戦姫絶唱シンフォギア 雪音クリスは幸せになりたい   作:牛☆大権現

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「似た者同士」

地下神殿。

 

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レイ達の牢。

 

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蒼は寝ている。

 

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ノアも寝ている。

 

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薫は座禅。

 

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リリィは祈っている。

 

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ミナは壁の術式を観察。

 

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深夜。

 

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起きていたのはレイだけだった。

 

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その時。

 

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「眠れないか」

 

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声。

 

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李天華だった。

 

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レイは睨む。

 

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「敵と話す趣味はない」

 

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「私もだ」

 

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李天華は壁に寄りかかる。

 

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しばらく沈黙。

 

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やがて。

 

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李天華が言った。

 

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「雪音クリス」

 

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レイが反応する。

 

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「何だ」

 

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「お前はあの女に似ている」

 

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レイが吹き出す。

 

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「は?」

 

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「全然違うだろ」

 

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李天華は首を振る。

 

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「似ている」

 

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「失うことを恐れている」

 

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レイが黙る。

 

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図星だった。

 

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基地。

 

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クリスは眠れない。

 

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また屋上。

 

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もう誰も突っ込まない。

 

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そして。

 

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当然のように玄十郎が来る。

 

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「またお前か」

 

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「また俺だ」

 

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「暇人」

 

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「お互い様だ」

 

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少し笑う。

 

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ここが重要。

 

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以前より自然になっている。

 

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二人とも気付いていない。

 

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距離が縮んでいることに。

 

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玄十郎が聞く。

 

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「レイはどんな弟子だ」

 

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クリスは少し考える。

 

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そして。

 

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「馬鹿」

 

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即答。

 

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玄十郎が笑う。

 

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「そうか」

 

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「でも」

 

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クリスは空を見る。

 

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「放っとけない」

 

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沈黙。

 

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玄十郎は何も言わない。

 

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ただ。

 

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少しだけ目を細めた。

 

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クリスは気付かない。

 

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自分が今、

 

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レイの話をしているのか

 

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別の誰かの話をしているのか。

 

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地下。

 

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その頃。

 

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神獣鏡が反応する。

 

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ひまりの歌。

 

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術式内部へ侵入。

 

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レイ達の牢。

 

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壁が光る。

 

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ミナが立ち上がる。

 

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「来た」

 

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全員が顔を上げる。

 

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神獣鏡。

 

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内部干渉開始。

 

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脱出の希望。

 

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その時。

 

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レイがぽつりと言う。

 

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「なあ」

 

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全員が見る。

 

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「アタシさ」

 

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少し笑う。

 

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「先輩に似てきたかな」

 

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蒼が吹き出す。

 

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「そこはやめとけ」

 

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「なんでだよ!」

 

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「胃が死ぬ」

 

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全員笑う。

 

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久しぶりに。

 

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本当に。

 

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笑った。

 

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そして。

 

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徐福はその様子を見ていた。

 

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静かに。

 

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羨ましそうに。

 

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本当に僅か。

 

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誰にも見えないほど。

 

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その目は。

 

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昔。

 

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失ったものを見ていた。

 

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