親愛なるシャーロックへ   作:カニ漁船

110 / 110
ラストランの凱旋門賞ですわ~。マイルチャンミはなんでかB決で勝ちましたわ~。不思議ですわ~。


開戦 凱旋門賞

 ついに来た、凱旋門賞の日が。

 パリロンシャンに集った優駿達。ファンは拍手で迎え入れる。

 

 今回の凱旋門賞に集ったファンは、分からない。

 ただ、パリロンシャン競馬場を埋め尽くすほどの人だ。

 国籍問わず、この日のために訪れたと言っても過言ではない。

 

 世界最強の競走馬、メジロシャーロックのラストラン。

 歴史と伝統、栄誉のあるレース。世界一を決めるに相応しい舞台で、世界最強が走る。

 遠い異国の地を訪れるには、十分すぎる理由だ。

 

 集ったメンバーも豪華。ほぼ全ての馬が最高峰のG1レースを制した経験がある。

 日本の無敗の三冠馬。昨年の凱旋門賞馬。

 イギリス3歳馬の頂点に、フランス3歳馬の若武者。

 まさしく、芝の世界一を決めるのに相応しい舞台が整った、と言っていい。

 

「『ついに、ついにこの日が来たんだな。待ちわびたぞ、凱旋門賞!』」

「メジロシャーロックのために、日本から応援に来たんだ。頑張ってくれよ、シャーロック!」

「『地元の意地を見せてくれよー、連覇だハリケーンラーン!』」

 

 ターフに姿を現す競走馬を見て、会場のボルテージは上がり続けている。

 いま世界で最も暑い場所は、間違いなくここ──パリロンシャン競馬場だ。

 

 

 各馬返し馬を済ませる中で、ディープインパクトに騎乗する岳寛は、メジロシャーロックのいる方を睨みつける。

 お互いに絶好のコンディションであることは確認済み。

 メジロシャーロックもディープインパクトも、風邪一つ引かないでここまで来た。

 

(正真正銘、シャーロックに挑むラストチャンスだ。ここで、勝つ。勝って、僕は凱旋門賞ジョッキーの栄誉を手に入れてみせる)

「勝負だ、メジロシャーロック。僕は、ディープインパクトと一緒に、君に勝つ」

 

 気合十分、闘志溢れる背中。

 標的はただ一頭のみ。メジロシャーロックだけだ。

 

 他の騎手もまた、視線が一ヵ所に集中している。

 

「『完璧、だね。これは、手強いレースになりそうだ。彼が走るレースで、楽だったことなんて一度もないけど』」

「『初めて対峙する、世界最強の競走馬。けれど、サーパーシーならば』」

「『斤量の差はこちらが有利。後は、メジロシャーロックをどう攻略するか、だ』」

 

 メジロシャーロック。圧倒的一番人気にして、頂に君臨する神に愛された競走馬。

 22戦22勝。重賞21連勝に、G1を12連勝。

 騎乗する騎手は、世界一の騎手とも呼ばれるフランキー。ステファーノ・フランキー・デルトリ。

 

 相手にとって不足はない。一度は臆した相手だが、この場に立つ以上臆することはない。

 世界最強のコンビを相手に勝ち星をあげる。

 名実ともに、世界一の称号を手に入れる。そのために、ここに集ったのだから。

 

 負けられない。決意を新たにして、12頭と12人は気合を入れていた。

 

 そして、視線を受け止めるデルトリとシャーロックのコンビは。

 

「オレら、大人気みたいだネ、シャーロック。誰も彼もが、オレたちに注目しているヨ」

(だろうな。これまでのこと考えたら、当然だけど)

 

 変わらない。

 プレッシャーもなにもない。デルトリに至っては笑みすら浮かべている。

 

 余裕? 違う。

 あくまでいつも通りを貫いているだけだ。

 

 メジロシャーロックの引退レースだろうが関係ない。

 無敗の競走馬だろうが関係ない。

 大観衆に注目されていようが関係ない。

 

 デルトリはただ、いつも通りに騎乗するだけ。

 メジロシャーロックに騎乗して、最高のパフォーマンスを発揮する。そして勝つ。

 たった、それだけのことだ。

 

「いいかイ、シャロ。声を出して指示はしないヨ。下手したラ、聞かれちゃうかもしれないしネ」

(さすがにねぇと思うけどなぁ。了解)

「手綱の動きで指示を出ス。絞ったリ、緩めたりしてナ。ペースを貫けバ、負けないサ」

 

 順調に済ませて、悠然と迎え撃つのみ。

 自分達は王者。挑まれる立場のコンビだ。

 挑戦者を跳ね除け、レースの栄光を手にする。それだけだ。

 

 デルトリの言葉を分かっているように、シャーロックは首を下げて頷く。

 確認して、デルトリは満足げに笑った。

 

「『それでは、ゲート入りの準備をお願いします。まずは』」

 

 枠入りの時間がやってくる。

 一頭、また一頭と。

 ゲートに収まっていく。

 

《この日を迎えました。第85回凱旋門賞。晴れ空が広がるパリロンシャン競馬場、芝は良馬場の発表です。集った馬は一流ばかり、その中でも選りすぐりの精鋭達です。ですが、標的とするのはただ一頭。このレースで引退を表明している世界最強の競走馬、メジロシャーロックに絶対勝つ。どの陣営も、そう答えました》

《ファンに惜しまれながらだね。引退レースをここロンシャンでやってくれてありがとうなのか、それともまだ走って欲しいなのか。我々も気持ちの整理がつかないよ》

《同じ気持ちのファンはたくさんいることでしょう。ダントツの一番人気、メジロシャーロックは10枠からの出走となります。外目の番号、これがどう影響するのか? すでに鞍上デルトリの頭の中には、勝利の道筋が描けているのか? 注目が集まります》

 

 最後の馬がゲートへと入る。

 

 緊張した空気。

 泣いても笑っても、メジロシャーロックはこのレースが最後。

 

(……勝つさ。それが、ファンの期待だ)

 

 シャーロック自身も、気合いを入れて臨んでいる。

 

 静まり返ったフランスの空気を切り裂いて──ゲートが開く。

 競走馬達が一斉に飛び出す。

 

《凱旋門賞が今っ、スタートしました! 始まりました凱旋門賞、芝の世界一決定戦! まずまずのスタートを切ります各馬、メジロシャーロックが外から行きます。逃がさないとシロッコも前に出る、大外エンフォーサーも来ました》

《内からはハリケーンランとディープインパクトが飛び出しているね。マンデシャとサーパーシーは、控えるかな?》

《誰がペースを握るか? メジロシャーロックにペースを握らせるわけにはいかないとシロッコが競りかけます。果敢に競りかけるシロッコ、メジロシャーロックはどう動くか!》

 

 凱旋門賞が始まった。

 

 

 

◇

 

 

 

 展開は、おおよそ予想通りだった。

 

 メジロシャーロックに集中するマーク。必然、後方のマークはおざなりに。

 

《先頭を走るのはシロッコ、シロッコが先頭でペースを握ります。半馬身後ろ、外目につけますメジロシャーロック。エンフォーサーがさらに外から被さる、内の4番手にディープインパクト、そしてハリケーンラン。ディープインパクトはフォワ賞と同じ積極的な先行策に出ました》

《後方からの捲りを得意とする馬だけど、対メジロシャーロック用の秘策かな? フォワ賞でも勝てることを十分に証明したし、これは面白いことになりそうだ》

《固まった馬群が向こう正面を走ります。歓声の上がる場内、メジロシャーロックは現在2番手追走。おっと、少しペースを上げてシロッコに並ぶか? いや、これはシロッコも負けじと上がります。メジロシャーロックの好きにはさせないぞと動く》

 

 熾烈な位置取り争いが繰り広げられる先頭集団。

 その後ろで、サーパーシーと先頭とした後方集団は待機する構えだ。

 無理にはいかない、漁夫の利を狙う。

 自分のペースを貫いて、仕掛けどころを見誤らないように。落ち着いてレースを展開することが大事だと、前を見据える。

 

(そうだ。いくらマークすべきだからと言って、自分達のペースを崩してはいけない)

(確かにメジロシャーロックは強い。あのマークも、どれほど効いているか。しかし)

(自分達の馬の実力を信じるのみだ!)

 

 崩れる気は毛頭ない。前で勝手に潰し合え。

 後続勢は早々に位置取り争いを終え、ペースの維持に努めていた。

 

 では、先行勢はどうか?

 内を走るディープインパクト、鞍上の岳はしきりに外を見る。

 

(……シャーロックのペースは、どうなっている?)

 

 外を走っているであろう、メジロシャーロックを観察するためだ。

 

 自分でペースを作れる馬。

 外で走りつつ、今どんなペースで走っているのか? 探るために外へと視線を送る。

 

 だが、上手くいかない。

 内側を走っている岳と、外を走るシャーロックの間には別の馬がいる。

 上手く壁になっているせいで、中止することができない。観察は不可能だった。

 

 なら、仕方ない。

 

(ディープの気性を抑えつつ、ペースを維持する。それが最適解だ)

 

 早々に切り替えた。

 シャーロックの注視を止め、ディープの手綱を動かすことに意識を向ける。

 

 元々、ディープインパクトはいきたがりの気性だ。

 走りたがり、とでも言うべきか。加減が効かない、出来ないタイプ。

 馬本来の気性であるため、矯正することは出来ず。むしろディープの強みをなくすと思い、そのままにしていた。

 

 いかにこの気性をコントロールするかが腕の見せ所。

 しっかりと制御できれば、シャーロックにだって負けない強さを発揮できる。

 

(ディープならば勝てる。そう信じているからこそ、僕は手綱を握っているんだ)

「勝つさ。もう、負けない!」

 

 隣を走る馬を見る。

 本当なら、もう一つの弱点として併せられると気を抜く癖もあった。

 

 そちらはすでに矯正済み。しっかりと、前を向いて走れている。

 少しも気を抜いていない。

 

シャロさんには負けないぞ

それでいい、ディープ。その調子だ

 

 メジロシャーロックのおかげである。目標があるおかげで、ディープの悪癖は改善されていた。

 不安要素はなし。勝利に向かって、視界を広げる。

 

《位置取り争いは落ち着いてきたか? いや、またもシロッコに競りかけるメジロシャーロック。追われるシロッコ、お前に先頭は譲らないとペースを上げます。エンフォーサーがシロッコに追いついた。シロッコとエンフォーサー、そしてペイパルブルの3頭が先頭争い。4番手になったメジロシャーロック、果敢に行きます》

 

 問題はない。岳はそう信じていた。

 

 

 さぁ、外を走るメジロシャーロックだが。

 鞍上のデルトリが手綱を握る。

 時折締め、かと思えば緩め。と思ったらまた締め。

 しきりに手綱を動かしている。

 

 デルトリの手綱に反応して、シャーロックはペースをコントロールする。

 ペースを指示するデルトリは、内側を見ながらレースを展開。

 

(さて、ト。イイ感じに内からは見えない位置ダ。この調子デ、仕込みを整えヨウ)

 

 全体のペースを……狂わせていた。

 

 傍から見たら、メジロシャーロックの動きは不可解だ。

 先頭を奪うように動いた。

 かと思えば、引き下がって番手を下げる。

 下がったと思えばまた行き、なにかを確認したら再び下がる。

 

 およそまともなペースで走っているとは思えない。

 マークしている側も、動きについてこれていない。

 

《シロッコが先頭で走ります。シロッコそしてエンフォーサー、内からペイパルブル。エンフォーサーのさらに外からシックスティーズアイコンが競りかけてきました。熾烈な先頭争い、もうそろそろ落ち着きたいところだぞ》

《これは、メジロシャーロックにあてられたね。マークするあまり、周りが見えてないみたいだ》

《おっと、ペイパルブルを追走し始めるか? ディープインパクトも少し行く素振りを見せている。だがここは岳寛が抑えている、必死に抑えている岳寛。まもなくコーナー、下りに入ります。サーパーシーを先頭にした後方集団は悠々とついていきます。先行集団の一番後ろ、メジロシャーロックから3馬身ほど離れた位置に後方集団はつけている》

 

 上手い具合に誘導され、馬のコントロールが効かなくなる。

 必死に手綱を抑えるが、喧嘩をするよりは行かせた方が消耗は少ないと、道中で落ち着かせるべきだと判断して諦める。

 結果として、全体のペースが上がった。

 

 ここまでが、デルトリの目論見通り。

 

(本当に凄い馬ダネ。こんな変則的なペースでモ、しっかりと応えてくれるんだから)

「『さすがは世界最強だ。叶うことなら、ずっと騎乗していたいよ。岳が羨ましくて仕方ない』」

 

 周りのペースを撹乱した。

 望み通りのハイペースを作り出せた。

 そして自分達は……適宜休憩しながら走ることができている。

 

 普通は無理だ。

 ハロンごとにハイペースとスローペース、交互に織り交ぜて走ることなんて。

 相当賢くないとできない。馬の気性が穏やかでないと無理な芸当。

 騎手側の技量も求められる。正確な体内時計に、制御する力。どちらも備わってないと実現不可能だ。

 

 だが、出来る。

 メジロシャーロックとデルトリならば可能だ。

 実際に実現している。

 幻惑逃げのような芸当を、メジロシャーロックはやっていた。

 

 もっと恐ろしいことに、周りを煽ってペースをかき乱している。

 マークされていることを逆手にとって、オーバーペースで走らせた。

 

 前のペースが上がれば、我慢できない馬はついていく。

 一頭釣られたらまた一頭。あれよあれよと術中に嵌っていく。

 すでにシャーロックとデルトリの手中に収まりつつあった。

 

 ……ごくわずかな馬を除いて。

 

《内を走るハリケーンラン、メジロシャーロックに並びます。メジロシャーロックに併せるハリケーンラン、お前は逃がさないぞと並んできました。キングジョージの雪辱を果たしたいハリケーンラン、お前は逃がさないとぴったりとマークする!》

《マンマークしているね。これはメジロシャーロック側も相当厳しいと思うよ》

《内を走るディープインパクトようやく落ち着いたか? ハリケーンランとメジロシャーロックの前を走るディープインパクト先頭から6番手7番手の位置。メジロシャーロックとハリケーンランから4馬身ほど離れてサーパーシー、プライド、マンデシャ、レイルリンクと続きます。最後方はアイリッシュウェルズ》

 

 ハリケーンランが競りかけてきた。

 逃がさない。そう言わんばかりに隣を走る。

 

 デルトリは、笑う。

 

「『競り合い、か。なら、これでも着いてくるかい!』」

 

 手綱を緩めた。

 行けの合図。メジロシャーロックは攻め立てる。

 

 負けじとペースを上げるハリケーンラン。

 騎手側は、躊躇する。

 

 なぜならば、そこはロンシャンのコーナー。

 まだ半分も走り終わっていない地点。もうすぐ下り坂に入ろうとする場面。

 メジロシャーロックは、5馬身は先にいる先頭に追い付こうとペースを上げ始めた。

 

 一瞬躊躇したが、キッと前を睨んで覚悟を決める。

 

《コーナーを前にして、メジロシャーロックが上がってきました。メジロシャーロックとハリケーンランが上がっていく、2頭が外から上がっていく! これは随分と早い仕掛けだ、どういう意図があるのかデルトリ!》

 

 決めていた。メジロシャーロックをマークすると。

 ならば最後まで着いていく。それがベストな選択肢だ。

 

 腹を括るハリケーンランの騎手。

 その選択に対してデルトリは──笑みを浮かべた。

 

(さて、と。ここから第二段階。場合によっては)

 

 これで勝負が決まる。誰にも聞こえない声で、そう呟いた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

覇王伝説第二章(作者:ノワールキャット)(オリジナル:現代/スポーツ)

20世紀末。▼8戦8勝の年間無敗、史上最多の年間GI5勝。▼2000年に降臨した絶対王者、世紀末覇王と称されたとある馬の後継者。▼これは、かつての相棒と駆ける覇王伝説の第2章である。▼─────▼ある騎手が引退することなので、書いてみました。▼執筆者はにわかな部分が多いです。かなり優遇していますので、史実改変が嫌という方はここでブラウザバックしよう。▼初めて…


総合評価:3702/評価:8.97/連載:44話/更新日時:2026年09月21日(月) 17:00 小説情報

ステイゴールドになったけど(作者:灯火011)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

気づいたらステイゴールド。▼っても、既にいろんなステゴの記憶がある彼女。その中に一人、おっさんが混じってもまぁそれはステゴ。▼19話からは蛇足編です。おっさんステゴの旅路をご覧になりたい方は、是非。


総合評価:2449/評価:8.59/完結:48話/更新日時:2026年06月29日(月) 21:00 小説情報

ナイスネイチャがトレーナーと契約するまでのお話(作者:灯火011)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

ナイスネイチャっていいですよね。▼※長くなりそうなので連載に変更しました。一日一話、夜9時ごろ更新します。なんか50話ぐらいになりそう。


総合評価:2353/評価:8.62/完結:57話/更新日時:2026年08月25日(火) 15:35 小説情報

マンハッタンカフェの奇妙な現実来訪(作者:灯火011)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

こっちでカフェさんになっちゃったおっさんのお話。▼20話ぐらい。だったんだけどのびのび。▼えぶりでぃ21時更新


総合評価:3405/評価:8.59/連載:34話/更新日時:2026年09月24日(木) 21:00 小説情報

甲子園優勝投手村田、ドラ1で燕へ(作者:ドンクライ(泣くのはおよし))(オリジナル:現代/スポーツ)

 久し振りにパワ◯ロやった記念▼ 要は架空選手の無双系スレです▼ 小説というほどのものではありません。スナック感覚でどうぞ。


総合評価:3922/評価:8.21/短編:10話/更新日時:2026年09月11日(金) 15:20 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>