機動戦士ガンダムZZ【放送事故】ハマーン様、軍事回線ジャックでハプニング10連発を世界配信されてしまう 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
度重なるドア破壊とリアルタイム突入を経て、もはや完全に限界を迎えたアーガマ臨時通信室跡地。だが、10枚のドアを失い完全にオープンスペースとなったその空間で、暴走を続けるサイコミュの残留思念は、ついに紙の文化の禁忌……すなわち、「タイトルだけで全てがわかり、背表紙を見るだけで家族に絶縁される、成人向け美少女ライトノベルのデータアーカイブ」と直結してしまった!
空間全体に流れ出すのは、いつもの重厚な宇宙世紀のBGMではなく、紙面から溢れ出る圧倒的な「癖(ヘキ)」と、それを支える職人作家たちの地力の高さ!
ネオ・ジオンの総帥ハマーン・カーンが、あまりにストレートすぎる官能ラノベの様式美(ファクト)に脳内を直撃され、ジュドーたちがその圧倒的なスピード感と様式美に巻き込まれていく、歴史の闇に葬られた「成年向け文庫ハッキング回」が今、奇跡の爆誕!
ジュドー(14歳)
「(目の前に突如出現した、あまりにもフォントが大きくて色鮮やかな書籍データ画面を見て絶叫)……おい!今度は普通のデータじゃねえ!!タイトルだけで『属性』『関係性』『プレイ内容』が100%わかる、大人の男のためのライトノベルのログが直結してやがるんだ!!『生意気な〇〇を、××でわからせる!』とか、一切の気取りを排除した超ストレートなネーミングが伝統のレーベルじゃねえか!!自分が今日読みたいシチュエーションが一瞬で判別できるファクトを、全宇宙に大音量で読み上げるの、思春期の俺には刺激が強すぎて背中の汗が止まんねえ!!」
ルー(15歳)
「(そのデータを冷ややかに、かつプロの目で分析しながらお腹を抱えて爆笑して)ふふ……いいじゃない、素晴らしい割り切り方よジュドー。でも、この2つ目のファクトを見てよ。高飛車で傲慢なヒロインたちが、一度関係を結んだり主人公の隠された実力を知った途端、次のページではIQが下がったみたいに『お兄様……〇〇くんじゃなきゃイヤ……』ってメロメロになる『わからせる』精神と超高速陥落(チョロイン化)のテンポの速さ! このチョロさはもはや芸術の域だわ!」
ハマーン(20歳)
「(顔を沸騰したトマトのように真っ赤に染め、そろばんをガタガタと震わせながら絶叫)お、おのれ地球圏の俗物どもが!! 一国の王女や最強の魔王、全知全能の女神といった最高峰の身分のヒロインたちが、こぞって主人公一人に身も心も捧げて尽くしまくる身分のインフレ(6つ目)など、ネオ・ジオンの総帥たる私が断じて認めるかーーー!!! どんなにツンツンしていても次のページで超高速陥落するなど、軍のトップとして威厳の欠片もないではないか!! このデータの閲覧者に1ダウンロードにつき10億ゴールドバウの『チョロイン規制税』を課して金庫に回収してやる!!」
ジュドー
「あんたがその最高峰の身分枠の筆頭だから、データを見て過剰反応してんだろ総帥!!……って、うわああ!今度は3つ目のログだ! 主人公のスペックが『絶倫』『超巨躯』、あるいは『ヒロインと特定の行為をしないと死ぬ呪い』にかかってる設定だぞ!」
エル(14歳)
「ちょっとジュドー! なんで主人公に都合が良すぎる設定が最初から用意されてるのよ! 体液を注がないとヒロインの魔力が暴走するからって、夜のバトルで世界を救うレベルのポテンシャルを発揮するなんて、ご都合主義にも程があるわ!」
ジュドー
「俺に言うなエル!!……って、うわああ!今度は紙面データのページ配分(4つ目)のログが点滅しだしたぞ!」
ビーチャ&モンド
「へへへ、ジュドー!『このシチュエーション、そろそろ挿絵が欲しいな……』と思った次の瞬間、見開きで超ハイクオリティかつ過激な18禁イラストが飛び込んでくるぜ! 文字で興奮を高めて絵で爆発させる、黄金のページ配分が完全に計算されてやがるんだ!」
ジュドー
「タイミングが完璧すぎる挿絵のシステムを絶賛するなビーチャ、モンド!!……って、ひえええ!今度は姉妹レーベルの『えすかれ(5つ目)』のデータに切り替わったぞ!」
ルー
「あら、通常のレーベルが純愛ハーレムなら、エスカレになると『狂愛』『監禁』『催眠』『悪堕ち』っていう、よりフェティシズムに特化した癖(ヘキ)の強いハード展開になるのね。エロの階段(エスカレーター)を上るスピードが速すぎて、ネオ・ジオンの巡洋艦の加速力でも追いつけないわよ!」
ハマーン
「(あまりのディープなフェティシズムの単語の羅列にそろばんを完全に粉砕し、顔から湯気を出しながら絶叫)な、何が催眠で何が悪堕ちだ!! しかもテキスト表現における独特の擬音オノマトペ(7つ目)の様式美とは何だ!! 肉体と肉体が激しく衝突する音や、溢れ出る体液を表現する擬音がフォントサイズ変更を交えて紙面に躍るなど、文字の暴力が凄まじすぎる!!」
ジュドー
「読者の脳内に直接音を響かせるための、作家陣の文章ギミックに本気で圧倒されてるんじゃねえよ総帥!!……って、あ、でも8つ目のデータを読むと、意外な事実が書いてあるぞ」
イーノ(15歳)
「『エロ専門でしょ?』となめてかかると、文章のプロットや日本語の美しさ、日常会話やファンタジーの戦闘描写のクオリティの高さに驚かされるんだって! 執筆してるのは美少女ゲームのシナリオライターとか、修羅場を潜り抜けてきたベテランの隠れた実力派レーベルなんだよ!」
ジュドー
「なめてかかった読者を地力の高さで圧倒するの、プロの職人技すぎてカッコいいじゃねえか!!……って、うわ!巻末の『あとがき(9つ目)』のログだ!」
プル(10歳)
「著者の人が『今回は〇〇というフェチを詰め込みました!』って熱く語って、イラストレーターの人が過激なオマケカットを描き下ろしてるよ! 読者が何を求めて買ったか100%理解してる、アットホームな連帯感空間だよー!」
ジュドー
「あとがきでフェチの熱弁を振るう著者とファンの絆が強すぎるわ!!……って、ちょっと待て、最後の10個目のファクト、全読者共通の致命的な悩みがログに出てるぞ!」
ブライト・ノア(アーガマ艦長・本棚の陰から絶望の音声)
「(通信回線の向こうで自分の部屋の本棚を隠しながら)購入して部屋に持ち帰った後の保管場所……特有のビビッドなピンクや紫を基調とした背表紙、そしてタイトルが強烈すぎるため、本棚に普通に並べるだけでそこだけ異界のようなオーラを放つ……。親や友人の急な訪問に備え、ブックカバーをかけるか、二重構造の本棚の奥底に封印せよ、だと……? 頼むから、我が艦の少年兵たちにこれ以上のスリル(実家で見つかったら終わる恐怖)を味わわせないでくれ……」
ジュドー
「ブライトさんも裏でコッソリ隠し持ってるようなセリフで絶望しないでくれ!! というか、ビビッドなピンクの背表紙の存在感が全宇宙の家族会議を崩壊させる破壊力を持ってるの、最大の恐怖だろ!!」
ハマーン
「(羞恥と商業的計算が完全にオーバーフローし、真っ赤な顔で強引にそろばんの残骸を叩いて)ええい、騒ぐな俗物ども!! この全10種類の『成年文庫の様式美データ』、本棚に並べた時のスリルも含めて、1冊につき50億ゴールドバウの『秘密保持税』を全宇宙の読者から徴収し、我がネオ・ジオンの金庫に永久チャージしてやる!! どれほど背表紙が異彩を放とうとも、我が軍の財政は永久に黒字だ!!」
ジュドー
「あんたは最後の1秒まで本棚に隠されたエロラノベをお金に換えて世界を経済支配しようとする最強の総帥だったよ!!」
プル&プルツー
「えへへ、みなさーん! これで本当に、大人な文庫のチョロくて熱い様式美も全部コンプリートだよ! あ、宇宙(そら)に、ピンク色の背表紙と、黄金のページ配分の形をしたニュータイプの光が広がっていくよ! みんなで、お気に入りのフェチを叫びながら、ブックカバーを買いに出撃しよーね!」
ジュドー
「(ヤケクソで額のハイメガキャノンを誤射しながら、通信パネルのビビッドなピンク色の画面を全粉砕する)もうこれ以上は家族に見つかったら終わるスリルに耐えられねえ!! 今夜の笑いと、10個の成年文庫過電流で、アーガマの本棚のタイムラインを完璧にクリーンに書き換えてやるぜ!!」
(ガンダム・チームの爆笑と、ハマーンのそろばんの珠が弾け飛ぶ音が、宇宙全土のミリタリー回線をジャックして完全にフェードアウトしていく)
ジュドー
「お相手は、実力派の文章に感動してたジュドーと!」
ルー
「えすかれの階段を上りそうになった、ルーと!」
ハマーン
「ハマーン・カーンだ……(小声で)グレミー、私の本棚の奥を二重構造にしておけ……」
プル&プルツー
「プルと、プルツーでした! えへへ、お隣のジュドーも、また次のあとがきのページでねー!」
全員
「シャングリラ・ビビッド・ピンクアタック!!!!!(最大級のポップな大エコー)」
この直後、羞恥と商業的計算(および全宇宙の兵士たちが自室の本棚の隠し場所を確認するために一斉に撤退した事実)が完全にオーバーフローし、精神が真っ白に燃え尽きたハマーンの最後の合図により、親衛隊が通信室の床ごと、ハイパー・メガ粒子砲の最大出力で物理的に完全消滅破壊。
跡形もなくなった臨時通信室には、キュベレイの後光のような恐るべき殺気と、真っ二つに割れた「大量の不透明なブックカバー」、そして「これで我がネオ・ジオンの隠蔽ビジネスは永久に黒字だな」と静かに微笑む総帥の沈黙だけが取り残されたという。