ホグワーツの天使ちゃん 作:しがないマグル
皆さんおはようございます。
みんな大好き美少女ローズちゃんです。
さぁて、ホグワーツ入学まであと一年となりました。
ドラコは最近クラップとゴイルという同い年の男の子達と遊びに行くようになってしまったので、お留守。お父様とお母様も諸事情によりお留守。つまりです。この家には私だけ。屋敷しもべ達もいるけれど、私の部屋には入らないように言ってある。
__私、今から抜け出します!!
実はローズちゃん、この家から出たことがないのである。出して欲しいと言っても可愛すぎて危ないだとか可愛すぎて誘拐されるだとかその一点張りで断られる。おかしい。ドラコは遊びに行っているのに。過保護にあと十個ぐらい過をつけたくなるほど過保護だ。
そのせいで私は重度の箱入り娘である。魔法のことと家族のことしか知らない。
そろそろ我慢の限界なのでちょっと抜け出してみることにした。ちょっと、ちょっとだけだ。
私はこれまでに少し筋トレをしていた。
ムキムキになるほど頑張ってないけど、それなりの力はついた。屋敷が広すぎてすぐに体力が無くなるから、毎日大変である。まぁ、元が弱すぎただけで今が普通…って感じなんだけどね。
てなわけで、自室(ドラコとの2人部屋)の窓から縄(タオルを結んで繋げただけ)を掛け、しがみつきながらゆっくり、こっそり降りる。ここは三階だから正直に言うととても怖い。でも、それよりも好奇心の方が勝っていた。
無事着地。さすがは私である。
お母様が作ってくれた巨大な迷路のような薔薇園を通り抜け、門のそとに出た。マルフォイ家の屋敷はとても大きいため少し離れても迷子にはならないだろう。
お父様の書斎から地図ももらってきた(盗んできた)し、きっと大丈夫。
私は住宅地のような所から外れた1本の木に登る。
木登りは得意である。てっぺんまで登り、辺りを見回す。家の屋敷とは違い、小さな家が多い。
「ねぇ、貴方は誰?」
「!!」
急に下から声をかけられ、びっくりして落ちそうになり、側にあった木の枝に掴まる。
話し掛けてきた方向を見ると、ふんわりとした容姿の少女がいた。同い年か、ひとつ上ぐらいだろうか。
「びっくりしたぁ………」
「あら、ごめんなさい。見かけない子だったから」
私は木から飛び降り、少女と視線を合わせる。
これはチャンスかもしれない。私の今世初の友達作りの。
「大丈夫よ。私はローズ。貴方は?」
「ルーナ。ルーナ・ラブグッド」
「ルーナね。何をしにここへ?」
「本をこの木の下で読もうと思っていたの。そしたら上でカサカサ聞こえたから」
「本?何の本を読むの?」
「ザ・クィブラー」
「魔法動物の雑誌ね!私も前読んだわ」
屋敷のポストに入っていたのを勝手に見ていた。
魔法ほどではないけど、興味深かった。
「ローズも?ローズは何の魔法動物が好きなの?」
「私?私はしわしわ角スノーカックかな」
「!私もよ。あなたとは仲良くなれそう」
「じゃあ、私と友達になってくれる?」
「もちろん」
「やった!初めての友達だわ」
「ほんとうに?私もよ」
今日は記念日だ。初FriendGET記念日。
それからルーナと魔法について話したり、色々なことを教え合ったり。ちなみに、ルーナは私と同い年で、来年から同じすホグワーツに入学するらしい。
バレる前に帰らなければならないので、用事があると行ってルーナに別れを告げる。次にいつ抜け出せるかわからないため、次に合うときはホグワーツでね、と言ってから別れた。
こっそりと帰り、自室で勉強していたということにした。