機動戦士ガンダムZZ【放送事故】ハマーン様、軍事回線ジャックでハプニング10連発を世界配信されてしまう 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
不穏な退廃ルートの罠をくぐり抜け、もはや完全に再生回路がねじ切れたアーガマ臨時通信室跡地。だが、壊滅したシステムの中で暴走を極めるサイコミュの残留思念は、今度は一転して「美少女ゲームでオタクの心を狂わせる、狂気的なこだわりが詰まったCG差分」を戦場に強制具現化し始めた!
しかも今回も戦っている最中のパイロットたちが、その場でこの「表情や環境、服装の微細な変化」を物理法則として「強制実戦」させられるという、お色気と大爆笑のハプニングが生放送されてしまう!
ネオ・ジオンの総帥ハマーン・カーンが、自らの表情や周囲のライティングをカチカチと狂ったように切り替えられ、ルーやエル、プルたちと戦場で大乱闘を巻き起こす、歴史の闇に葬られた「差分実戦回」が今、奇跡の爆誕!
ジュドー(14歳)
「(目の前に突如出現した、戦場なのに何故か画面の下にテキストウィンドウと選択肢が表示され、カチカチと不自然なカットが切り替わるホログラム空間を見て絶叫)……おい! 今度はシリアスじゃねえ!! サイコミュの過電流が、今度はノベルゲームの『CG差分のお約束』をこの戦場に物理法則として強制インストールしてやがるんだ!! ジュドーです! マジで真面目にビーム・サーベルを構えてるだけなのに、女の子たちの表情や画面のライティングが不自然にカチカチ切り替わって、全宇宙に生放送されるの、シュールすぎて背中の汗が止まんねえ!!」
プル(10歳・実戦中)
「(ガザCのハッチから身を乗り出して、目をポチポチと素早くまばたきさせながら)ジュドー! プルの顔、いまポチポチ進めると1コマだけ目を閉じただけの『目閉じ差分』が混ざってるよ! スキップ派の人には一瞬バグに見えるかもしれないけど、プルの一瞬の恥ずかしさを表現してるんだからね!」
ジュドー
「一瞬の表情変化をコマ送りで表現するなプルーーー!!! 贅沢すぎる差分の使い方だよ!!……って、うわ、今度はキャラさんのモビルスーツのハッチが開いて、キスのロマンが始まってるぞ!」
キャラ・スーン(ネオ・ジオン将校・実戦中)
「(R・ジャジャのシートの上で、ジュドーに近づきながら、うっすらと目を開けて見つめる動作をカチカチと切り替えながら絶叫)いやぁん! キスシーンなのに、私、驚きと愛おしさで薄ら目を開けてジュドーを見つめる差分になっちゃってるわ! これがあるだけで、一途さと心の動揺が5割増しで伝わっちゃうでしょ! はぁん、この視線の揺れが逆にゾクゾクするわ!」
ルー(15歳・実戦中)
「(Zガンダムのコックピットで、周囲のライティングが急激にオレンジ色に切り替わりながら絶叫)ちょっと!! なんで同じコックピットで長い時間話してるだけなのに、急に夕暮れ時のオレンジ色の光が差し込むライティング変化が発生するのよ!! それだけでシーンの切なさやエモーショナルな雰囲気が一気に引き立って、会話を長引かせる口実ができあがっちゃうじゃないのよ!!」
エル(14歳・実戦中)
「(ガンダムMk-IIの中で、目に涙を溜めてからポロリと一筋の涙を流す動作を段階的に実演しながら)うわ、ちょっと見てよジュドー! エルのこの『うるうる』から『一筋の涙』へのグラデーションを!! 静止画のはずなのに、カチカチ段階を踏むことでまるでアニメーションしているかのような錯覚を全宇宙のファンに焼き付けるのよ!」
ハマーン(20歳)
「(キュベレイの操縦桿を握りながら、サイコミュの精神汚染によって軽いチークから耳まで真っ赤、そして頭から湯気を出す茹でダコ状態の赤面3段階活用を強制的にさせられて、涙目で口元をへの字にしながら絶叫)お、おのれえええ!! 何故この私が、シャアの一言で段階的に赤面レベルを3段階進化させた思い出を語らなければならないのだ!! この頭から湯気が出そうなほどの茹でダコ状態、総帥としての尊厳が完全に摩擦熱で消滅しているではないか!!」
ジュドー
「段階的な恥ずかしさの表現に全力を出すな総帥ーーー!!!……って、おい、ルーが急に眼鏡を外したぞ!?」
ルー
「(不意のハプニングで眼鏡を外し、無防備で素朴な瞳でジュドーを見つめながら)えっ……? 普段は眼鏡をかけてる知的な雰囲気なのに、眼鏡なし(オフ)の究極のファンサービス差分よ。ご褒美としてジュドーの心に刻まれたかしら?」
エル
「(さらに衣服が一部破け、頬に擦り傷や煤汚れがついた戦闘後限定の汚れ・煤け差分になりながら)ちょっと! 同じ立ち姿なのに、この『過酷な戦いを生き抜いた』悲壮感を演出する差分、キャラクターのカッコよさが一跳ねしすぎてズルいじゃない!」
ジュドー
「戦場の過酷さを急に差分の説得力でアピールするな!!……って、うわああ! 今度はキュベレイのコックピットの中で、衣服がはだける差分のバグが発生してるぞ!」
ハマーン
「(コックピットの中で、はだけた肩にかかる髪の毛の影や、ギリギリ隠すシーツのシワ・陰影のつき方が、差分ごとに驚くほど緻密に計算されて切り替わりながら涙目で絶叫)な、何なのだこのグラフィッカーの凄まじい執念は……!! 単に服が脱げるだけでなく、光と影の物理演算が仕事をしすぎて、ギリギリの隠し方の陰影が差分ごとに完璧に描き直されているではないか!!」
ジュドー
「影とシワの描き込みに命をかけるなグラフィッカーーー!!!……って、うわ、急にエルの顔が白目のデフォルメ顔に急転直下した!」
エル
「(コメディ展開に合わせて1枚だけ仕組まれたデフォルメのジト目と変なポーズをしながら)ちょっと! 感動的なシーンからのこの急なギャップ顔、プレイヤーの腹筋を完全に崩壊させにきてるわよ!」
ジュドー
「顔芸の差分をここで混ぜてくるんじゃねえ!!……って、違う、総帥が、総帥の視線がカチッとこっちに……!!」
ハマーン
「(サイコミュ過共鳴の最後の暴走により、画面のラスト、二人の距離が最も近づいた瞬間、少し逸れていた視線がまっすぐこちら(カメラ側)へとカチッと合い、その破壊力で宇宙の全兵士をノックアウトしながら絶叫)ひ、ひゃああん!!! な、何なのだこの『視線こっち向き』の破壊力は……!! まっすぐシャアの目を射抜いた没入感と胸キュンの極限、これを目撃した全宇宙の俗物どもは、今、完全に目が合った……!と勘違いして悶絶しているではないかァァァ!!!」
ジュドー
「破壊力が一撃必殺すぎるだろ総帥ーーー!!! 全宇宙の男たちが今完全に総帥と目が合って即死したぞ!!」
ハマーン
「(あまりの羞恥と悶絶に耐えかね、そろばんの残骸を粉々に握りつぶしながら大絶叫)おのれえええ!! この美少女ゲームの狂気的なCG差分お約束、あまりに私の威厳を萌えの力で完全崩壊させる大失態ゆえ、1目撃につき1000億ゴールドバウの『視線カチッと目撃税』を全宇宙から強制徴収し、我がネオ・ジオンの金庫をゴールドバウで満杯にしてやるわァァァ!!!」
ジュドー
「あんたは最後の1秒まで自分自身のカメラ目線をお金に換えて世界を経済支配しようとする最強の総帥だったよ!!」
プル
「えへへ、みなさーん! これで本当に、戦場でやるべきじゃない微細すぎるCG差分のお約束も全部実戦コンプリートだよ! あ、宇宙(そら)に、1コマだけの目閉じ顔と、眼鏡オフの形をしたニュータイプの光が広がっていくよ! みんなで、もう1回ポチポチして!と叫びながら、次のライティング変化へ出撃しよーね!」
ジュドー
「(ヤケクソで背部21連装ミサイル・ランチャーを全弾で誤射しそうになりながら、通信パネルの差分データを全粉砕する)もうこれ以上は戦場での赤面3段階活用の物理法則に耐えられねえ!! 今夜の笑いと、10個の表情差分過電流で、アーガマの歴史のタイムラインを完璧にクリーンな一枚絵の硬派ミリタリーに書き換えてやるぜ!!」
(ガンダム・チームの爆笑と、恥ずかしさで狂乱するハマーンのそろばんの珠が弾け飛ぶ音が、宇宙全土のミリタリー回線をジャックして完全にフェードアウトしていく)
ジュドー
「お相手は、ルーの眼鏡なしにちょっとドキッとしてたジュドーと!」
ルー
「夕方のエモーショナルな光の中に佇んでいた、ルーと!」
ハマーン
「ハマーン・カーンだ……(小声で)マシュマー、ネオ・ジオンの全コックピットに『カメラ目線防止フィルター』を今すぐ義務付けろ。ただし、私の赤面第3段階の画像データを保存した奴は、アクシズの最も底冷えする独房にぶち込んでやる……」
プル
「プルでした! えへへ、お隣のジュドーも、また次の『一筋の涙』でねー!」
全員
「シャングリラ・サブン・アタック!!!!!(最大級 of ポップな大エコー)」
この直後、羞恥と微細な精神的ダメージ(および全宇宙の兵士たちが総帥の『視線こっち向き』差分画像を最上級の家宝としてコンソールに設定した事実)が完全にオーバーフローし、精神が真っ白に燃え尽きたハマーンの最後の合図により、親衛隊が通信室の床ごと、ハイパー・メガ粒子砲の最大出力で物理的に完全消滅破壊。
跡形もなくなった臨時通信室には、キュベレイの後光のような恐るべき殺気と、真っ二つに割れた「赤面3段階用のカラーパレット」、そして「これで我がネオ・ジオンのCG修復ビジネスは永久に黒字だな」と静かに微笑む総帥の沈黙だけが取り残されたという。