ベル・クラネルが仮面ライダーになろうとしているのは間違っているだろうか 作:サンバガラス
ベルの力の大きさ。
恩恵を受ける前:仮面をつけた東島丹三郎の0.7倍
恩恵を受けた後:仮面をつけた東島丹三郎の1.5倍
仮面をつけた場合:仮面をつけた東島丹三郎の5倍
エイナの説教から10日後。現在のベルのステイタスはこうなっている。
ベル・クラネル
Level:1
力:S 980
耐久:S 902
器用:A 801
俊敏:S 993
魔力:I 0
魔力以外のステイタスがほぼカンストしている状態である。ヘスティアは頭を抱えていた。
「ど、どうしてこんなステイタスに・・・」
ヘスティアはベルの1日を思い出す。朝は軽く町内を走り、軽めの運動する。そして教会の横に建っている建物の石壁に向かって殴り始める。どうしてそんな事をしているのかと聞くと
「拳を鍛える為です。本当だったら大木とかが良いんですけどオラリオにそんな場所が無いので、仕方なく頑丈な石壁を殴って鍛えるんですよ」
確かに木に向かって殴る事で拳を鍛える事は何処かで聞いた事はあるが、なぜ代わりに石壁にしたのか?ヘスティアは頭が痛くなった。その後はダンジョン向かい、ひたすらモンスターとの乱闘である。まあ、それもおかしかった。何故なら1対1では無く、わざとモンスターに囲まれてから戦い始めるのだ。ベル曰く
「仮面ライダーでも敵に囲まれて戦う事が多かったんです。これが特訓に凄く良いんですよ」
あまりにの危険な行動の為、やめる様に説得するも
「命の危険を感じないと特訓にならないです」
と嘘一つ言っていない言葉に更に頭を抱えてしまう。そして現在ベルはと言うと何故か5階層に来ている。
「・・・よしこんなもんかな」
5階層のモンスターを倒し、魔石を集め終わったベル。辺りを見回し、
「出て来いショッカー!!!お前達がいるのは分かっているぞ!!!」
と冗談まじりについ叫んでしまうベルだったが、突如大きな足音が聞こえ始める。
「!?」
その足音は段々と近くなる。
(ま、まさか、ほ、本当にショッカーが!?)
ベルは期待を胸に戦える様に構えるが、出て来たのは
『ブモォォォォォォォ!!!』
「・・・・・・何だミノタウロスか。一瞬ショッカーだと思ってときめいたけど・・・なんかがっかり」
本来この階層に出ないはずのミノタウロスに驚かなければならないが、ベルはため息を吐きテンションが下がる。だが、そんなベルにお構い無しにミノタウロスは殴りかかるが、
「うおっと!?」
『ブモォッ!?』
殴りかかったミノタウロスの腕を掴み、背負い投げの様に投げ飛ばす。当然投げ飛ばされたミノタウロスは受け身を取る事が出来ず、ダメージが入る。その隙を見逃さずにベルは追加で攻撃を仕掛ける。
「ライダーーパンチ!!」
『ブオッ!??』
右顔面を殴られたミノタウロスは歯が何本か折れながら血を吐くが、怯まずに反撃でベルの胴体に拳をめり込む。
「グッハァァ!!」
ベルは殴り飛ばされるも、体制を立て直すも、もろに胴体に攻撃を喰らった為口から血を吐き出す。普通のレベル1の冒険者であれば死んでしまう攻撃だが、カンストしたベルのステイタスでは耐えられる攻撃だった。
「ああ、良い、このピンチは凄くいい!!」
ベルは更に気合いが入る。再びミノタウロスの攻撃が始まるが、ミノタウロスが右腕で殴りかかる寸前で殴り飛ばし、その攻撃をキャンセルすると同時にカウンターでミノタウロスの顎を殴る。
「ライダーーーパンチ!!!」
『ブモォォォ!!』
脳を揺らされてたミノタウロスはダウンしてしまう。
「止めだァァ!!!トウッ!!!」
ベルは高く飛び上がり、空中で一回転し、蹴りを放つ。これこそが仮面ライダーの始まりの必殺技であり、長い歴史に受け継がれる必殺技その名も
「ライダァァァキックーーー!!!」
『ブモォォォォォォォ!!!!』
ベルの放つライダーキックはミノタウロスの胸にめり込む。更にその一撃はミノタウロスの身体をどうして地面に幅が入る。ミノタウロスは断末魔の様な叫び声を上げて消えて行った。
「さ、最高だァァァ!!!」
ベルもミノタウロスを倒す事が出来て雄叫びを上げた。ミノタウロスの魔石を回収してベルはダンジョンから出て行った。だがベルは知らない。単独でミノタウロスを倒した事でランクアップが出来る事そして、
「・・・何だろうあの子?」
ベルとミノタウロスの戦いの一部始終を見られていた事を。