絶対無敵の融合戦士は名探偵の保護者になるってよ   作:ターレスさん

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先に言います。
完全な無双系を期待していた方には本当に申し訳無い



其の四

 

その後、何とか追い付いたあんなは老婆(ニジー)が公園の中に入ってい行ったのを目撃した。程なくして彼女もそこに入ったのだが…ここに入って行ったはずの老婆(ニジー)の姿は無かったのだ。

 

「あんなー!」

 

あんなと合流したみくるとジェットは情報交換を行う。

①みくる達は道中で老婆(ニジー)を目撃していない

②お互いに公園の入り口の二箇所から入ったため挟み撃ちの状況

③公園に設置されている柵を飛び越え逃走した可能性

④茂みに隠れている可能性

 

「それか()()()()()()()しているかも…」

 

③と④が考えられるが逃走出来る程の時間が無かったため、あんなは変装をしたかもしれないと答えた。

 

そして辺りを見渡し、そこに居る人物は

 

公園のベンチに座る会社員

山田太造

 

同じくベンチに座るカップル

秋田実と夏川涼美

 

木の下に居る高校生

谷本晴恵

 

の三名だ。

 

「エリザさんもそうだったけど、皆んな変わったスマホを持っているね!

 

「スマホ…何それ?ああ…あれは携帯電話(ガラケー)だよ。」

 

過去の物に未知の好奇心を感じたあんなにみくるは説明した。

 

「あれ?可笑しいな…。」

 

「すずちゃん!」「みのくん!」

 

「友達と遊び行って、マジ大変ね〜!」

 

 

 

「「見えた!!これが私達の答えだ…!!」」

 

答えを導き出したあんなとみくるはとある人物に声を掛けた。

 

「ちょっといいですか?」

 

「ごめんごめんちょい待って…何?()()()()なんだけど。見たらわかるよね?」

 

それは誰かに電話をしている高校生の谷本晴恵だ。

 

「だからこそです。」

 

「はあ?」

 

「「ペンを盗んだ犯人、ファントムは…貴女です!!」」

 

「意味わかんないですけど〜?」

 

「電話をしているフリ?可笑しいよね?」

 

「今は連絡が取れない、だって通信障害だから!」

 

ケーキ屋にてエリザが電話をした時、店員の帆和がその現象を説明してくれた。そしてそれはまだ続いている。

通信障害を知らずに通話するも繋がらない事に疑問になる山田、そもそも通話を出来ようが出来ないもどちらでも構わないと一蹴するカップルの秋田と夏川。

 

「貴女は知らなかった。」

 

「だからこそ失敗した。」

 

 

スタッ…!

 

 

「貴様の手の内は最初から解っていたんだよ。」

 

突然空から降って来て、地面に小気味良い音を鳴らして着地したゴジータは言った。

 

「「ゴジータさ…ん?」」

 

「アンタ今空から…ん?おい、何だよ…それは?」

 

「ゲッ…!?」

 

三人は何故か両腕に紙袋を抱えているゴジータに当然疑問を口に出ており、一方谷本はそんな彼を見て露骨に怪訝な表情になっていた。

 

「どうせこいつの事だろ?こいつはあのバアちゃんから貰った。」

 

 

『おめえさんには詫びとして、これに…これを…そしてこれ…そんでもってこれを受け取るんじゃ。』

 

『……要らん。』

 

『バッカもーんっ!せっかくの厚意をムダにするんじゃないわい!!』

 

『はあ……サンキューだ。』

 

 

「そんな感じだ。てな訳で持っててくれ。」

 

「良いけど…おとと…結構あるな〜。」

 

「お見事!…いかにもボクがニジーさあ、ベイビー!!」

 

意外と待っててくれた谷本は変装を解いてニジーになった。

 

「ボクの変装を二度も見破るとはねえ。そして…この前の時と同じく、やはりキミ(ゴジータ)は最初からボクの変装に気づいているみたいだね。」

 

「ウソだろ!?……今度アンタについて話して貰うからな!」

 

「別にいいぞ。それにしても…へえーお前からねえ。」

 

ジェットの言葉に軽く頷き軽口を言うゴジータ。

 

「まあ、色々と邪魔が入ったけど結果的に残念だったな。」

 

「そうだよ…本当にキミは気に入らないねっ!!」

 

「「それは…!?」」

 

ニジーは一本のペンを取り出した事に驚愕するあんなとみくるの反応からして恐らくエリザの盗まれたペンだろう。

 

 

ウソよ覆え!いでよ、ハンニンダー!!

 

ハンニンダーーっ!!

 

今度のハンニンダーは万年筆を模した姿だ。

 

「な…何だ…コイツは…!!」

 

「さて、ジェットよーく見ときな。お前達、変身しな!」

 

「「うん…!エリザさんの大切な物は私達が取り返す!!」」

 

あんなとみくるはペンダントを真正面に掲げ、プリキュアへと変身した。

 

 

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー!」

 

「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵キュアミスティック!」

 

「「名探偵プリキュア!!」」

 

「私の答え、見せてあげる!」

 

 

 

 

「これが…名探偵プリキュア!?自分の心の中にあるマコトジュエルでプリキュアになるとは聞いてはいたけど、本当だったんだ…!」

 

「アイツらの言った事、もう信じてやりな。」

 

「ポチー!」

 

「…ああ、その通りだな。」

 

あんなとみくるがプリキュアに変身したのを目の前で目撃したジェット。流石の彼もあの二人がプリキュアだったと確信した。

 

「やれ、ハンニンダー!」

 

「ハンニンダーーッ!」

 

闘いが始まった。先制したのはハンニンダー。

二人は攻撃を仕掛けられたが難なく避け、二人の同時のカウンターを決める。

 

「ハンニン…ダーーッ!!」

 

多少は怯んだものの耐えたハンニンダーはアンサーに狙いを定めて、頭上(ペン先)からインクを飛ばした。

 

「危ない!」

 

間一髪のところをアンサーを抱えて、インクを避けたミスティック。二人が避ける前に居た場所には木が生えており、そのインクは直撃し、木を黒く塗りつぶした。

 

「「あっ!?」」

 

 

 

二人の闘いを黙って観ていたゴジータにジェットは最もな質問を投げる。

 

「アンタは闘わないのか?」

 

「まあな。オレが闘ったところで弱らす事は出来ても永遠に倒せない…らしいぜ?」

 

「闘ったのか…と言うかそのアンタが何故疑問に思ってんだよ…。」

 

「だったら跡形も無く全て消す、ってなるな。」

 

「いやいや、それはダメだろ!…ウソだよな?」

 

それはどうだろうな、とはぐらかすゴジータにジェットは少し肝が冷えていた。

 

 

 

『おやおや…今回は参加しないのね。』

 

 

 

 

「この際だから言ってやる。その気になればオレが全てを解決出来る。でもお前はほんとにそれで良いと思っているか?」

 

「それで良いだろ。アイツらは確かにプリキュアになった…でもまだ若い。それなのにアンタはその闘いを経験していない二人を戦場に放り出している事になるんだぞ?」

 

「そうだ。だからこそ今のアイツらには力をつけて貰わないとダメなんだ。もしアイツらがオレに任せっきりになって、オレが居ない時にヤバい敵が現れたらアイツらがまともに解決出来るか?大体、今もこうしているお前も言えた事か?」

 

「痛いとこをつくな……確かにアンタの言う通りだな。」

 

「闘いを選んだのは他でも無いアイツらだ。そいつをオレがとやかく言うつもりは無いな。」

 

「力のあるアンタが羨ましいよ。悔しいな…ボクも力さえあれば。」

 

「ほーう…。」

 

現状の歯痒さを吐露したジェットに物珍しい視線を向けるゴジータ。

 

「な…何だよ…誰だってそう思うだろ?」

 

「おめえ、アイツらにツンツンしていた割には意外と素直に言えるじゃねえか。」

 

「こ…子供扱いするなよっ!!」

 

あんなとみくるの二人に何だかんだ気遣っている事に感心したゴジータはジェットの頭に手を乗せてそう言った。

 

「おっと悪りい。そんでお前は自分には力が無い事に負い目を感じているが案外そうでもねえぜ?お前だけが出来て、オレには出来ない事…そいつを考えてみるんだな。」

 

「ボクだけが出来る事…。」

 

かつて全宇宙の命運を賭けた闘いで、例え闘う力が無くても自分でしか出来ない事を成し遂げた結果、自分達を勝利に導いた救世主を思い出した。

 

「長々と言ったが、要するにアイツらが負けない様にするのがオレの役目ってところだな。まあ、ほんとにヤバくなった時はオレが何とかするからそこは心配すんな。」

 

 

 

 

ボクらファントムは!ウソで覆われた素晴らしい世界を創る!そのためには、マコトジュエルが必要なのさ!!

 

 

 

「………!!」

 

「ムカつくんならバシッと言ってやりな。」

 

ゴジータはそう言って姿を消した。

 

 

 

 

一方アンサーとミスティックの戦況はハンニンダーが優勢であり、二人は地面に倒れていた。だがニジーの言葉により二人は何とか立ち上がり、アンサーは反論した。

 

「ウソの世界なんて…全然素晴らしくない!!」

 

「そうかな?キミ達名探偵を倒せる、こんな力がある。」

 

 

「とか言っている貴様はまだ闘わないのだな。」

 

 

「「ご…ゴジータ…さん!」」

 

二人の前に現れたゴジータにニジーは今になってようやく仲間に駆け寄り、そもそもハンニンダーを倒せない彼を舞台の邪魔という名のこの闘いから退場してくれる方がこちらとしてはありがたいと言う。

 

「さっきは好き勝手に言ってくれたな!」

 

ニジーに物申したのはジェットだ。

ゴジータの隣に立った彼の話は続く。

 

「ボクも一つ教えてやる。キュアット探偵事務所の使命は、ウソを暴いて止める。ファントム!お前達からマコトジュエルを守る事だ!!」

 

「随分と威勢の良いベイビーだ。キュアット探偵事務所…無論、キミ達の使命は心得ている。でもこの状況でウソを!ハンニンダーをどう止める?」

 

「歴史上数人しか居なかったと言われた名探偵プリキュアが今ここに…そしてボクも居る!」

 

「まとめてやるんだ!ハンニンダー!!」

 

「ハンニン…ダーーーッ!!」

 

「掛かって来い…!!」

 

ハンニンダーの攻撃は彼はもちろん、隣に居るゴジータにも被弾する状況でも臆さずにジェットは啖呵を切った。

 

 

 

「後は任せな…ジェット!」

 

「えっ…?」

 

攻撃の寸前でジェットは聞こえた、ゴジータの声が。

可笑しな事に辺りはスローモーションになっており、彼はゆっくりとそちらを向くとゴジータの身体は蜃気楼の様な現象になっているのが観えた。

 

 

 

 

 

ズドドドドドドド!!!!

 

 

 

 

 

「ハンニ…ダダダ…ダーーッ!?」 

 

怒涛の破裂音が鳴り響くと同時に重過ぎる打撃を受けたハンニンダーの身体には無数の窪みができ、吹っ飛んで行った。

 

「オレを忘れてるぜ?」

 

「ちっ…()()()()()()()とは…。」

 

彼が闘いに参加した事を意味しているのか、それともプリキュアが現れた事を意味しているのか。それはニジー本人のみ知る。

 

「アンタのおかげで助かった…。」

 

「ああ。後は…お前達に任せるぜ。」

 

「「うん!!」」

 

アンサーとミスティックはジュエルキュアウォッチの長針を回した。

 

「「これが私達の、アンサーだっーーー!!」」

 

エネルギーを纏った二人はハンニンダーに狙いを定めて、渾身の一撃を放った。

 

「「キュアっと解決!!」」

 

「ハ…ン…ニン…ダー…」

 

二人の攻撃を受けた事でハンニンダーは浄化され、元のペンへと戻った。

そしてペンに宿っていたマコトジュエルはアンサーの手に渡り、ポチタンが身に付けているネクタイの様な物にセットするとそのまま吸い込まれて消えた。

 

「ポチポチ!キュアキュアー!!」

 

 

 

「本当に厄介だね…次のショーからは会いたくないね。」

 

「だったら二度と悪さをすんじゃねえぞ。」

 

ニジーは撤退した。

彼が消えた事で先程ハンニンダーが木に付いていたインクは綺麗に消えて元の木になっていた。

 

「証拠を残さず消え去るって事か。」

 

「成程な。」

 

 

 

 

 

 

 

 

騒動を終えた後の話。

 

【パティスリーチュチュ】

 

「はい。」

 

「私のペン!」

 

「犯人には逃げられました⋯ごめんなさい。」

 

ゴジータ達はパティスリーチュチュに戻って来た。

早速あんながペンを持ち主のエリザに渡して、その一方みくるはエリザに謝罪していた。彼女は誰よりも探偵を志していたにも関わらず犯人に逃げられた事に罪悪感が溢れたのだ。

 

「まあまあ、お前はソイツのペンを取り返した。それで良いじゃねえか。」

 

「ゴジータさん…。」

 

「はい。こうやって大切なペンが戻って来ました…だから探偵さん、こちらこそ本当にありがとうございました!」

 

「…はい!」

 

「新作頑張ってください!」

 

「うん!早速その新作のために貴方達に取材を…」

 

「悪りいけどオレ達は今急ぎの用事が出来た。じゃあな!」

 

「「ええ〜!!」」

 

 

 

 

 

【キュアット探偵事務所】

 

「今日から二人は正式の探偵だ。これがその証、プリキットブックだ。」

 

あんなとみくるは正式にキュアット探偵事務所の探偵と認めたジェットは二人にプリキットブックと言われた探偵道具を渡した。

 

「ゴジータさんの分は無いの?」

 

「無い、ある訳無いだろ。」

 

「ええー、ゴジータさんもプリキュアになれると思うのに〜。」

 

「どこから出たんだ…その根拠は?」

 

「オレだってお前達みたいなヤツはちょっと…。」

 

「「「…………。」」」

 

違うそこでは無いし、今ゴジータが着ている自分の民族衣装を棚に上げて言えた事では無いと思った三人。

 

「探偵としてお前達二人の力で解決する。それでも詰まった時はアンタがこの二人を導いてやってくれ。もちろんボクはボクで…ボクが出来る事でサポートするよ。」

 

「元からそのつもりだ。かと言ってオレも探偵ってのをまだまだ解ってねえから頼んだぜ。」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

まあ、戦闘においては得意な方だ。

なんせ、オレ達は………

 

「私達で困った人達を助ける。マコトジュエルを守って、ポチタンも元に戻して、そしたらあんなは元の時代に、ゴジータさんは元の世界に!!」

 

「うん!でも私決めちゃったんだ、皆んなを助けるって!ウソで覆われた世界なんて嫌だから私、みくると一緒に名探偵を頑張る!戻るのはその後。」

 

「…………。」

 

二人の宣言を黙って聞いていたゴジータの視線はまたもあんなに向いていた。

 

「ん?…まあ、いっか。お前達、名探偵プリキュアとしての証をこのペンでプリキットブックに書け。」

 

「「わかった!」」

 

それからあんなとみくるは年上であるジェットの事を『さん』呼びにしたが、本人はそれだと堅苦しいのから却下との事で呼び方は『ジェット先輩』になった。

 

「オレはジェットって呼ぶが、それとも…」

 

「ちょっと待ってくれ。アンタの場合は…うーん…むむ…はあ…呼び捨てで良いよ。」

 

現に言っているがどうせ『先輩』や『さん』を付けずに呼ぶし、『ジェットのじっちゃん』なんてもっと言われたく無い、だからこちらから呼び捨てでも構わない事にした。

 

「ゴジータさんもそろそろ私達の事は名前で呼んで欲しいな〜!」

 

「うんうん!」

 

「しょうがねえな。じゃあ()()()()()()()。」

 

「「もーう!意地悪〜!!」」

 

「ジョーダンだ。よろしくな、アンナとミクル。」

 

「「うん!!改めてよろしくね!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【??????】

 

「今日も失敗したか…まあ、次こそ何とかなるだろうからへこたれずに行こうぜ!」

 

「はあ…余計な慰めは不要だよ。探偵はまだどうにでもなるけど、正直言ってヤツには敵わないよ。」

 

「このアホたれ…そんなの当たり前じゃ!」

 

「なっ!?あ…あの時の…キミは誰なんだ!!」

 

「おやおや〜?まだ気づいていないのかい?」

 

「_______は超ヘタクソだから__が手伝ったの!ニヒヒ…どう?チョベリグでしょ!」

 

「ガーーーーーン!!」

 

「はっ…!ま…まさか…ウソだろ!?…いつの間にそこまでの変装を…!!」

 

「……でも動きが大袈裟。」

 

「____の言う通り。もっと優雅にスマートで行かなくちゃわね!」

 

「おめえら、手厳しいわい。…ともかくワシが教えてやろう…次の話でな。

 

「「「「「?????」」」」」

 

 




ゴジータは基本的にあんなとみくるをサポートに徹しますが推理はそのまま参戦して、戦闘に関しては多少になります。
本当にヤバい状況になったらガチで参戦する。
現段階ではこのスタンスで行きます。
最後まで観て頂いてありがとうございました!
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