ホグワーツの天使ちゃん 作:しがないマグル
__産声と共に目が覚めた。
発声源はどうやら私とその横にいる小さな子。
眼鏡を掛ける前のようにぼやけた視界で隣を見る。
プラチナブロンドの髪に薄いグレーの瞳。
青白い肌に整ったパーツ。
いわゆる天使のような容姿の赤子が、私の横で元気に産声を上げていた。食べちゃいたいくらいかわいい。好き。(唐突)
上を見上げると横にいた天使と同じような容姿の男性と、ブロンドの髪に鮮やかな青色の瞳をした女性。美しい美貌を持ち合わせた人たちだ。
2人は私達を見て微笑んでいる。とても幸せそうだった。
いいね。目の保養になりますごちそうさまでした。
さて、最後に私だ。
先程も言ったとおり、私も産声を上げているらしい。
つまり、私は今赤ちゃんということでで。
この明らかに日本人ではない人たちの子供として。
この天使の横にいるということは私はこの子の双子…?ということになるのだろうか。つまり私、めちゃくちゃかわいいのでは?だってこの2人の子供だろう?絶対かわいいじゃん。
お前全然驚いてないやんって?いや、驚いてますよ。もちろん。驚きよりも興奮が勝ってるだけです。(変態?)
私の名前は『ローズ・マルフォイ』。
『ドラコ・マルフォイ』の双子の妹です。
さてさて、私たちが生まれてから一年が経ちました。
ここ一年でわかったことがあります。
それは、ここが私の前世とは違う、
それを知ったのは二ヶ月前、『ナルシッサ・マルフォイ』__お母様が私を抱え、あやしてくれていた時だった。
中身が落ち着いていても赤子である私の体は言うことを聞かないようで、めちゃくちゃ泣く。ドラコよりはマシだが。
「
お母様がそう唱えながら棒_否、杖を振った瞬間、私の前に花が現れた。とても美しい赤い薔薇だ。
私が驚いたのを見てお母様は私が薔薇が好きなのだと勘違いし、薔薇庭園を作った。
誤解ですお母様。私が好きなのは魔法なのです。薔薇もいいですけど。名前薔薇ですし。
私は魔法の本を絵本がわりに読んで育ち、8年が経った。
私とドラコは9歳である。
「ローズ」
「なぁにドラコ?」
「今日はクィディッチを見ないか?」
「んー、私は魔法の勉強がしたいわ」
「そうか、なら魔法の勉強をしよう」
「いいの?」
「いいとも。ローズの好きなことが優先だ」
ドラコはまさかの私べったりで育った。アニメの中のようなシスコンっぷりだ。かくいう私もぞっこんだ。ドラコが、家族が好き。それはお母様とお父様も同じで、私をとても可愛がってくれる。
「じゃあ明日はクィディッチをみようね」と言うと、ドラコは嬉しそうに笑った。
「早く杖が欲しいなぁ」
「あと2年の辛抱だ。ホグワーツに行くまで」
「ドラコはなにか欲しいものはある?」
「僕は箒が欲しい」
「本当にクィディッチが好きなのね」
「あぁ、好きだ。ローズが一番だけどね」
「ふふ、私もドラコが一番よ」
「そうか。それは嬉しいな」
2人でそんなことを話し、笑い合う。平和だ。
「私、学校に行く前に家の本を全部読むのが目標なの」
「ローズならできるな」
「そうかな?まだまだたくさんあるのよ」
「僕も手伝おう」
「ありがとう」
実のところ、もうこの何年かで七割は読み終わった。通算2000冊ほど。一冊一冊が分厚く、細かく書かれているため読みきるのに時間がかかる。
大体の魔法は覚えた。杖を買って、教科書を買って、制服を買って…ホグワーツに行くまであと2年。
早く魔法が使いたい。
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