はーい、マユで~す! でもごめんなさい、いまマユは生体CPUになってるのでお話しできません   作:何を書けばいいんだ

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彼との遭遇

 はーい、メリーで~す! でもごめんなさい、いまメリーはお話できません。

 なにせコンパスが発足しちゃったみたいだからね、世界的には朗報だけどブルコス的には悲報だよコレ。

 現実問題すでにこちらの活動には支障が出始めているらしく、よその実働部隊は作戦中に宇宙から降下してきたコンパス部隊に殲滅されたりしてるらしいよ。

 

 うーん、私はもうコンパスがクソ強超人集団のバケモン部隊だって知ってるからいいけどブルコス的にはまだ実力を見極めてる最中ってところなのかな?

 下手に動きまくったら宇宙にいるミレニアムに察知されかねないとミケール大佐は考えているのかここ最近の活動は以前と比べると消極的だと感じる。

 いや水面下だとガッツリ諜報戦やってるのかもしれないけどね、まあそこらへんは偉い人たちが考えること、私みたいな生体CPUは早く戦いおわれ~と願いながら戦うのみさ。

 もし今の私に差し迫った問題があるとすれば、やはり戦いに駆り出された時にコンパスメンバーと接敵することだろう。

 

 どう考えても勝てる気がしないヤマト准将のライジングフリーダムにどう考えても勝てる気がしないシン・アスカのイモータルジャスティス、どう考えても勝てる気がしないルナマリアのゲルググにあんま勝てる気がしないアグネスのギャンかぁ、これで後ろにヒルダ姐さんのハーケン隊もいるんでしょ?

 少数精鋭って言ったって精鋭すぎやろがい、こんなん目を付けられた時点で終わりだぁ。

 案外ブルーコスモスの上層部も似たようなことを考えて頭を抱えてるのかもね、戦力的に勝てない相手に付け狙われるってなるとだいぶ身動きも取りづらかろうに。

 

 それとこっちには関係ないけど我らミケール一派の潜伏してるユーラシア連邦もなんか政治的な問題が発生していて混乱しているようだ。

 これは……ファウンデーションショックじゃな? まあこれに関してはユーラシア自体がブルーコスモスを好意的に見てないってことを考えると、忙しくて対処を後回しにしてくれたほうがいいから私らとしては歓迎するべきなのかもしれない。

 何かと悪役として描写されやすい地球連合組だけど言うてまともな人間も多いからね、手が空けば他国への不信感を呑み込んで平和を打ち壊そうとするブルーコスモスに各勢力の協力を取り付けて潰しに来る可能性は高いのだ。

 

 なんでファウンデーションにも程々には頑張ってもらいたい、あくまで程々にだけど。レクイエムを振り回して世界征服を目論む奴らなんて最終的には滅びてもらわないといけないんでね。

 

 ……おや? 誰か来たようだ

 

「出撃だ、準備しろ」

 

 あ、はい…………まさか片道切符の任務じゃないよね。

 

 

 

 

 

 

 

 てなわけで今私は森林地帯を一人で行軍中である、任務内容は偵察……というより調査の方が近いのかなこれ。

 ここ最近ユーラシア全域で独立運動が頻発してるわけだけどブルーコスモスの工作員が入りこめてない国家の状況や保有戦力を秘密裏に撮影するってのが任務内容だ。

 とてもエクステンデッドらしい仕事だね、そして当然のことながら帰還が前提の仕事なので私の命脈はつながった模様、たすかった~。

 

 ユーラシアの混乱に乗じて動いてるのにどうしてこんな任務するんだろうかとも思ったけど、ブルーコスモス過激派の最終目標としてコーディネーターの殲滅があってミケール大佐はその手段として全面戦争の再開を求めているわけだけど、いざ戦争に突入しても連合勢力が弱体化しすぎて負けたら意味ないってことで親プラント勢力の把握がしたいんだろうね、本職の軍人だから理念はともかく戦略的な目線で動けるのが彼の強みだ。

 しかもファウンデーションが裏で手を回して情報だの物資だのを融通してる可能性だってある。

 

 こりゃあコンパスも手を焼くわけですねえ。

 

 それで今私はMSを操縦して移動してるわけだけどここで疑問が生じると思う、そんなもんに乗って動き回ってたら調査以前にバレて攻撃されるだろうってね。

 私もそう考えたんだけどブルーコスモスはその問題を解決できる機体を保有してたんだ、てなわけで今回乗ってるのはNダガーNです、コイツら何でも持ってんな。

 普通に核動力の機体持ち逃げしてるっておかしいでしょ、元々ファントムペインに納入された機体とはいえどんだけ連合軍にブルコスシンパが潜り込んでたのかってのがよくわかるわ。

 

 核動力によって無尽蔵に供給される電力を以て半永続的にミラージュコロイドステルスを展開できるこの機体は密偵にはこれ以上ないぐらい適した機体だろうね。

 こんな代物がルール無用のテロ集団に渡ってるとかホントCEって感じだよなぁ、まあ直接的な戦闘能力はこの時代においては高くないから敵とかち合えば普通にやられるんですけどね、敵とかち合わない為の機体って言われたら何も言えないけど。

 

 アンカーランチャーによるワイヤー射出でチョロチョロ移動してやっとこさ目的地にとうちゃーく、じゃあ早速拝見していこうか~。

 とはいえ観光客じゃないので堂々と見て回れるわけもなし、ステルスとワイヤー移動、あとは抜き足差し足しのび足って感じでゆっくりと軍事基地中心に覗いていく。

 

 へむへむ、ファウンデーションはザフトの支援で独立したみたいだけど他の国もやっぱりザフトが関連しているのかジンの姿が見える、機種転換で不要になった旧式を払い下げてるんだろうか。

 武力的な闘争こそ落ち着いてるけどこうやって内から切り崩すのも一つの戦争だよねえ、真なる平和への道はまだ遠いか~……。

 

 とりあえず見渡しの良い部分への移動を繰り返してカメラに収めていきますよ~、といっても撮影スポットはどうしても限られるからなぁ、どっか遠くにある高所から全貌を写したいところだ。

 

 てなわけでひいこら言いながら登ってきましたわ、周辺の地理マップを見た感じここが最適なポイントだとメリー思います。

 けっこう距離あるからセンサーに引っかかるとは思えないけど静かにね、戦場で長生きするコツはいつだって慌てないことなのさ。

 

 ゴンッ!

 

「は?」

 

 なんかぶつかった、でも周りに何にも……?

 ッ!

 

 Nダガーのスラスターを吹かして咄嗟に回避行動を取るとさっきまで私がいたところにビームが突き刺さった。

 いやこれまさかね、もうバレてんのは確定なのでステルスを解除して高エネルギーブラスターで反撃する。

 

 するとはい、やっぱり出てきましたね、ズゴックが。

 ふざけんな!!! こんなところで内偵やってんじゃないよアスランよぉ!

 これは参ったことになったよ、FREEDOMの時期のアスランはオーブからターミナルという秘密組織に出向していてファウンデーションで諜報活動をしていた。

 ってことはこれファウンデーション行く前に周辺地域の情勢探ってた頃のアスランとたまたま遭遇しちゃったってことか、いやツイてなさすぎるんだが。

 

 目の前のズゴックはキャバリアーを退避させながら対装甲斬牙爪を赤熱させて構えを取っている、これ向こうも絶対困惑してるでしょ。

 お互いステルス状態でコソコソ動いてたらぶつかるってどんな確率よ……。

 

 さて、パッと見の状況はこっちがすごく不利だ。

 まず機体が劣ってる、こっちは核動力だけどあっちも中身がジャスティスな時点でそれは同様だ、となると製造時期もとい基礎設計がモノをいうわけだけどこちとらダガーじゃい。

 武装面でもキャバリアーなしだと考えても火力負けしてるし……向こうの格闘兵装は爪でこっちは刀だから超近接戦だとちょっとだけ射程で勝ってるぐらいかな。

 そして中のパイロット性能でも負けてる、相手はあのアスランだよ? こっちは旧式の生体CPUだ、無理でしょ。やはりアスラン・ザラは最強か。

 

 一応こっちは原作知識というオカルトでズゴックの手札を知ってるというアドバンテージはあるけどそれがどこまで役に立つか……さっきぶつかった瞬間にズゴックに思い当たって直ぐに動けたから役に立ってはいるか。

 

 とりあえず対装甲刀を装備して仕掛けていく、この状態でこれ以上先手を取られるのはマズイ。

 後ろに下がったキャバリアーがしれっとステルス使って撃ってくる可能性だってあるんだ、ズゴックと肉薄してフレンドリーファイアを警戒させないと詰まされる。

 

 核動力のパワー全開でザクザク斬りまくるがやはりというか全部受け止められる、ずんぐりむっくりしてる癖によく動く!

 しかも今のでこっちの力量が見切られたのか今度はズゴックの方から攻めてきたね、ちょっと底が知られるの早くない? 私の底が浅いだけってのはまあ、はい……。

 

 んもう! こうなったらアンカーランチャーやハーケンファウストを駆使して無理やり位置取りを変えながら応戦するしか、ちょまてよ速い! ムリムリムリムリ強すぎだってちょっとぉ!!

 このハレンチ男やはりヤバい……任務の性質上γ-グリフェプタンはキメてきてないけど多分私の目めちゃくちゃガンギマってると思うよ。

 いま私がアスランの攻撃を凌げているのには二つの要因がある。

 まずこれが潜入任務だってこと、向こうがドカドカ撃たずに格闘戦に専念してるからどうにか耐えられてる、それとこのNダガーが核動力で動いてることだ、つまり下手に撃破したら核爆発するから攻めに躊躇いが見られる。

 

 この場を切り抜けるとしたそこを突くしかないね、スラスター全開で後ろに下がりつつスティレットを両手で連続投擲、気分は忍者だ。

 そしたら爆炎に紛れてステルス展開からのアンカーランチャーで全速撤退、追撃警戒なんてしないよ、相手が核爆発を恐れて攻撃してこないのに賭けてスタコラサッサだ。

 

 あばよ~アスラン!

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