機動戦士ガンダムZZ『【放送事故】ハマーン様、軍事回線ジャックでハプニング10連発を世界配信されてしまう 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
バカップルたちの過剰な糖度によってピンク色に融解し、甘さ120%で物理的にショートしたアナハイム社のデータアーカイブ。しかし、ジュドーたちの桁外れの精神波は、その壊れた回路の残骸から「タイトルがもはやあらすじ」「またオレ何かやっちゃいました?」を司る、現代サブカルチャーの究極の到達点『異世界転生・チート無双ドラマ(お約束ファンタジーデータ)』をサルベージ!
もはやラブコメでもシリアスでもバカップルでもない、全宇宙の常識を置き去りにするテンプレの嵐。インフォネットの基幹回線が規格外のチート過電流で完全に限界突破する生放送!
ストロベリーの香りが消え去った虚空に、暴走するトラック、ステータス画面、そしてマヨネーズを大絶賛する王族のホログラムといった、突っ込んだら負けの異世界テンプレの幻影が強烈に実体化し始めた。
ジュドー(14歳)
「(ステータス画面の幻影が頭上に浮かび、攻撃力:999999の表示を見て絶叫)……おい!通信室が完全に消滅したはずなのに、今度は世界観も主人公の属性も大まかなストーリーも全て説明されている『タイトルがもはやあらすじ』な10個の異世界テンプレシチュエーションが実体化してやがるんだよ!ログの流れる速度が、ライトノベルの刊行スピードを超えてる!!ジュドーです!マジでZZガンダムのハイメガ粒子砲の出力を初めて見た時よりバグり散らかしててわけが分からねえ!!」
ルー(15歳)
「(無限収納からモビルスーツの予備パーツを平然と取り出しながら、不敵に美しく微笑む)ふふ……こうなったら最後の1秒まで、このテンプレだらけの戦闘配置に付き合うわよ。ねえジュドー、全宇宙の兵士たちが、このお約束すぎる10大シチュエーション(チート・バグ)のせいで、ギルドの登録用紙に名前を書き込んでいるってマジ? 初期ステータスがバグっている少年が宇宙世紀の戦争を完全停止させるなんて、これこそ人類の革新の光よ。ルー・ルカ、異世界でも無双します!」
ハマーン(20歳)
「(顔を困惑で真っ白に染めつつも、執念で壊れたそろばんを弾きながら)おのれ、地球圏の俗物どもが遺した、お手軽に最強になれるファンタジーデータめ……!だが、全宇宙の愚民どもよ、我がネオ・ジオンの商業主義は異世界でも黒字だ!この10大イベントにおける『鑑定スキル』と『内政知識』を我が軍の独占資源とし、1また何かやっちゃいましたと言うごとに10兆ゴールドバウの『チート関税』を連邦から強制徴収する!これで我が軍の戦後復興は永久に安泰だ!」
ジュドー
「あんた、無自覚なチート発言からまで10兆もむしり取るなよ!!どこまで黒字に執着する総帥なんだよ!!……って、うわああ!空間にヘッドライトをギラギラ光らせた暴走トラックの幻影が実体化したぞ!異世界への片道切符が突っ込んできた!」
エル(14歳)
「(少女を庇ってトラックにはねられる、あるいは自分ははねられていないのにショック死するバリエーションを実演しながら)……危ないっ!って、私がはねられる側じゃないのよジュドー!!これが噂のトラック転生ね!気がついたら目の前に女神様がいて、初期ステータスと便利スキルが完全にバグってる画面を見せられてるわ!」
ジュドー
「最初から無双状態にするなよ!!……って、うおっ!?今度は冒険者ギルドの受付口の幻影だ!初心者である俺にやたら親切で可愛いギルドの受付嬢に変装したルーが、めちゃくちゃ優しくシステムを説明してくれてるぞ!」
ルー
「(大抵かなりの美少女の受付嬢として、その後も何かと主人公の面倒を見る距離感で)ようこそ冒険者ギルドへ、ジュドー様❤ 登録手続きはこちらですよ。……って、ちょっとそこをどきなさいよ!ギルドに登録したてのジュドーを見て『おいおい、こんなガキが冒険者だってよ』って络んでくる、ちょっと強そうな見た目のかませ犬の先輩冒険者が現れたわ!」
マシュマー(ネオ・ジオン騎士・かませ犬幻影)
「(大柄な斧を担ぎ、直後に主人公の規格外の強さを見せつけられて絶絶望する表情で)おいおい!こんなガキが冒険者だってよ!この俺を誰だと思って……ぎゃああああ!?(ジュドーのデコピン一発で壁にめり込みながら)ば、化け物めぇぇぇーーー!!」
ジュドー
「(圧倒的なチート能力を発揮して周囲の度肝を抜いているにもかかわらず、本人にはその自覚がない顔で)……あれ?またオレ何かやっちゃいました? これくらいジャンク屋の基本なんですけど……って、周囲の常識を置き去りにするセリフを勝手に言わせるなよ!!」
エル
「(現代の知識で異世界の住人を魅了する内政パートで、マヨネーズと醤油ベースの料理を振る舞いながら)ほら、異世界の王族の皆さん、これが現代日本の『マヨネーズ』よ! 醤油ベースのタレで炒めたお肉もどうぞ!」
ハマーン
「(異世界の王族役として、料理を一口食べて目を輝かせながら)な、何という美味さだ……!なんという画期的なアイデアだ!このドロリとした白い聖水と、黒く芳醇な液体は一体何なのだ!? 我が王国の全領土をアンタに譲ってもよいぞ、エル!!」
ジュドー
「マヨネーズ一つで国を譲るな総帥!!……って、うわあ!今度は鈍感すぎる主人公と好意がバレバレのヒロインたちの幻影だ!ルーとエルがどれだけ明確なアプローチを仕掛けても、俺が『みんな仲が良いな』などと解釈して一向に恋愛関係が進展しない!」
ルー
「(顔を真っ赤にして、明確な告白級のアプローチを仕掛けながら)ねえジュドー、私、あんたの特別なパーティーメンバーになりたいのよ……!」
ジュドー
「(鈍感フィルター全開の笑顔で)ハハ、ありがとなルー!俺たち、本当に親切な友達だよな!みんな仲が良いのが一番だぜ!」
エル
「(ずっこけながら)この鈍感難聴主人公ーーー!!……って、うわっ!今度は追放された元パーティが勝手に自滅していくざまぁ展開のホログラムよ!『お前は無能だ』とジュドーを追い出した悪徳冒険者たちが、サポートを失ってどんどん落ちぶれてる!」
マシュマー
「(幽閉先からのホログラムで、泥水をすすりながら悲惨な結末を迎えて)ジュドーを追放したせいで、我がパーティーの装備のメンテナンスが全くできん……!アイツが裏でどれだけ規格外の雑務をこなしていたのか、今になって気づくなんて、時すでに遅しだぁぁぁーーー!!」
ジュドー
「勝手に自滅していく元パーティの悲壮感がリアルすぎるよ!!……って、うわあ!最後は隠しきれない実力の一端が漏れ出す学園の魔力測定器の幻影だ!あえて実力を隠して落ちこぼれのフリをしていたのに、トラブルに巻き込まれた瞬間に最強のお約束が炸裂した!」
プル(10歳)
「(魔力測定の水晶玉に手を当てて、規格外の数値で爆発させながら)えへへ、ジュドー!学園の入学試験で魔力を隠そうとしたのに、測定器がドカンッて壊れちゃったよ!実は最強のお約束を隠し持つ無自覚系として、みんなで一緒に大暴れしよーね!」
ジュドー
「(理性が完全にテンプレの過電流で消滅して絶叫)う、うわあああああん!!! 突っ込んだら負けの異世界チート空間が全宇宙のサイコミュを伝って俺の脳みそを直撃して、全宇宙の戦火がステータス画面になっちゃうよぉぉぉーーー!!!(ヤケクソで大笑いする)」
ハマーン
「(ホログラムの残像が魔力のプラズマとなって消えゆく中、割れたマイクを掴んで誇らしげに)ふふ……。これにて『宇宙世紀アクシデント・異世界チートポートフォリオ』が、全人類のテンプレ脳と共に完結した。世界中のニュータイプが液晶の前でまた何かやっちゃいましたを叫んだ対価として、ネオ・ジオンの口座にはもはや全次元の異世界を1000億回買収できるゴールドバウが満たされた。これからは、モビルスーツではなく『ざまぁ展開』で世界を完全黒字化する!」
ジュドー
「あんたは異世界に行っても、俺たちのチート能力を戦費に変える最強の総帥だったよ!!」
プル
「(最高の笑顔で)えへへ、みなさーん!これで本当の本当に、チートで無双しちゃう異世界のお話もおしまいだよ!あ、宇宙(そら)に、ピンク色の大きなステータス画面の形をしたニュータイプの光が広がっていくよ!みんなで、この壊れた測定器を笑顔でパチンッて割って、新しい宇宙(そら)へ出撃しよーね!」
ジュドー
「(ヤケクソで涙を拭い、壊れた通信アンプの全回路を精神波で完全に融解させる)もうテンプレは終わりだ!!今夜のトラック転生と、10個の規格外な過電流で、アーガマの歴史の常識をすべて吹き飛ばしてやるぜ!!」
(ガンダム・チームの爆笑とテンプレ、安定のハマーンのそろばんを弾く音が、宇宙全土の回線をジャックして完全にフェードアウトしていく)
ジュドー
「お相手は、ジュドーと!」
ルー
「すべての異世界エピソードまで完璧にハッキングした、ルーと!」
ハマーン
「ハマーン・カーンと」
プル
「プルでした!えへへ、お隣のルーちゃんも、また公式記録の受付嬢の前でねー!」
全員
「シャングリラ・アタック!!!」
この直後、羞恥と商業的計算、あるいはあまりのテンプレ展開の怒涛のラッシュに精神が完全にオーバーフローし、真っ白に燃え尽きたハマーンの最後の合図により、親衛隊が通信室のあった空間ごとアクシズの全チート級ハイメガ粒子砲で物理的に宇宙のステータスごと完全消滅破壊。
跡形もなくなった臨時通信室の虚空には、キュベレイの後光のような恐るべき寂しさと、合わせると攻撃力:999999になるステータス画面の残像、そして「これでネオ・ジオンの黒字は未来永劫、異世界でも覇者だな」と静かに微笑む総帥の、あまりにも美しく切ない沈黙だけが取り残されたという。