Fantastic4 Heroes' Days 作:アメコミ勢
ファンタスティックフォーがドイツから帰ってきて何日か経った頃、港の大きな建物が大火事になる。理由は分からないものの炎は燃え広がり消防車では火を消せない程になってしまったのである。すると突然何処かからとある人物が現れる。それは全身が燃えている男、ヒューマン・トーチである。ヒューマン・トーチは火事現場の上空に飛んでいくと大きく手を広げる。すると炎がヒューマン・トーチにどんどん吸い込まれて行くのであった。ヒューマン・トーチはあっという間に炎を吸い込むと顔の炎を消し見ていた消防隊や市民に挨拶する。そして空に炎で4を描き何処かに飛んでゆくのであった。
ヒューマン・トーチが飛んでいったのはもちろんファンタスティックフォーの拠点でもあるバクスタービルである。バクスタービルではザ・シングことベン・グリムがランチの準備をしていた。今日は本格的なハンバーガーである。ベンが大きな声で皆を呼ぶとリード・リチャーズとスー・ストームがラボと書斎から戻って来た。ジョニーも一緒に4人で席に座り食べ始める。ベンが作る料理はいつもとても美味しくそれでいて温かい。4人は今日あった出来事を話し合いながらランチを食べるのであった。
その頃、とある人物は実験を行っていた。それはγ線で動物の肉体を強化する実験である。そしてその実験を行っているのはリード・リチャーズやトニー・スタークにも匹敵する程の天才科学者、ブルース・バナーである。実験は非常に順調に行っているかの様に見えた。しかし、本当は違ったのである。ブルース・バナーはとある段階を踏み忘れていたのである。それにより実験設備が大爆発しブルース・バナーはそれに巻き込まれ気絶してしまう。いや、本当は気絶したわけではなかった。
その数時間後、バナー博士の実験での事故はニュースとなった。そしてもちろんそのニュースはニューヨークのビル街にある大型ビジョンにも流れる。またファンタスティックフォーにもこの情報が入って来たのである。ベンは自分達が放射線により力を得た事を思い出すと何か良くない事が起こるのではと思ったのであった。ただまだバナー博士が変化すると確定したわけではない為ベンは黙っていた。
バナー博士の研究所の近くには軍の捜査班が訪れ犠牲者がいないかどうか調べ始める。捜査班は放射線除去物質を噴射しつつ辺りを調べる。すると瓦礫の中に倒れている人物を見つける。それは当にバナー博士であった。バナー博士はぐったりとしているものの捜査班は治療をする為に担架で運ぼうとする。其の為捜査班がバナー博士に触れたその時、バナー博士の目が開き肉体に変化が起きる。先程までバナー博士だった者は今や身長が2メートルを超える程の巨体に緑色の肌を持つ筋骨隆々な巨大な怪物に変化していたのである。バナー博士に触れた捜査班は怪物に勢い良く投げ飛ばされその衝撃で骨折してしまう。捜査班は上層部に連絡し強力なソニックウェーブを発生させる装置を持ってくる様に伝える。そしてこの怪物は捜査班を遅い再起不能にする。更には上空を飛んでいた撮影用のヘリにも襲い掛かる。それだけでなく軍が持ってきたソニックウェーブ装置もまるで歯が立たず怪物に壊されてしまう。
ファンタスティックフォーの4人はニュースでこの状況を見て大変だと思った。もちろんベンの予想は的中したのであった。そしてベンならその怪物を止められるのではとも思った。ファンタスティックフォーはすぐさまファンタスティカーに乗りヒューマン・トーチは横を飛びながらバナー博士の居る場所へと向かう。
実は怪物にも意識があった様だ。しかし、ブルース・バナーの意識ではない。もう一つの人格、ハルクである。ハルクは暴れながら次の破壊対象を探して見つけては破壊してゆく。すると突然ハルクの視界が炎によって塞がれハルクは少し動きを止める。ファンタスティックフォーが到着したのである。ザ・シングがハルクの前に立ちはだかり突進する。しかし、ハルクの力は非常に強くザ・シングのパワーを以てしても止められず逆にザ・シングが投げ飛ばされてしまったのである。そこでインビジブル・ウーマンがフォースシールドを使いハルクを拘束しようとするもハルクは素早く力も凄まじい為簡単に振り解かれまたしても投げ飛ばされてしまう。ミスター・ファンタスティックもヒューマン・トーチもそれぞれ攻撃を仕掛けるもハルクにはまるで歯が立たない。一旦ミスター・ファンタスティックはマントの様に変形しハルクの顔に覆い被さる。そしてザ・シングがファンタスティカーにインビジブル・ウーマンを乗せハルクから離れる。ミスター・ファンタスティックは素早くハルクから離れ体を伸ばしファンタスティカーに乗る。ハルクはジャンプしてファンタスティカーを捕まえようとするもザ・シングの巧みな運転によりハルクの攻撃を躱す。
ラボに戻るとリードはとある人物を呼ぶ。それはかつての同級生であり過去に共に戦ったアイアンマンもといトニー・スタークである。トニーはラボにやってくるとハルクの映像を観察し始める。素材は監視カメラの映像を取ってきた物である。ベンはハルクより強い力が必要ではないかと言う。しかし、どの様にしてハルクに匹敵する力を得られるか誰も思い付かなかった。
その頃、ハルクは段々と精神が落ち着き始めブルース・バナーの状態に戻る。ブルースはこの惨状を見て驚く。辺りには破壊されたラボの残骸であったりヘリやソニックウェーブ装置が転がっているのを見るも何も思い浮かばなかった。ブルースは服を着ていない事に気が付き近くに落ちていた捜査班の服を着てとりあえず隠す。そして近くの人に何があったのか聞いてみるとどうやらブルースが緑色の怪物に変身し暴れていた様だ。ブルースは驚いたと同時に悲しくなった。自分のせいで犠牲者が沢山出たからである。そういえばニューヨークで人気のファンタスティックフォーも今の自分と同じ様に放射線で力を得たと言っていた。其の為、ブルースはファンタスティックフォーの拠点であるバクスタービルへと向かうのであった。
ブルースが去った後、実はとある人物が現場に訪れる。その人物はハルクの物と思われる血痕を見つける。そしてそのDNAサンプルを調べると放射線が検出されただけでなくブルース・バナーの遺伝子である事も分かった。そしてその人物はハルクの血液から血清を作り出したのであった。そしてそれを自身に打ち込むのだろう。
その様な事は露知らず、ブルースはファンタスティックフォーの拠点であるバクスタービルへと訪れる。すると上からリード・リチャーズが体を伸ばしながら降りてくる。ブルースはファンタスティックフォーの4人に相談をする為にリードのラボに連れて行って貰うのであった。そしてブルースは自身がハルクである事をファンタスティックフォーの4人とトニー・スタークに明かす。その5人はブルースがハルクと聞いた時は驚いた様な顔を見せたもののベン・グリムの言葉によりブルースに協力することを決めた。そしてトニーはあることを思いついた。それはブルースに変身して貰い実験値を計測する事である。しかし、それは非常に危険な事でありベンは辞めた方が良いと言った。そしてブルースは提案する。ベンに実験値を計測して貰えば良いのではと。しかし、ベンとリードは余りオススメはしなかった。何故ならハルクの力はベンよりもずっと強かったからである。リードもまた有効ではないのではと言った。今度はジョニーが提案する。それはブルースの血液を採取しハルクの力を理論上導き出す方法である。確かにその方法なら危険も少ないだろうとリードは言う。そしてブルースの血液を採取し遺伝子を元に形質を理論で組み上げ始める。するとその力は大体100t辺りである事が分かった。そのデータを元にリードとトニーは協力し大きな機械を組み上げる。その名もハルクバスターである。このスーツはアイアンマンスーツの飛翔機能、分析機能、リパルサーレイ、ミサイル等はそのままにモーターを強い物にしパワーを大幅に上げる、そして大きさも4m程になったのである。またこのハルクバスターはアイアンマンスーツの上から装着出来る様になっているのである。
その頃、ハルクの血液を手に入れた人物はとある人物を呼び出したのである。それはハルクに部下を●され自慢の装置も壊されたサディアス・ロスである。また呼び出した人物とはハルクの力に魅了されたエミル・ブロンスキーである。エミル・ブロンスキーはハルクの血液から2種類の血清を作り出したのである。そして熱を伴う血清をサディアス・ロスに、ハルク以上のバワーを得られる血清を自身に打つのであった。
スー・ストームがブルースのカウンセリングをしているととあるニュースが流れる。それは赤いハルクの様な怪物と緑色で奇怪な見た目のハルクよりも大きな怪物である。ファンタスティックフォーは外で暴れまわっている二体の怪物を倒す為出動する。しかし、今回もまたファンタスティックフォーだけで行くのではなかった。トニーとブルースも向かうのであった。ファンタスティックフォーはファンタスティカーに乗りジョニーが横を飛ぶ。またアイアンマンも横を飛びハルクが地面を走るのであった。バクスタービルの窓は割れたもののリードもトニーも技術力で何とかなる事は分かっている為気にしなかった。そして6人は赤いハルクの様な怪物と、緑色で奇怪な見た目のハルクよりも大きな怪物の前に現れる。どうやら赤いハルクの様な怪物はレッドハルク、緑色で奇怪な見た目のハルクよりも大きな怪物はアボミネーションと呼ぶらしい。ミスター・ファンタスティック、ザ・シング、ハルクはアボミネーションに立ち向かう。アイアンマン(ハルクバスター)、ヒューマン・トーチ、インビジブル・ウーマンはレッドハルクに立ち向かう。アボミネーションは非常に強くハルクのパワーでも中々敵わない。ミスター・ファンタスティックがザ・シングを落としダメージを与えようとしたもののアボミネーションの肉体は頑丈でダメージが入らない。しかし、ハルクがその隙に殴りアボミネーションの動きを少しだけ止める。レッドハルクの力は確かに強いもののハルクより少し力が弱い。其の為、ハルクを想定したハルクバスターのパワーなら有利に戦えるのである。またインビジブル・ウーマンがハルクの力を経験している為レッドハルクの動きをしっかりと止めたのである。それだけではない。レッドハルクは体温が上がる性質ではあるものの熱には弱い為ヒューマン・トーチの炎によりダメージがかなり入るのであった。そこにハルクバスターのミサイルが飛んできてレッドハルクはダウンしたのである。しかし、まだアボミネーションが残っていた、アボミネーションはハルクとザ・シングの合わせ技があったとしても中々攻撃が効きにくい。ミスター・ファンタスティックも伸びる手足を使いアボミネーションを拘束しようとしたものの簡単に振り解いてしまう。三人が困っていると突然炎がアボミネーションを襲う。そう、ヒューマン・トーチである。そして炎を目眩ましにミサイルが飛んてきてアボミネーションを吹き飛ばす。アボミネーションはそれだけでやられる様な相手ではないものの6人なら倒せるかも知れない。ハルクバスターとザ・シングが怪力を利用しアボミネーションの腕を拘束する。更にミスター・ファンタスティックとインビジブル・ウーマンもそれぞれの能力を使いアボミネーションの動きを止める。一人一人の力では止められなくとも4人の力が有ればアボミネーションも動きが止まる。そしてそこにヒューマン・トーチの炎が飛んで来る。ダメージは少ないもののやはりダメージ自体はある。段々と体力が削られてくると留めとばかりにハルクのパンチが飛んできてアボミネーションの頭蓋骨を粉砕する。この戦いは途轍もない物であり市民の目は釘付けになっていた。それはハルクがファンタスティックフォー、アイアンマンと共闘していた事である。6人は人々に挨拶をするとバクスタービルへと向かう。そしてベンが美味しいディナーを振る舞ったのである。トニーはもう一度ベンの料理を食べられた事を喜び、ブルースは始めて食べるディナーの温かさを感じ感動で泣いてしまった。そして6人はディナーを食べながら楽しく話し合い互いを褒め合い眠りに就いたのであった。
翌日、トニーとブルースはファンタスティックフォーの4人に別れを告げそれぞれのラボへと戻るのであった。しかし、この6人は近い内にまた再開する事になるのだろう。そしてアボミネーションとレッドハルクはS.H.I.E.L.D.によって身元を確かめられ研究材料として使われる事になるのだった。
ハルクを味方に付け、アイアンマンの協力もありアボミネーションとレッドハルクを倒したファンタスティックフォー。その裏ではS.H.I.E.L.D.のとある計画が進められるのであった。それこそ“アベンジャーズ計画”である。いよいよ、最強のヒーローチームが誕生するのである。
次回Fantastic4Heros' Dayアベンジャーズ編第一編最終話「英雄集結」