機動戦士ガンダムZZ『【放送事故】ハマーン様、軍事回線ジャックでハプニング10連発を世界配信されてしまう   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

6 / 13
制服の重みと聖域の戦火(メモリアル・ロマンス) 〜総帥の嫉妬は焼きそばパンの香り〜

もはやアーガマの臨時通信室は存在せず、メガ・バズーカ・ランチャーの跡地にはピンク色のサイコ・プラズマが漂うのみ。しかし、宇宙世紀0088年のニュータイプ能力は、爆発の熱量をも全て「10代の独占欲と季節イベント」のエネルギーに変換した!

 

アナハイム社が遺した2.5次元アーカイブの深層から、ついに「関係性の変化(嫉妬・独占欲・部屋への侵入)」を司る10大シチュエーションが実体化。全宇宙のインフォネットのサーバーが、甘酸っぱすぎる過電流で物理的に焼き切れる最後の5分間――完全新規のセリフでお届けする生放送である!

 

すべてがスクラップになった空間に、秋口の下校途中や、お昼休みの購買、そして異性の子供部屋といった、理性をじわじわと追い詰めるリアルな青春の幻影が空間そのものを上書きし始めた。

 

ジュドー(14歳)

「(幻影のブレザーの襟を引っ張りながら、顔を真っ赤にして絶叫)……おい!これでもまだミリタリー回線が生きてやがる!!今度はシステムが完全に狂って、関係性の変化や季節のイベントを詰め込んだ、脳が最もバグる10個のシチュエーションが実体化してやがるんだよ!ログの流れる速度が全宇宙の光速を超えてる!!ジュドーです!マジでネオ・ジオンの本国に単身乗り込んだ時より全身の毛穴から汗が噴き出して止まんねえ!!」

 

ルー(15歳)

「(自撮りモードのスマホの幻影を持ちながら、不敵に美しく微笑む)ふふ……これで本当に最後の最後の戦闘配置ね。ねえジュドー、全宇宙のモビルスーツのパイロットたちが、この生々しすぎる10大シチュエーション(メモリアル・ロマンス)のせいで、コックピットの中で身悶えしてハッチを開けられないってマジ? 10代の独占欲が宇宙世紀の歴史を完全停止させるなんて、これこそアクシズの誰も到達できなかった精神の深淵よ。ルー・ルカ、最後の青春を実演します!」

 

ハマーン(20歳)

「(顔を沸騰したヤカンのように真っ赤に染め、完全に誇りを捨ててそろばんを叩きながら)おのれ、地球圏の俗物どもが妄想した甘酸っぱさの波状攻撃め……!だが、全宇宙の愚民どもよ、我がネオ・ジオンの経済的独占は揺るがん!この10大イベントにおける『嫉妬のエネルギー』を我が軍のサイコ・ウェポンとして独占登記し、1胸キュンごとに10億ゴールドバウの『独占欲使用税』を連邦から一括で引き落とす!これで我が軍の戦費は宇宙の寿命を超える!」

 

ジュドー

「あんた、他人の嫉妬心からまで10億もむしり取るなよ!!どこまで黒字に飢えてる総帥なんだよ!!……って、うわああ!空間に秋口の夕方の幻影が実体化したぞ!寒さで身を縮めているエルの肩に、俺が自分の制服のブレザーをバサッと羽織らせるシチュエーションだ!」

 

エル(14歳)

「(ジュドーの大きなブレザーに包まれ、彼の華奢さが際立つ中で、まだ残っているジュドーの体温と独特の匂いに包まれて、恥ずかしさで顔が上がらなくなりながら)……バカ。お前のブレザー、デカすぎ……。こんなの羽織らされたら、あったかくて、お前の匂いがして……動けなくなるじゃないのよ……(フリーズする)」

 

ジュドー

「(照れ隠しに顔をそむけて)風邪ひかれたら寝覚めが悪いだろ!!……って、うおっ!?今度は朝の下駄箱の幻影だ!俺が靴を開けたら差出人不明のラブレターが入ってて、それを横から覗き込んだルーが、露骨に不機嫌になってこっちを睨みつけてるぞ!」

 

ルー

「(誰から?行くの?と、嫉妬と独占欲を隠しきれずに、冷たい声で)……へえ、ジュドー、朝からラブレターなんて隅に置けないじゃない。放課後、裏庭に行くの? 行くなら、私、そのラブレターの主をコア・ファイターで威嚇飛行してあげるわ。……誰からか、早く言いなさいよ(ぎゅっと袖を掴む)」

 

ジュドー

「独占欲が強すぎて目がマジだよルー!!……って、うわっ!今度は文化祭の終わりの夕暮れの校庭だ!ルーが『記念に一枚いいかな?』ってスマホを取り出して、画面に収まるために、俺と頭をカツンとぶつけるくらい近づいて、撮影した瞬間に『これ、連絡先送ってね』って交換するシチュエーションだ!」

 

ルー

「(至近距離で自撮り画面を見つめながら)ふふ……。画面に収まるために、あんたの髪の毛が私の頬に触れてるわよ、ジュドー。はい、チーズ♪ これで私たちの連絡先(ライン)は永久に直結ね」

 

ジュドー

「画面が近すぎてピントが合わねえよ!!……って、うおっ!?今度はお昼休みの購買部だ!大人気の最後の一個の焼きそばパンを、俺とエルが同時にガシッと掴んじゃったぞ!」

 

エル

「(手を重ねたまま、顔を赤らめて)『譲るよ』『いや、そっちこそ』って譲り合った末に、ベンチに並んで座って、それを綺麗に半分に割って食べるのがこの文化のドクトリンでしょ? ほら、ジュドー……間接的な『美味しいね』の共有、拒絶したら承知しないんだからね!」

 

ジュドー

「半分に割ったパンがこんなに重く感じるなんて!!……って、うわああ!今度は夕暮れの貸出カウンターだ!静まり返った図書室で、机に突っ伏して寝ちゃった俺の無防備な寝顔のまつ毛の長さに気づいたハマーンが、思わず髪に触れそうになって、俺が目を覚ます直前に慌てて本を読みふけるフリをしてる!!」

 

ハマーン

「(慌てて本を開いて顔を真っ赤に隠しながら、冷徹な声で)……こら、起きろ、ジュドー。オレンジ色の夕日が差し込む中、アンタの無防備な寝顔をじっと見つめていたわけではないぞ! 髪に触れそうになってなどいない! この夕暮れの静寂の貸出料として、アナハイムに3億請求する!!」

 

ジュドー

「見てたの丸分かりだよハマーン!!……って、うおっ!?今度は夏祭りの浴衣の幻影だ!慣れない下駄のせいで、足に靴擦れを起こして歩けなくなったプルを、俺が『ほら、乗れよ』って背中を向けておんぶするシチュエーションだ!」

 

プル(10歳)

「(ジュドーの広い背中にペタッと密着して、歩くたびに伝わる体温と、耳元で聞こえる息遣いに顔を火照らせながら)ジュドーの背中、おっきくてあったかい……! 申し訳なさそうにしながらも、こうして密着してると、お顔が火事になっちゃいそうだよ! えへへ、ジュドー、プルのこと一生おんぶしてね!」

 

リィナ(10歳)

「(幽閉先からのホログラムで、階段の幻影に突然現れて激怒)お兄ちゃん!!何やってるのよ!階段を上ってる時に強い風が吹いてエルのスカートがめくれそうになった瞬間、お兄ちゃんが自分のリュックを後ろに掲げて『ほら、これで隠して』って無言で紳士的に守って、お互いに視線をどこにやっていいか分からなくなって赤面してんじゃないわよ!」

 

ジュドー

「リィナ、これはエゥーゴの紳士的な防御ドクトリンなんだよ!!……って、うわあ!今度は風邪のプリントを届けるシチュエーションだ!自宅のインターホンを鳴らして、普段着のスウェット姿で出てきたルーの母親に『上がっていきなさい』って言われて、異性の部屋という聖域(子供部屋)に通されちゃったぞ!」

 

ルー

「(ヨレたTシャツの脱力感のまま、ベッドの上にジュドーを座らせて)……ふふ、泥泥棒にでもなったかのような緊張感ね、ジュドー。私のベッドの上に、そんなに正座して固まらなくてもいいじゃない。誰も来ないわよ……?」

 

ジュドー

「部屋の破壊力がこれまでのアクシデントの比じゃねえよ!!……って、うわっ!今度は後ろから両手で目を覆われて、『私のこと、誰だと思ってんの?』って耳元で囁かれる目隠し『だーれだ?』イベントだ!背中に当たる柔らかい感触と、目を覆う手の温かさに、俺の体が完全にフリーズしてる!」

 

ハマーン

「(ジュドーの後ろから両手で目を覆い、顔を極限まで真っ赤に染めて耳元で囁きながら)……だーれだ? 声の主は分かっているのだろう、ジュドー。手を離した時の、お互いの照れ笑いという様式美だ、早く私の名前を呼べ俗物……呼んだら1回につき50万ゴールドバウだ!」

 

マシュマー(ネオ・ジオン騎士・無線通信)

「(エンドラの通信卓を叩き割りながら、あまりの尊さに涙を流して絶叫)おのれジュドー・アーシタ!ハマーン様の聖なる御手で目隠しをされるとは!そのような至高のイベント、薔薇の騎士たる私が許さん!ハマーン様!ファミレスでパンケーキを美味しそうに食べている総帥の口元に生クリームがちょこんとついてしまい、私が『もう、子供じゃないんだから』と指先で優しく拭い取り、その指先を私がどう処理するかで空気の甘さが跳ね上がるシチュエーションを、今すぐ全宇宙に強制配信してくださいッ!!」

 

ジュドー

「(プラズマの中で絶叫)マシュマー!その生クリームイベント、今まさに俺の目の前で、口元にクリームをつけたハマーンが顔を真っ赤にして待ってるところだよ!!」

 

ハマーン

「(指先でクリームを拭い取られ、その指先をジュドーがどう処理するかを凝視しながら、完全に理性を失って座り込み)……くっ、子供ではないと言っているだろう……。ジュドー、その指先を……どうする気だ……。この生クリームの粘度による空気の甘さの対価として、地球連邦の全財産をネオ・ジオンの口座に一括で直結しろ……(息を激しく弾ませる)」

 

ジュドー

「(ヤケクソで自分の指をティッシュで拭きながら)普通に拭くに決まってんだろーーー!! ギャアギャア大騒ぎ!!」

 

ルー・エル・ハマーン・プル

「(全員でジュドーを囲んで、夕暮れの幻影の中で一斉に微笑みながら)」

 

ジュドー

「もう脳内の過電流が限界突破(オーバーロード)だ!!今夜の笑いと、関係性の変化を詰め込んだ10個の悶絶過電流で、宇宙世紀の歴史を木っ端微塵に書き換えてやるぜ!!」

 

(ガンダム・チームの爆笑と、ハマーンのそろばんの珠が弾け飛ぶ音が、宇宙全土のミリタリー回線をジャックして完全にフェードアウトしていく)

 

ジュドー

「お相手は、ジュドーと!」

 

ルー

「すべての季節のイベントまで完璧にハッキングした、ルーと!」

 

ハマーン

「ハマーン・カーンと」

 

プル

「プルでした!えへへ、お隣のルーちゃんも、また公式記録の子供部屋でねー!」

 

全員

「シャングリラ・アタック!!!」

 

この直後、羞恥と商業的計算が完全に限界を突破し、精神が真っ白に燃え尽きたハマーンの最後の合図により、親衛隊がアーガマの残骸ごと小惑星アクシズの質量で物理的に完全消滅破壊。

宇宙世紀0088年の正史のタイムラインには、キュベレイの後光のような恐るべき殺気と、半分に割れた焼きそばパン、そして「これでネオ・ジオンの経済圏は未来永劫、宇宙の覇者だな」と静かに微笑む総帥の、あまりにも美しく切ない沈黙だけが取り残されたという。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。