はーい、マユで~す! でもごめんなさい、いまマユは生体CPUになってるのでお話しできません   作:何を書けばいいんだ

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再起の時

 はーい、マユで~す! と元気よく言いたいところだけど、さすがにエルドアでのアレは効いたよ。

 まさか闇堕ちする羽目になるとはこの私の目をもってしても見抜けなかった、いや単純に甘く見てた部分もあったけど。

 できればあそこで一人倒せてればなぁとは思うけど、みんないつだってその場での最善を尽くしているんだからあれ以上の結果はないんだろうね、きっと。 

 とりあえず生き残ることは出来たしエルドアから逃げ出す最中にコンパスのみんなを救出したアスランと合流できたから十分及第点だ。

 

 今回の一件で私の知識との大きな相違点はジャスティスが無事だったこと、それとアグネスが味方に付いてるってことぐらいか、本来のレクイエム攻防戦がギリギリだったってことを考えると単純に戦力が増えたのは良いことだね、ボタン一つ掛け違うだけで負けるような戦いなんてしたくないし。

 

 私の方は少々精神的にやられた部分があったけど無事に回復したよ、これでも軍人だから切り替えは得意なんだよね……お兄ちゃんにはべったりしちゃってたけど。

 他のメンバーは……どうだろう、意気消沈って程ではないけど参ったなぁって感じか。

 例外はお兄ちゃんとアグネスぐらいだ、お兄ちゃんはブラックナイツぶっ潰すってなってるしアグネスもコンパスに汚名を着せて出世の邪魔をしてきたのが許せないみたいでアコードにめちゃくちゃ影口を叩いてる。

 あとはまあ准将がゲッソリしちゃってるけど、こうなってしまったら誘拐されてしまった総裁かアスランあたりが鉄拳制裁しないと戻らないと思うのでそっちに丸投げしよう。

 

 こんな感じで中々ズタボロにやられはしたけど私たちは生きていて敵もまだ生きている、それはつまり戦いは終わってないってことなんだ、ここから巻き返すことを考えていこうと思うよ。

 

 最初はとりあえずお兄ちゃんに謝っておくか~、今私たちはターミナルの拠点にいるわけだけどここに来るまでドタバタしていて落ち着いて話せなかったからね。

 状況の把握とかファウンデーションのレクイエムによる報復やらアコードのデスティニープランの強要、後はプラントのクーデターとかね。

 忙しいのにベタベタくっつかれてさぞ迷惑だったことだろう、本人は否定するだろうけど。

 私個人としてもアコードにしてやられたことでちょっと踏ん切りも付けたいと思ってたしちゃっちゃと会いに行こう。

 

 で、お兄ちゃんと対面したわけだけど会ってすぐに抱きしめられてしまった。

 おいおい、今度はお兄ちゃんがべったりする番かね。

 

「マユ……マユっ……!」

 

 気まずい……そりゃあ心配する気持ちはわかるけどさ。

 あの時は完全に生体CPUモードだったからね、生き残ることとかよりも如何に敵を殺すかどうかで動いてたから自爆攻撃とか仕掛けちゃったわけでして。

 普通のエクステンデッドとかなら自己保身を考える人間性と生体CPUとしての攻撃性がせめぎ合って狂暴な戦士ぐらいの塩梅に落ち着くんだけどね~、グリフィンの闇堕ちで人間性の部分をそっくりそのまま吹っ飛ばされたのがダメだったよ。

 

「私は大丈夫だよお兄ちゃん。また助けられちゃったね」

「っ……! 当たり前だろ!! 俺は兄ちゃんだぞ! 妹を助けない兄貴なんて……いてたまるかっ……!」

 

 いやはや本当に助かったよ、もしお兄ちゃんがいなかったら今ごろ木っ端みじんだもん。

 私って運がいいな~なんてしみじみに思っていたらお兄ちゃんが据わった目でこちらを見ている、何を考えてるのかなんとなく想像がつくな。

 

「マユ、あのさ。もういいんじゃないか?」

 

 ……。

 

「なにもマユが戦う必要はないと思うんだ。俺、お前のことが心配で……心配で……!」

「私だって心配だよ?」

「え?」

 

 お兄ちゃんはこう言ってるけど私の気持ちも分かって欲しい。

 戦いに絶対なんてものはない、こっちだってお兄ちゃんたちが無事に帰還できるのかどうか毎回心配してるんだ、向こうは自分事だからそこまで気が回ってないんだろうけど。

 

「一緒に戦おうよお兄ちゃん。それで一緒に勝つ、これでいいじゃん。ね?」

「マユ……俺の知らないうちに大きくなったんだな……。わかった! マユは兄ちゃんについてこい! 一緒にファウンデーションをやっつけよう!」

「うん、約束だよ!」

「ああ! 約束だ!」

 

 ふぅ、スッキリした。

 今までは心配を掛けつつものらりくらりと追及を躱しながら出撃してたからさ、ちょっとシャレにならないぐらい危ない目に遭ったことで引け目があったんだよね。

 でもこれで思い切り戦えそうだ、お兄ちゃんと一緒に戦う……いい響きじゃないの、みんなで勝利を収めて大団円といこうじゃないか。

 

 てなわけでエルドア戦の反省会をやろうか。

 まあ反省会と言っても大したことじゃない、戦闘記録を見ながらアレコレ考えるってだけだ。

 イモータルジャスティスから取り出したブラックナイトスコードとの戦闘記録の映像、これは正しく値千金の価値がある。

 これ以外の情報は戦死してしまったマーズさんのビームが効かないという通信、それとムウさんがアークエンジェルの援護に向かって瞬殺された映像、それとシヴァと交戦した准将の証言の三つだけ。 

 情報の質・量ともにジャスティスの記録がずば抜けているのはこれ以上言わずともわかるだろう。

 

 あんまり見てて愉快な映像じゃないけどね。

 みんなでブラックナイトの情報を共有しようってことで上映会もやったけど、その時の空気といったらなかったよ。

 ムウさんが瞬殺されるのは本人の情けないところを晒すなという自虐もあって笑える余地があったけど私の方は精神を操作されての兄妹同士討ちだもん、みんなだんまりだし隣で見てたアスランが半ギレ顔になってて怖いったらありゃしない。

 私自身も嵌められたとはいえ味方を攻撃するなんて擁護しようのないミスをやらかしてるから恥ずかしい黒歴史みたいなもんでして、それをみんなに見られるのはハッキリ言って精神的な拷問だった。

 

 それでも見ないことには始まらない、これからどういう形で戦っていくかはまだ分からないけど対策を立てとかないと勝てるものも勝てない。

 

 さて、ブラックナイトの厄介なところと言えばどこだろうか、私はFT――フェムテク――装甲じゃなかろうかと考えていた。

 でも実際に戦うと装甲以外の部分もかなり厄介だということが分かったよ。

 

 まずはパイロットだね、シンプルにアコードが強い。

 読心能力って言ったって未来予知ってわけじゃないからさ、あっちは戦闘中にこっちの心を読みながら即座に対応できるだけの能力を持っているってことになる。

 普通に反応速度や操縦能力が高すぎじゃんね、強さゆえの慢心で全力を出し切れないって精神的な弱点こそあるけど逆に言えば付け入る隙はそのぐらいだ、向こうのギアが上がってくる前に仕留めきれなきゃ負け濃厚だ。

 

 次は機体の機動性、速すぎなんだよ。

 レヴィテーターで重力の影響を無くしているのもあってかどう頑張っても追いつけない、おそらくだけどブラックナイトは地上において最速の機体じゃないかな。

 そしてこれは相手が逃げに徹したら手を出せないことと追跡されたら振り切れないことを意味する、戦いにおける押し引きの主導権を握られる辛さを考えるとまともにぶつかって勝てる相手じゃないよやっぱり。

 幸いなのは次の戦場が宇宙と月面ってことかな、単純にレヴィテーターの効力が減衰するからヴォワチュール・リュミエール搭載機なら瞬間加速の面で優位性が出てくると思う。

 

 そして上記の強みを盤石にするのがFT装甲ってやつだ。

 偶然の被弾やラッキーパンチとかのワンチャンを潰す圧倒的防御力を持つ新型装甲、私の機体にもつけて欲しいね。

 詳細なスペックこそ不明だけど大抵のビーム兵器を無効化する上に実弾系の武装でもよほど高火力なものでなければ弾き返してくる、ブラックナイトを倒すならコイツを破る方法を考えなきゃいけない。

 

 まあ私はカンニングしてるから強力なレールガンとビームサーベル系の武装でなら戦えると知ってるけど……これじゃ足りないよね。

 もっとこう抜け道的な、あるいは攻略法のようなものを考えておきたい。

 今こちらが知っている情報は、PS――フェイズシフト――装甲に例えると実弾が効かずビームなら効くぐらいの範疇に過ぎない。

 そしてPS装甲は研究と対策が行われて実弾もあながち無意味ではないという結果が出ている。

 

 被弾時の電力消費、高威力な攻撃は衝撃を逃がしきれずパイロットや機器の負担がかかる、部材の形状によっては普通の破壊も可能とまあ理解が進めば効かないと思われた攻撃でもやりようはあるってことが分かってくるものなんだ。

 ならFT装甲にもそういう通常のビーム兵器を用いた戦い方があるのかもしれないじゃん?

 世の中に最強の装甲はあっても無敵の装甲なんてものは存在しないんだから。

 てなわけで情報を整理して考えてみるか~。

 

 FT装甲、フェムトメートルの領域を制御するらしいけど……どういうこったよ、私は兵隊で技術者ってわけじゃないからなぁ。

 なんとなく推察するならフェムテクってのは原子間結合力を操作しているんじゃないだろうか。

 ざっくり言うなら結合力が高いと物質は硬くなる、加工も難しくなるけどそこを何とかできる技術なんだろう。

 

 それにビームにも強くなる、ビーム兵器ってのは熱と粒子で対象を削り取りながら蒸発させるわけだけど、結合力の高い物質はビーム粒子の浸透破壊を妨げ形状を維持できるし熱による分子運動にも耐えることができる。

 それに原子単位で制御できるのならビームを拡散するような構造にもできるだろう、アンチビームシールドで既に使われている技術だし。

 ビームの直撃を受け止めてそのまま受け流して無効化という構造ならあの耐性にも得心がいく、被弾時に広がる膜は拡散されたビーム粒子なのかな。

 

 ビームサーベルが通用するのは仕組み的に受け流しが機能しないからだろうか……? サーベル系はミラージュコロイドで粒子を空間に固定しているからFT装甲が断続的にダメージを受けて破壊されるって感じかも。

 ……これサーベルが通用するってことは知ってるけどビーム刃がFT装甲を焼き切るまでにラグがありそうだね、あくまで耐性を無視するのではなく耐性を越えたダメージを与えられるだけでしっかり防御力は発揮されると考えた方が良さそう、よくよく考えたらビームブーメランでも両断しきれてなかったんだし。

 

 うーんつくづくハイテクな装甲だ、ただこれが原子レベルで完璧に整えられたものってことなら付け入る隙はある。

 こういう悪い意味でデリケートなものは少し壊れるだけで機能が大幅に低下するからね、たとえば曲がるとか凹むとかすればビームを受け流せなくなってダメージが通ると思う……別にFT装甲に限らず変形した装甲は防御力がガタ落ちするけどさ。

 問題あるとしたら剛性が高すぎて曲がったりするような衝撃を受けたら先に砕けそうってぐらいか、硬い物質の宿命だね。

 

 この仮定が正しいなら、どういう形であれ多少損傷させれば通常のビーム兵器でもダメージが入る可能性はありそうかな。

 どうやって損傷させるかって? そんなのレールガンか何かを撃ち込んで……それで直接撃墜した方が早いってのはまあ……はい。

 でも状況に応じてビームでも戦えるかもしれないってのは大事でしょ、次に戦うときは実弾兵器や格闘戦での撃墜に固執せずに損傷を与えてビームでトドメを刺すって選択肢も考慮しとこう。

 

 それに受け流しきれない量のビームを浴びせるのも有効だろう、破壊にまで持っていくなら長時間の照射が必要になるだろうけどたとえ破壊しきれなくても受け流せなかったビーム粒子の推進力で機体をノックバックさせることぐらいはできるはず。

 機動性を武器に近づかれても高出力のビームを装備していれば足止めしつつ距離を取れるのは主導権を渡さないという点において重要だ。

 

 あとはゲテモノなやり方になるけどPS装甲でぶん殴るとかかな、物理耐性ならこっちの方が上だから先に壊れるのはFT装甲だし。

 デスティニーだって貫手でFT装甲を割ったうえでパルマをぶち込んでたからね。

 まあパルマはエンジン直結型の超高出力ビーム……ビーム粒子を勢いよく叩き付ける物理的に強い武器だから単体でもFT装甲を抉り取る威力はありそうだけど。

 

 ふ~む、どういう機体を使うかで戦法はがらりと変わるけど無理に一撃必殺を狙わずにFT装甲を消耗させるのを優先したほうが優位に戦えるか……?

 でも次の戦いはレクイエムのタイムリミットがあるからなぁ~、くそぅ盤石な計画を練りやがって。

 

 そうやって私がウンウンと悩んでいたら扉からノックの音が。

 誰だろ、お兄ちゃんかな?

 

「いきなりで悪いが入っていいか?」

 

 うわ……アスランの声だ。

 私はイザーク科イザーク属の人間ではないけどアスランみたいなあからさまなエリートはちょっと苦手なんだよね、気後れしてしまう。

 でもそんな個人の嗜好で拒否るわけにもいかないので素直に招き入れるか。

 

「失礼する――この映像は……」

 

 入ってきて早々アスランは私の見ていた戦闘記録に目を付けた、眉間にしわ寄ってますよ。

 

「ジャスティスの戦闘記録です。対ファウンデーション戦に備えて対策を練ろうと思いまして」

「そう……か。その、君は大丈夫だったか?」

 

 う~ん? 大丈夫って言われても何がって感じだ。

 怪我? それとも精神的な問題か? 色々とくたびれこそしたけど私はもう問題ないからあんまりピンとこない。

 

「エルドア地区に突入したときに俺は君たちの通信を聞いていたんだが……あんなシンの声を聞いたのは久々だったからな」

 

 なるほど、お兄ちゃんがただならぬ様子だったから念のため見に来たってだけか……たしかにあの時のお兄ちゃんの声はやばかったね。

 アスランが久々に聞いたってことは私が自爆しようとしたときの奴だろう。

 インフィニットジャスティスとの戦闘中に錯乱してインパルスを誤射しようとしたときにあんな声出してたし。

 私も思わずビックリして正気に戻るぐらいの迫力があったよ。

 

「私は全然平気ですよ。機体さえあればいつでも戦えます」

 

 言葉のチョイスをミスったのかアスランの顔がムッとなる。

 アスランって准将とかお兄ちゃんと比べて何というか……常人とは違うオーラを纏ってるんだよね、映画俳優と一般人の違いみたいな感じで、だから凄まれると顔の造形以前になんか怖いんだ。

 

「君はまだ戦うつもりなんだな」

「それはまあ、はい。そのつもりです」

 

 なんだよ、アスランも私に戦ってほしくない腹か。

 

「強要するつもりはないが俺は反対だ。今は確かに戦力が欲しいし君のような優秀なパイロットがいれば助かることも多いと思う。ただ必要だからと、有用だからと言って戦いに身を投じるのはやめた方がいい。俺もそうだがキラもシンも君のような子が戦火に巻き込まれず、平和に暮らしていける世界を作るために戦っているんだからな。無理はせずに俺たちに任せてもいいんだ」

 

 熱く語るアスラン、別に無理してはないけど……流されて戦うのはそりゃよくないよね。

 でも次の戦いはオーブを守るための戦いだから。

 オーブは私の故郷だ、まだ里帰りすらできてないんだから撃たせるわけにはいかんのだよ。

 

「少なくとも今回ばかりは必要だから戦うんじゃありません、戦いたいから戦います。何を言われてもここは曲げませんよ」

「そうか。ったく……頑固な奴だ」

 

 聞こえてるぞアスラン。

 なんで私が呆れられないといけないんだ。

 こちとら根っからのオーブ国民ぞ、国家の危機に立ち上がらんでどないしろ言うねん。

 

「そこまで言うなら君にもカガリの力になってもらうぞ。ああは言ったがこっちも余裕があるわけじゃない、次は互いに死力を尽くした戦いとなるはずだ」

「問題ありません。いざとなったらもちろんアスランさんが助けてくれるんですよね」

「当たり前だろう、どうしてそんなことを聞くんだ?」

 

 あ、はい。

 

 

 

 

 

 それで数日掛けてオーブに帰ってきたわけだ、久々の古巣は海が綺麗だった。

 昔は潮風で髪が痛むからちょっとなぁぐらいにしか思ってなかったけど……ここ最近は炎と血の赤色ばかり見続けていたせいかこの青色にはなぜだか目が惹かれる感触がある。

 やはり自然ってのはいいものだ、鉄と悪意が飛び交う戦場に身を置いているとしみじみと思う。

 

 面倒ごとは全て忘れてボケーっと寄せて返す波を眺めて居たい気分だったけど、残念なことにモルゲンレーテのエリカ・シモンズさんに呼び出されてしまった。

 なんだろ、タイミング的にオーブの地下にあるMSでも譲ってくれるのかな。

 

「いらっしゃい。マユ・アスカさん」

「ようっ、嬢ちゃんも呼び出されたみたいだな」

 

 行った先ではムウさんもいた。

 なるほど、彼はこの後ダイダロス基地、つまりレクイエムまで向かうことになっているはずだ。

 なら私も……。

 

「あなたたちにはアスハ代表からの密命が来ているわ。今日来てもらったのもそれに関することってわけ」

「密命ね……ま、お手柔らかに頼むぜ」

 

 相変わらずムウさんは軽い調子だ、実に頼もしいよ。

 でもその余裕もエリカさんから説明を受けるまでの話、アカツキでレクイエムを跳ね返せと言われてムウさんもさすがに黙り込んでしまった。

 ムウさんがやることはこれでわかった、だとしたら私は何をすればいいんだろう。

 まさかこっそり二機目のアカツキを用意してあるから二発目が来た時に跳ね返せとか言われないよね……?

 

「じゃあマユさん。あなたに任せたい機体があるの、来てちょうだい」

 

 ちょっぴり嫌な予感を抱きつつも金ぴかのアカツキすげーと眺めてたら声を掛けられた。

 私の機体かぁ~、どんな奴だろ。

 で、見に行った結果。

 

「おいおい……コイツは……」

「あなたには酷かもしれないけど、これもオーブの覚悟の表れだと思って欲しいの。もう二度と国を焼かせないという覚悟のね」

 

 私の任される機体を見てムウさんは少し引いてるみたいだ。

 かくいう私も思わず苦笑いを浮かべていた。

 昔ブルーコスモスにいたころはコイツら何でも持ってるなと思っていたけどオーブも大概だな。

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