機動戦士ガンダムZZ『【放送事故】ハマーン様、軍事回線ジャックでハプニング10連発を世界配信されてしまう   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

3 / 12
ホログラムとGの緊縛(サイコ・リアリティ) 〜総帥の思考共有はピンク色の戦火〜

親衛隊の銃撃によって基盤が焼き切れた瞬間、アナハイムの隠しプロトコルが作動。通信室内の3Dホログラムプロジェクターが強制起動し、サイコミュの過共鳴と連動して「実体を持つ映像(サイコ・リアリティ)」の暴走が始まった。

 

ジュドー(14歳)

「(火花が散る部屋で、頭を抱えて絶叫)……おい!まだ終わってねえ!!今度はアンプじゃなくて、天井の3Dホログラフの照射装置が勝手に回り始めて、全人類の軍事モニターに『これで本当にラストの10個のアクシデントが実体化するぞ!』って、空間そのものをハッキングしてやがる!ログの流れる速度が宇宙の膨張スピードを超えてる!!ジュドーです!マジでZZのハイ・メガ・キャノンを誤射した時より心臓がバクバクいって止まねえ!!」

 

ルー(15歳)

「(火花を避けて、不敵に美しく微笑む)ふふ……こうなったらトコトン付き合うわよ。ねえジュドー、全宇宙の連邦もジオンも、この空間実体化エラー(サイコ・リアリティ)のせいで、武器を捨てて画面に釘付けになってるってマジ? 10代のパニックが宇宙世紀の物理法則を書き換えるなんて、これこそシャア・アズナブルでも成し得なかった人類の革新よ。ルー・ルカ、これが本当の最後の戦闘配置です!」

 

ハマーン(20歳)

「(顔に青筋を立て、そろばんの数値を限界突破させながら)おのれ、アナハイムの悪魔の科学力め……!だが、全宇宙の愚民どもよ、ネオ・ジオンの経済力は不滅だ!このホログラム空間における残りの10大アクシデントも、我が軍の『精神的プロパガンダ資産』として丸ごと特許申請する!今この瞬間より、一アクセスにつき1億ゴールドバウの『宇宙世紀歴史維持税』を地球連邦の全財産から差し押さえる!これで我が軍の軍資金は永久機関となった!」

 

ジュドー

「あんた、泡にまみれた次はホログラムで世界経済を脅迫すんなよ!!どこまで強欲な総帥なんだよ!!……って、うわああ!ZZのコックピットの緊急脱出レバーが、火花で誤作動した!座席がハッチの外にせり出して……うわっ!外で様子を見てたエルに向かって、俺の体がシートごとロケットみたいにすっ飛んでいく!!」

 

エル(14歳)

「(外から覗き込んだ瞬間に)えっ、ちょっとジュドー!?きゃあああ!?」

 

(ドスン! と、せり出したシートがエルを押し潰す音)

 

ジュドー

「いっててて……す、すまんエル! 放り出された俺の顔面が、エルの胸元にノーマルスーツ越しじゃなくて、生身の衝撃でスッポリと挟まり込んで……!」

 

エル

「(顔を真っ赤にして絶叫)何すんのよこのバカジュドー!!シートごと女の子の胸に突っ込んでくるなんて、どんな戦闘機動よ!!」

 

ルー

「危ないわ、ジュドー!通路の気密扉を閉めなきゃ!(慌てて振り返る)」

 

(ゴツン!! と、金属特有の激しい衝撃音)

 

ジュドー

「うわっ、急に振り返るなよルー!お互いのヘルメットのバイザー同士が正面衝突して、火花で前が見えねえ!うわ、反動でバランスを崩して……ルーの首に両腕を回した状態で、2人で床に転がった!」

 

ルー

「(至近距離で息を弾ませて)ふふ……バイオセンサーのノイズより、あんたの驚いた顔がバイザー越しに間近でよく見えるわね。このまま床の上で、しばらくホールドしてようか?」

 

ジュドー

「からかうなよルー!!……って、うおっ!?今度は資材庫のワイヤーロープのリールが勝手に暴走したぞ!ウインチが巻き取られて……うわあああ!」

 

ハマーン

「(通信室に踏み込んだ瞬間に)ちょっとそこ、軍規に従いな……って、な、何だこのワイヤーは!?(巻き込まれる)」

 

(シュルシュルシュル! と高速でロープが巻き付く音)

 

ジュドー

「うわああ、1本の命綱で、俺とハマーンが二人羽織みたいにガチガチの簀巻き(すまき)にされた!!ロープの圧力が強すぎて、あんたの細い腰と、冷徹なはずの体のラインが俺の全身にゼロ距離で密着して押し付けられて……!」

 

ハマーン

「(身動きが取れず、耳元で吐息を漏らしながら激怒)くっ……俗物が、密着するな!私の体の柔らかさをロープの張力で測定するな!!……って、う、頭が……!?バイオセンサーのせいで、思考が、口調が、強制的にシンクロして……(急に子供っぽい声になり)もー!ジュドー、私をもっと見てくれなきゃ拗ねちゃうんだからねっ!!」

 

ジュドー

「(驚愕して)ええええーーーっ!? ハマーンの口からプルのセリフが飛び出したぞ!!」

 

ハマーン

「(一瞬で冷徹に戻り、あまりの羞恥に顔を極限まで真っ赤にして絶叫)忘れるのだ俗物ーーー!!今のは私の精神波のバグだ!今の声を音源化したものは、1ダウンロード5億ゴールドバウでネオ・ジオンの口座に振り込ませる!!」

 

リィナ(10歳)

「(幽閉先から、ホログラムの実体化バグで通信室のベッドの上に等身大で突然出現する)お兄ちゃん!!何やってるのよ!ハマーン様の口からプルのセリフを言わせるなんて、シャングリラでジャンク屋やってた頃よりタチが悪いわ!思春期だからって、精神波をそんな破廉恥なことに使わないで!」

 

ジュドー

「リィナ!?なんでお前が目の前に……って、うわあ!本物のリィナの温もりと手の感触が、ホログラムなのに100%伝わってくるぞ!生きてるリィナだ!!(思わず抱きしめる)」

 

リィナ

「きゃっ、お兄ちゃん、離れてるのにデリカシーのない手の温かさがそのまま伝わってくるわ……!でも、お兄ちゃんの後ろ、大変なことになってるわよ!」

 

ジュドー

「えっ!?うわああ、今度はエルが乗ってる全自動マッサージチェアのパッドが暴走して、エルを締め付けてる!『ジュドー、抜けない!』って、今引っ張ってやるから……って、うわっ!機械の強力なアームに巻き込まれて、俺ごと狭いチェアの中に挟み込まれた!!」

 

エル

「ちょっとジュドー、狭い、狭いわよ!機械のパワーが強すぎて、あんたの胸板が……うにゅ、変なところが密着して当たってるじゃないのよ!」

 

ジュドー

「俺のせいじゃないって!……って、うわ、今度は居住区のシステムバグだ!人工重力ブロックのG方向が急激に180度反転したぞ!天井が床に、床が天井になる!!」

 

ルー

「大変!天井側のキャットウォークを歩いてたのに、真下の通路に真っ逆さまに落下するわ!落ちるぅー!」

 

ジュドー

「ル、ルー!?真下で受け止めようとして……うわああ、ルーのショートパンツが俺の顔面を完全ホールドする形で、頭の上に綺麗に着地!!」

 

ルー

「あら、ナイスキャッチ。でも、レディのボトムスに顔を挟み込んだまま固まるのは、ちょっと破廉恥が過ぎるんじゃない?」

 

ジュドー

「物理法則が狂ってんだよ!!……って、うおっ、今度は通路の気圧バルブのバグで、エアロックの吸気口に空気が吸い込まれていく!危ない!!」

 

ハマーン

「(ワイヤーから抜け出した直後)フン、これくらいの減圧、我が軍の防壁なら……って、な、何だ、私の平服の裾が吸気口にズブズブと吸い込まれて……ビリッ(衣服が破れる音)!?くっ、インナーが露出して……」

 

ジュドー

「危ねえハマーン!俺の上着で包み込んでやる!って、勢い余って正面からあんたを思いっきり抱きしめる形になっちゃったぞ!」

 

ハマーン

「(上着で包まれ、ジュドーの胸に顔を埋めながら)……アンタの体温、不快ではないが……。この布地の耐久データ、アナハイムに損害賠償として3億請求しろ!」

 

プル(10歳)

「(通路の奥から、高粘度栄養食のチューブを抱えて登場)ジュドー!大変大変ー!非常用のカロリーブロックの倉庫が戦闘の気圧変化で大爆発したよ!ドロドロのイチゴ味クリームが、プルの顔や服にままみれになっちゃった!『ジュドー、甘くてベタベタするー!拭いてー!』って、ジュドーの胸元にゴシゴシ~!」

 

ジュドー

「うわあっ、甘いクリームが俺の服にまで!!プル、ベタベタするって!!」

 

プル

「えへへ、ジュドー、これ美味しいよ?ほら、ルーちゃんのお顔にも、コックピットの中でつけてあげる!」

 

ルー

「ちょっと、ZZの複座コックピットの中までクリームを連れてこないで!冷却ファンが故障して、モニターが結露でビショビショよ。シートも汗と結露でヌルヌル滑りやすくなって……あ、Gがかかるたびに、私とジュドーの太ももや二の腕が、ヌルリと滑って重なり合っちゃうわね」

 

ジュドー

「うわ、コックピット内の酸素濃度が精神的に薄くなってきた!ルー、操縦桿を握る手が震えて……」

 

ルー

「……ん、滑るわね、ジュドー。このまま最後の過電流が切れるまで、宇宙の重力のせいにして、密着したままでいましょう?」

 

ハマーン

「(気を取り直して、ホログラムの残像の中で不敵に微笑む)ふふ……。これでメディカルからサイコ・リアリティまで、24大アクシデントが完全に実演されたな。世界中のニュータイプユーザーが、この甘酸っぱさの対価として、今ネオ・ジオンの口座に過去最大のゴールドバウを振り込み終わった。戦争の予算など、この15分間の配信で全て完済だ。これからは、ハプニングで地球圏を完全黒字化する!」

 

ジュドー

「あんた、最後の最後までハプニングをお金に換えて世界を支配しようとするなよ!!」

 

プル

「えへへ、みなさーん!これで本当に、全部のアクシデントがコンプリートだよ!あ、宇宙(そら)に、ピンク色の大きなシャボン玉の形をしたニュータイプの光が広がっていくよ!みんなで、ビーム・サーベルでパチンッて割って、お星様にしちゃおうね!」

 

ジュドー

「(ヤケクソで3Dプロジェクターを叩き壊す)もうこれで本当に終わりだ!!今夜の、いや、この15分間の笑いと、24個の会話劇過電流で、アーガマの歴史を完全に書き換えてやるぜ!!」

 

(ガンダム・チームの爆笑と、ハマーンのそろばんを弾く音が、宇宙全土の予備回線をジャックして完全にフェードアウトしていく)

 

ジュドー

「お相手は、ジュドーと!」

 

ルー

「歴史のC面まで完璧にハッキングした、ルーと!」

 

ハマーン

「ハマーン・カーンと」

 

プル

「プルでした!えへへ、お隣のルーちゃんも、また公式記録のアクシデントでねー!」

 

全員

「シャングリラ・アタック!!!」

 

この直後、羞恥と商業的計算が限界に達したハマーンの合図により、親衛隊がアーガマのプロジェクターを物理的にバズーカで粉砕。

臨時通信室には、キュベレイの後光のような恐るべき殺気と、大量のイチゴ味クリーム、そして「これでネオ・ジオンは未来永劫、黒字だな」と静かに微笑む総帥の沈黙だけが取り残されたという。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。