガシッと抱きつく!!」
エル
「きゃあっ!? な、何すんのよジュドー! コックピットなんて狭いのに……でも、ちょっと、悪くないかも……って、ルーが見てるじゃない!」
ジュドー
「ハッ、第一種戦闘配置だ! ダッシュで居住区の減圧ハッチ前を走るぞ! って、うわあああ! 曲がり角から誰か……!?」
ハマーン
「ちょっとそこ、軍規に従いな……って、きゃああ(厳格な悲鳴)!?」
(ドスン! と二人が激突する音。周囲の親衛隊が即座に武器を構える)
ジュドー
「いっててて……あ、す、すまんハマーン! 倒れ込んだ拍子に、俺の手が偶然あんたの黒いノーマルスーツの胸元にしっかりと……」
ハマーン
「(顔を真っ赤にし、殺気を含んだ凄まじいプレッシャーでジュドーを睨みつけながら)な、何をするかアンタ!! プレッシャーの源泉たる私の胸に、どこを触っている! ……俗物が、調子に乗るな。次やれば、その腕をキュベレイのビーム・サーベルで焼き切るぞ!!」
プル(10歳)
「(ジュドーの服を引っ張って)あ! ハッチの外から、ものすごい強い宇宙の突風が吹き込んできたよ! ひらひら~!」
ジュドー
「うわっ、突風!? って、プルの私服のスカートが思いっきりめくれ上がって、主人公の俺がちょうど真ん前でバッチリ目撃……!」
プル
「あはは! ジュドー、しっかり見てるね! これが宇宙(そら)の、イタズラ風ってやつだね!」
ルー
「大変! プルちゃんを隠さなきゃ! ジュドー、早く重力ブロックの階段を上がって……ああ、私、Zガンダムの変形レバーを固定し忘れて足を踏み外したわ! 落ちるぅー!」
ジュドー
「ル、ルー!? 後ろから支えようとして……うわあああ、俺も一緒に転倒!!」
(ゴロゴロと、ノーマルスーツの金属音がアーガマの床に響く音)
ルー
「うにゅ……。あ、ジュドーが私を床に完全に押し倒す形で、二人がピタッと密着してる……。ちょっと、艦内Gのせいにしては、息が苦しいわね……」
ジュドー
「ご、ごめんルー! なんだこの怒濤のコンボは!!ハァ、ハァ……ちょっと落ち着くために、誰もいないはずのネオ・ジオン臨時司令室の防爆ドアをガチャッと開けて……」
ハマーン
「(平服に着替え中だったため、本気で激怒して絶叫)きゃああああーーーっ!! ちょっとジュドー! なんで私が軍装を解き、平服に着替え中なのがわかっててドアを開けるのだ!!」
ジュドー
「知らねえよ!! なんでラジオブースの片隅で着替えてんだよ!!」
ハマーン
「見るなーーー! この俗物めが、万死に値するぞ!!」
リィナ(10歳)
「(ネオ・ジオンの幽閉先から、兄の不祥事に耐えかねて通信に割り込む)お兄ちゃん!! 何やってるのよ! ハマーン様のお部屋に勝手に入るなんて、シャングリラにいた頃から全然デリカシーが直ってないわ! 早く私を助けにきなさい!」
ジュドー
「リィナ!? 無事なのかリィナ!! ……って、うおっ、グラナダ行きの定期シャトルが満員で、ぎゅうぎゅうだぞ! ガタガタッ……あ、急ブレーキだ!」
ジュドー
「うおっ、車内が激しく揺れて、手すりを掴み損ねた! バランスを崩して、俺の顔が目の前にいたプルの体にスッポリと……」
プル
「ジュドー、プルの体、柔らかい? 顔を埋められて、ちょっとくすぐったいよー!」
ジュドー
「す、すまんプル!!」
ルー
「次はサイド1の保養地プールよ! ウォータースライダーからプルちゃんが勢いよく着水! ザブーーーン!!」
プル
「ぷはっ! あ、激しい水圧で、プルの水着の紐が解けちゃった! ノーマルスーツじゃないからプカプカ浮いてるよー!」
ジュドー
「なんでそんな綺麗に解けるんだよ! ほら、浮き上がった紐を、主人公の俺がちょうど拾い上げて……って、これ手渡すの気まずすぎるだろ!!」
ハマーン
「(気を取り直して、冷たく言い放つ)もう、プールで騒ぎすぎるな。私は一足お先にアーガマのシャワー室に……」
ジュドー
「俺も冷えたから簡易風呂に入ろう。男湯と女湯を間違えて、鍵がかかってないドアをガチャリと開けて……」
ハマーン
「(湯気の中からキュベレイの後光のような怒気を背負って絶叫)ちょっとおおおお!! あんた、昼間の着替えに続いて、今度は湯気の中の私のシルエットを覗き見する気か!? どこを見ているのだ、この不届き者が!!」
ジュドー
「システム的に男湯の看板が裏返ってたんだよ!! すまんハマーン!!」
ルー
「もう、ネオ・ジオンの総帥様、隙だらけね。夜よ、夜! アーガマの簡易二段ベッドの上の段で、私が寝返りを打つわよ! バキッ!! あっ、ベッドが壊れた!」
ジュドー
「ウソだろ!? 下の段で寝ていた俺の上にルーが落下……ブフォォッ!! 布団ごと二人が完全に密着……重い、重いよルー!!」
ルー
「ちょっと、レディに向かって重いとは何よ。……あら? いきなり戦闘の余波で艦内が完全な停電になったわね」
ジュドー
「うわ、真っ暗だ! 何も見えない! 足元が危ないから、俺が手探りで壁を探しながら進むぞ。……ん? あ、ここが壁かな。掴んだ場所が、なぜかものすごく柔らかいんだけど……」
ハマーン
「(暗闇から、親衛隊すら震え上がる冷徹なニュータイププレッシャー)……ジュドー。あんたが今、必死でもみしだいているの、壁ではないぞ」
ジュドー
「えっ?」
ハマーン
「……私の胸だ。昼間の激突に続いて、暗闇に乗じて二度も同じ過ちを犯すとは……。リアルすぎて、生々しい感覚だろう」
ジュドー
「(慌てて手を離して絶叫)ギャアギャア大騒ぎ!! 10連発のオチがハマーン様の直撃プレッシャーかよ!!」
ルー
「ふふ……あははは! リアルタイム会話劇で総帥の胸を掴むなんて、相変わらず命知らずね、ジュドーは!」
ハマーン
「(必死に冷静さを取り戻し、総帥としての口調で)なるほど。朝の寝坊から夜の暗闇のパニックまで、完璧に実演されたアクシデントの黄金比率だな。この10の事象を『10代が1日で体験する会話劇』としてパッケージ化すれば、世界中のニュータイプになりきりたいユーザーから莫大な補給物資が見込める。当然、この配信ルートは我がネオ・ジオンが独占する。私の口座に売上が直結される仕組みだ」
ジュドー
「あんたはリアルタイムのハプニングからもきっちり手数料を取るな!!」
プル
「えへへ! みなさーん、こんばんわー、プルだよ! あ、今、アーガマの天井に、ピンク色のバイオセンサーの光の雲が浮かんでるよ! あ、プルの水着の紐が、ピンク色のファンネルになって、ジュドーのポケットに直結しちゃったよ!」
ジュドー
「プル、それが本当ならメルヘンだけど、お前の水着の紐はルーに結てもらってくれ!!おい、もう止らねえ!今夜のテーマはこれだ!!『10代の、絶対にアーガマの秩序を乱す禁断の“もしも”会談〜10大アクシデントはハマーン様のプレッシャーの香り〜』!!」
ルー
「いいわね、私からいくわよ!……『もしも、私が二段ベッドからジュドーの上に落ちるシーンを再現したら』!!……『ジュドーのバカ!私の気持ちを受け止めきれないなんて!!もう知らないから、全員でコア・ファイターの上で100時間連続でわっしょい踊りでもしなさい!!』」
ハマーン
「(被せ気味に、冷徹に)いいだろう。私はその横で、1時間あたり10万ゴールドバウの『不敬罪目撃の口止め料』をジュドーに請求する。甘酸っぱさを維持するコストは、すべて私が管理する。世界中の胸キュンエネルギーを、私の銀行口座に直結して、キャッシュバックは1%だ。これで地球圏は私の掌の上だな」
エル
「ちょっとジュドー! 私の“もしも”はね、ジュドーが明日からアナハイムの工場で寝ないで働く代わりに、私をちゃんとZZのコックピットに乗せることよ! 10個のアクシデントに耐えられる頑丈なガンダリウムγ製のシートを用意しなさい!」
マシュマー(無線)
「(通信機を掴んで号泣)あああ……ハマーン様の聖なるお胸が俗物の手に……! 許さん、私は自爆してでもジュドー・アーシタを討つ! その10連発のアクシデントの権利金は、ネオ・ジオンの栄光のために全て私が買い取る!!」
リィナ(無線)
「もう、ネオ・ジオンのお兄さんも、うちのお兄ちゃんもバカばっかり! 10連発のリアルタイムキュンキュン大爆発なんてやってる暇があったら、早く戦争を終わらせて!」
ジュドー
「(笑いながら)リィナ、怒るなよ!! ……ハァ、ハァ……。もう、笑わせないでくれ……。地球圏のニヤニヤしてる一般兵のリスナーの人たち、もし聴いてたら、俺たちの代わりに謝っとくから……。明日、ジュニア・スクールに行ったら俺、別の意味で10回連続の事故の主人公としてティターンズの残党にマークされてねえかな……」
プル
「あ、宇宙(そら)に、大きなお肉の形をしたミノフスキー粒子の雲が浮かんでるよ! えへへ、あれが本当のニュータイプ覚醒の合図だね! みんなで、ビーム・サーベルをお箸にして、追いかけようね!」
ジュドー
「(ヤケクソで通信パネルを叩く)もうどうにでもなれ!!今夜の笑いと、焼き切れるほど甘酸っぱい10個の会話劇過電流で、アーガマの自転を1秒早めてやるぜ!!」
(ガンダム・チームとハマーンのニュータイプ共鳴の笑い声が、宇宙全土の軍事回線をジャックして消えていく)
ジュドー
「……。……ハァ。……もし明日、宇宙がピンク色に染まってても、それは俺たちのせいじゃない。ハマーンのせいにしろ。……お相手は、ジュドーと!」
ルー
「世界を爆笑と10大アクシデント会話劇でハッキングした、ルーと!」
ハマーン
「ハマーン・カーンと」
プル
「プルでした! えへへ、お隣のルーちゃんも、また来週ー!」
ジュドー
「最後に、地球圏を揺らす甘酸っぱい一発、いくぜ!」
全員
「シャングリラ・アタック!!!」
この直後、羞恥と怒りが限界に達したハマーンの合図により、親衛隊が通信ケーブルを物理的に切断。
アーガマの臨時通信室には、キュベレイの後光のような恐るべき殺気と、顔を真っ赤にした総帥の沈黙だけが取り残されたという。