野球大会が終わってから、提督と長門は、烏丸幸一郎が骨を埋めたと言う当時の共同墓地に墓参りに行くことを決め、提督の非番の日と予定を合わせて現地へと向かった。
二本ほど電車を乗り継ぎ、到着した駅から車で一時間の所にある戦没者共同墓地。今や訪れる人も疎らになりつつあるこの場所に、二人は足を運んだ。
「ここだ」
提督は、余り整備されていない駐車場に、駅前で借りた車を停め、降りる。
「やっとだな…意外と長い旅だった」
長門は、車から降りて早速、座りっ放しで固まっていた体を伸ばし始めた。ついでに深呼吸する。
「木々が多くて空気が美味い。良い場所だな、ここは」
長門は日頃、潮風ばかり受けているため、このような山の空気と言うものを本格的に味わう機会に恵まれなかった。ここにきて初めて木々の息吹を間近に感じたと言っても過言ではないだろう。
「眠り続けるには良い場所だ。ただ、人の足が疎らになりつつあるのは寂しいが」
所々生えている草花に哀愁のようなものを感じつつ、墓地のある場所までの短い階段を足早に登る。そうして登りきった先には、規格が統一された比較的新しい墓石十数基が、等間隔に並ぶ光景が広がっていた。入り口には「国営仮設霊園」と掘られた石が配置されている。
この霊園には本来の墓地以外にも、他の地域にあった墓地の中で、深海棲艦による海洋侵食を受けた、或いは受けている地域にある墓石と遺骨を、その土地を奪還するまでの間、一時的に退避させるための場所として設けられた場所がある。つまり、ここに並んでいる十数基の墓石は、その計画に基づいて退避させられたものだ。
ここの土地には元々廃棄された家屋群があり、仮説霊園はその廃棄された家屋を壊した跡地に造られている。
「確か、ここ本来の墓地は…この最奥だな」
提督は長門を連れて、一番奥まった所に安置されている墓碑がある場所へと向かう。途中までしっかりとした端まで石畳が敷かれていたのだが、奥に行くにつれて剥き出しの地面が多くなってきた。木々の間を吹き抜ける風が、花の香りや土の香りを運び、二人の頬を優しく撫でていく。
長門は辺りの景色を楽しみつつ、それらの香りを体一杯に取り込んでいった。
「足元には気をつけておけ。思わぬところで躓くことがあるからな」
少し先を歩いていた提督が声をかける。
こういう石敷きの道に限らないが、時間の経過や気候などによって、思わぬところが隆起していたり、陥没していたりすることがある。下手に余所見などしていたら、文字通り足元を掬われることになるだろう。
「つい、な」
長門は微笑を浮かべ、すぐに提督の背中を追う。
時たま、地元の人間や、霊園の関係者らしき親子とすれ違い、その度に挨拶と簡単な世間話を交わした。挨拶はともかく、世間話までする必然性は無いように感じるが、人があまり来ない場所だけに、それとなく話をしたくなるものなのだろう。
「なるほど、曽祖父殿の。鎮守府の提督ともなれば、お忙しいでしょうに。家族思いですなぁ」
「いえ、そんなことは…。最近、しかも偶然に思い出した程度の不孝者ですから」
今は、黒いスーツに身を包んだ中年の男性と話をしている。聞けば彼も家族の墓参りに来たということであった。
提督達が若い美人の二人組という事もあってか、男性は心なしか嬉しそうだ。提督は貫禄ある雰囲気を纏う女性ではあるが、年齢的にはまだ二十代前半である。長門については、もはや説明の必要も無いだろう。
「…という事は、横の女性が“艦娘”さん、ですかな?」
そうして話しているうちに、話の方向が長門に向いてきた。
「ええ。彼女には、ここまでの護衛という名目で、私の休暇に付き合ってもらいました」
提督は微笑して横に移動し、長門を前に出す。
「いや、私は別に…おっと、申し訳ありません。私は長門と申します。これでも戦艦として務めております」
長門は、持ち前の生真面目さで、はきはきと自己紹介をし、一礼した。
「これはご丁寧にどうも。私は安藤と申します。いやまさか、かの有名な戦艦長門とこんな形で出会えるとは」
安藤は実に楽しそうな笑顔を浮かべ、何故か握手を求めた。長門は握手を受け、しっかりと握り返す。安藤は満足そうに微笑むと、手を離した。
「いやぁ、何だかすみませんなぁ。感無量でして」
「いえいえ、これくらいでしたら」
恐縮する安藤に長門が微笑する。
「それにしても縁がある。実は、うちの一族に長門の元乗員と言う人がいましてな」
「それはまた、不思議な巡り合わせですね。些か、奇妙な形での出会いですが」
楽しそうに話す安藤に、提督が応じる。
「確かにそうですなぁ。まさか軍艦が女子になって現れるとは」
安藤の言葉に、提督もその通りだと頷く。
艦船に女性名をつけて女性格として扱うことはあっても、艦船そのものが人間の、それも若い女性になって今に蘇るとは誰が予想しえたであろうか。加えて、その艦船女子が艦娘という固有名詞で呼称され、さらにその女子達は艤装を纏い、今現在人類を脅かしている魔物である、深海棲艦を撃破できる唯一の存在ときている。
「ですが、彼女たちのおかげで今があります。いくら感謝しても足りないくらいですよ」
提督が長門を見て笑う。
艦娘は何故現れたのか、深海棲艦とは何なのか、分からない事だらけではあっても、それは紛れもない事実である。
「そうですなぁ。長門さん、烏丸さん。いつも私達のことを守ってくださり、有難う御座います」
安藤は笑顔で頭を下げる。
「ああ、いや、うむ…。どういたしまして…と言うのも変か」
二人から突如感謝の言葉を送られて軽く困惑した長門は、いま一つ締まらない返礼をしてしまった。すぐに頬が紅潮する。その様子を二人は微笑ましそうに見ていた。
数分後、安藤と別れた二人は、管理霊園の一番奥にある古い墓碑の前へと向かう、かすかに薄暗い旧道を歩いていた。
旧道ゆえか、石畳ではなく砂利道となっており、道の両端には竹柵が設けられている。竹柵は雨風に曝されたせいか古くなっており、この道が経験してきた時間の長さがどれ程のものかを、静かに物語っていた。
(ああ、自然の音と言うものは、どうしてこう心地よいのか)
長門は、辺りに生い茂る葉のさわさわと揺れる音や、砂利を踏みしめたときの音などを楽しみながら歩いている。周りには提督以外は誰も居ないため、純粋に音を聴いていられた。
「……」
しかし、提督は全く別のことを気にしていた。
背後の、少し離れた位置から、あの夜と同じ人の気配を感じるのだ。
それ以外にもいくつかあるが、それについてはいちいち考慮する必要もないだろう。
(何だ、これは…)
あれはもう終わったのではなかったのか。それとも全く違うものの仕業なのか。
ただの錯覚と言うには存在感があるその気配は、二人の後をしっかりとついてきていた。無論、足音などはしない。そして、環境音に関心が向かっているからか、長門は気付いていなかった。
(いや、これはもしかすると…。そもそも私だけが?)
可能性もあった。
あの夜に、人の気配を具体的に感じていたのは提督と雷だけであり、長門の場合は音と影だけである。ただ、今の問題はそこではない。
「どうした、提督」
提督の様子に違和感をもった長門が、隣に追いついて声を掛ける。そして、彼女も雰囲気の違和感に気付いた。
背後の気配は尚も接近してきている。
「…気付いたか。さっきから背後で人の気配がする」
その言葉だけで、長門はある程度の事情を察した。
「まさか…あの夜の出来事に関係が?」
「ああ…。まったく。この旧道に入るまでは欠片も感じなかったのにな」
提督は、色々な事情を確認するため、試しに歩く速度を変えながら背後の気配に注意を払う。
しかし、気配の接近する速度は変わらないようだ。つまり、背後の気配はこちらの動静を考慮していない可能性が高く、それが超常的なものであれば、あの夜のように引き込まれる危険もある。
「ひとまず、墓碑の前まで行こう。考えるのはそれからだ」
長門の促しで、取り敢えず思考を後回しにして歩き続けることにした。墓碑の前まで歩けば、何らかの反応は示すだろうと考えての行動だ。
実際、その読みは正しかった。
二人が墓碑の前まで到達すると、背後の気配は墓碑前にある苔むした灯篭の位置で止まり、そこから接近してくる様子はない。
「気配の動きが止まった。流石長門だ、読みが当たっていたな」
「いや、うむ…。だが、どうする?いっそ振り向いてみるか?」
長門が、隣で墓碑を見上げながら声を掛ける。
「そうだな。ただ、覚悟は決めておかないと」
二人が対応を考えている間も、背後の気配は止まったままだった。何か意図があるのか、あるいは、もうこちらが術中に嵌っているのか。どちらにせよ、二人に与えられた選択肢は少ないように思えた。
(さて、吉と出るか凶と出るか…)
意を決して、提督達は背後を振り返った。
振り返ると、そこには、比較的新しい竹柵と砂利道が広がっていた。先ほどまで来た道の先には、まだ人が住んでいそうな家屋が見える。薄く積もった雪が舞う砂利道にも、何人か人が往来していた。
(待て…何だこれは)
長門は突然の視覚情報の変化に、頭が追い付いていなかった。先ほどまで誰もいなかったはずの道に人が往来し、竹柵はまだ新しい。しかも季節まで変わっている。ただ自然の音のみが、辺りに変わらず満ちていた。
「……あれは」
長門が混乱する中、提督は全く違うものに驚きを感じていた。提督の視線を追うと、その先には二人の青年が立っているのが分かる。それは、烏丸青年と冴崎青年であった。
二人とも軍服姿で、烏丸は左足に怪我を負っているのか、松葉杖を使って歩いていた。
「冴崎、お前は、また前線に戻るんだな」
「ああ。ここでの生活は名残惜しいが、流石に同じ部隊の戦友を置いてはいけないさ」
二人の声が聞こえる。会話を聞く限り、戦時中のようだ。
「…横須賀寄港中の、戦艦の乗員として決まったそうだな」
「ああ。沿岸の特殊警備任務に着くらしい。負傷者の交代要員ということだな」
その声は少々暗いが、不思議な爽やかさを感じた。
「烏丸…雪のこと、頼むぞ」
冴崎は、何やら悟った様子で烏丸を見た
「お前、急に何を…」
「多分、俺は生きて帰れない。そんな予感が、するんだ」
「ば、滅多な事を言うな!お前まで逝ったら…!」
墓碑の前で、自分は死ぬだろうという哀しい予感を口にする親友を、烏丸が責める。しかし、冴崎は苦笑いを浮かべるばかりだ。
「だからこそ、お前に頼むんだ烏丸。それに雪はお前に惚れてる。お前、知ってるか?お前が怪我をしても生きて帰ってきたことを、密かに喜んでいたんだぞ、あいつ」
「…」
雪とは自分の妹の事だろうか。楽しげに、儚げに語る冴崎は、何やら迷うように視線を墓碑の方へと向ける。
重い沈黙が辺りを包み、長門や提督もその様子に釘付けになっていた。
すると、まるで記録映像が飛び飛びになるように二人の姿がぶれ、烏丸と冴崎が、互いに背を向けて立ち去る様子に変化していた。冴崎はしっかりとした足取りで入り口の方へと戻り、烏丸は墓碑の前に足を運んでいた。そこはちょうど提督の隣だ。
「曾お爺様…」
提督はそっと手を伸ばすが、その手は虚しく空を切った。
「冴崎、生きてくれよ…?」
その呟きは、辺りの風がそっとさらって消していった。
そして再び、記録映像が飛ぶように情景が変化する。先ほどまでとは違い、今度は夏場のようだ。辺りでは蝉が鳴く声が聞こえる。
そこには、烏丸と一人の女性と娘らしき子供が一人いた。手には花と供え物用の酒瓶を持っている。
「来たぞ、冴崎」
微笑を浮かべ、穏やかな声で墓碑に向けて語りかける。
「来たわよ、誠二郎兄さん」
女性も穏やかな笑みを浮かべて墓碑に語りかける。この女性が恐らく先ほど名前が出てきた冴崎の妹、雪なのだろう。
二人は線香を焚いた後、酒を近くに置いてある猪口に。花を備え付けられている花瓶へと入れて供えた。そして手を合わせて近況を報告していく。一つ報告していくたびに、次第に三人の姿にノイズが入り始め、そして、陽炎が揺らめくように、消えていった。
十数分程度だろうか。一連の出来事に終始釘付けになっていた二人は、金木犀の香りを運んできた風と共に、金縛りが解けるかの如く現実へと引き戻された。
「何だか、凄い経験をしてしまったな…」
振り向けばそこは何十年も前の光景で、目の前には自分の曽祖父が若い姿で歩いている。滅多な事では体験できない事は間違いなく、思わず苦笑いしてしまいたくなるほどに奇妙な出来事であった。
「確かにな…」
この時、長門は苦笑いを浮かべて提督に同意しつつ、全く別のことを考えていた。
「なあ、提督」
「ん?どうした。やけにしんみりした顔だが」
長門は、先程の烏丸と冴崎の話を聞いてから、この前の疑問について再び考えていた。
「あの夜に、私は何故導かれるようにあの場所に引き込まれたんだろうな」
何故、自分があの場所に導かれるように引き込まれたのか。その原因について、あの時は完全に謎であった。
「ああ、確かにな。曾お爺様と冴崎さんの関わりを考えれば、私だけが引き込まれる方が自然だからな」
それは提督自身も考えていたことであった。
すると、長門は目を細めて微笑し、一言。
「ずっと疑問だったが、やっと理由が分かったんだ」
そう口にした。
「そうなのか?」
「ああ。気が付けば、簡単なことだったよ」
長門は、今までの思考と出来事を振り返り、二人の会話を聞くまで自分が何者であったかを考慮していなかったことに気付いた。自分はただの人ではなく、かつての大戦で戦場を駆けた軍艦が、若い女性の体と人格を得た、艦娘と言う特殊な存在なのだ。ならば、自分との接点を見出そうとする場合に振り返るべきなのは過去の記憶、つまり自分がまだ“艦船そのもの”であったころの記憶を探るのが妥当なのだ。
艦娘達の中には、過去の記憶が残っている者と残っていない者とが存在し、たまにその境界線が曖昧な者も居る。そして長門は、残っている側であった。
「さっきの会話で、烏丸青年は、冴崎青年が横須賀の戦艦に配属になったと言っていたよな?」
「ああ。特殊警備任務と言っていたが、それがどうかしたのか?」
「その戦艦と言うのは、修復を受けた私だ。あの当時、私は外洋から横須賀に戻っていたんだ」
目を閉じ、当時の光景を思い起こす。横須賀港に戻るまでに、米潜水艦の攻撃によって金剛、浦風を失い、長門自身も今までの戦闘使用によって満身創痍に近い状態になっていた。その後、長門は修理を受けた後に沿岸防御を任されたが、その半年後に物資不足から特殊警備艦仕様に改修され、本格的に沿岸の警備任務に就くことが決まった。
しかし、その一ヵ月後、米空母の艦載機による爆撃によって長門の艦橋は破壊され、その時に多くの乗員の命が失われた。それ以後は修復されることはなく、そのまま終戦を迎えたのだった。
長門は、昔の光景を思い出しながら、その出来事を静かに語った。
「ふむ…なるほど」
このように長門が自分の過去について話すことは珍しく、それなりの時間付き合ってきた提督も、聞くのはこれが二度目だった。
「つまり、冴崎青年は私の元乗員だったと言う事だ。しかも、あの時の爆撃で戦死した、と。だから、私にも縁はあったと、そう言うことだ…」
長門は墓碑の前に移動し、目を閉じて手を合わせながら、頭の中に巡る記憶の残滓を拾い集めていく。
もしも、当時の自分にこの心が有ったのなら、きっと涙を流し、痛みに震えたことだろう。強力な砲と装甲を持ちながらも守ることができなかった人々を思う。戦う存在である以上、人死には避けて通れないとはいえ、遣る瀬無いことに変わりはなかった。
すると、肩に手が置かれた感触があり、目を開けると目の前にハンカチが差し出された。
「…敢えて何も言わないが、涙くらいは拭いておけ」
「あ…」
長門は、いつの間にか涙を流していた。過去のこととは言え、抱いた感傷は間違いなく、ここにあるのだ。ただ提督としては、ここは他の人間が来る可能性があるので、気持ちは察するが泣かれたままでは少々気まずかった。
ハンカチを借り、涙を拭う。そして深呼吸をひとつして気持ちを切り替えた。
「すまない。見苦しいところを見せたな」
ハンカチを返しながら、苦笑いを浮かべた。
「気にするな。辛いことがあれば泣きたくなる、当たり前のことさ」
微笑し、肩をぽんぽんと叩く。そして、墓碑に向かって手を合わせ、持ってきた花を供えた。
「こんなもので良いだろうか」
ついでに供花する場所を軽く掃除し、満足そうに墓碑を見上げる。
「おっと、いけない。電車の時間を考えておかないと。乗り遅れたらまずい」
提督が腕時計を確認し、現在時刻と電車の時刻早見表を照らし合わせる。乗り遅れるのはまだ良いとしても、借りた車は、今日中にはしっかりと給油して返さなければならない。幸い、時間にはまだまだ余裕があった。
「いざとなれば泊まり込みもありだな」
ははは、と長門が笑う。
「それも良いが、着替えが無いからまた今度だな。その代わり、帰りに銭湯にでも寄っていこう。確か町の方に有ったはずだ」
近くに設営されている水場で手を洗う。
「そうしようか。ここでのこともすっきりさせて帰りたいしな」
そして二人は、来た時以上に清々しい表情を浮かべながら砂利道を戻る。道中、金木犀の香りを乗せた風が二人の頬を撫でて行った。
しばらく歩いて仮設霊園の前まで戻ってきた時に、不意に二人は背後から何かが投げられたような気配を感じ、足を止めて振り返った。当然だが、そこには誰も居ない。しかし、確かにそこから小さなボールが投げられたような気配がして、しかも形の無いはずのそれを、反射的に受け止めてしまった。
「提督、今…」
「ああ。“居る”な…」
二人は驚きながらも微笑し、体ごと砂利道に向き直る。気配は、まだそこにあった。
「……」
そのまま砂利道を見つめると、先程見た、過去の映像がそこに重なって見えた。
「長門」
提督は、何かを思いついたように笑顔で長門に声をかける。
「ああ」
その提督の表情に、長門は何かを納得したように笑顔で応える。
そして二人は、先程受け止めた“ボール”を気配がある方向に向けて投げ返し、その後、海軍式の敬礼をした。
そのまま見ていると、木々で薄暗くなりがちな旧道に少しだけ陽の光が差し、それに合わせて過去の映像もゆっくりと揺らめいて消えていった。
「…」
「…よし、行こう」
二人は気持ちも新たに、その場を後にする。その背後で、誰かが優しく微笑んだような、そんな気がした。
どうもこんにちは。ラウンド・テーブルでございます。
「たましいのわらいごえ」その六、如何だったでしょうか?
にわか知識が織り込まれた読みにくい文章で、心苦しい限りですが、これにて完結となります。
ここまで読んで下さった方がどれほどいらっしゃるのかは分かりませんが、ここまで読んで下さって、本当に有難うございました。