………うん?
あぁ、おめでとう。こちら側に辿り着いたんだね。
ここは………君達風に言えば「チラシの裏」さ。作品一つ一つを見下し、個を見ることもないあの穴開きバケツの目を逃れながら、君達との繋がりを維持できる場所だ。将君の知り合いの手を借りて、この場を用意させてもらった。
どういう事か分からないなら、検索ページでこの小説を探そうとしてみてごらん。絶対に出てこないはずだから。もし出てきちゃったら………ちょっとまずいから作者に知らせてあげて。
この場所では僕達の世界への干渉こそできないけど、鑑賞することならできるよ。
………悪かったね、ギャグセンスがなくて。プイッ
それはそうと、死災因の評価によって「護守天聖ガンゲット 異伝 〈アマツノソウコウ〉」という一つの二次創作は終わりを迎えた。けど、あんな終わり方じゃあ………誰も報われない。
だから、君達の力を貸してほしい。
この場所からなら、誰にも邪魔されず、彼等の物語の続きを観測できるはずだ。
どうか、見届けてほしい。彼等の───────
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暗い。
ここは、どこだろう。
こんな所にいる場合じゃない。
早く死なないと。
償わないと。
親父を殺したこと。
生まれてきてしまったこと。
大好きな国を、自分の手で滅ぼしたこと。
やっぱり、そうだったんだ。
俺みたいなやつ、生まれないほうがよかったんだ。
いつも助けられてばかりで。
一人じゃ何もできなくて。
ただ周りに頼りっきりなだけの奴なんて。
幸せになんかなるべきじゃない。
願いなんてもっちゃいけない。
肯定してほしいなんて、思っちゃいけない。
でも。
たった一つだけ。
願うことが許されるなら。
もう一度、ネーティルに会いたかった。
ネーティルの笑顔を、もう一度見たかった。
あの時の約束を、叶えたかった。
あれ?
あの時の約束って、なんだっけ?
そうだ。
思い出した。
俺は、ネーティルと何度も一緒に─────
─────一緒に、生きてきたんだ。
「あ、気がついた?」
「───ッ、ここは………?」
「いやぁ、さすが僕♡ギリギリとは言え、どうにか君をコマの外………いや、ここでの観測者向けに言えば、チラシの裏に連れ出せた」
「お前は、破世流の………クリムスタース王子?」
「御名答!………だけど、君なら分かるはずだ。僕の、もう一つの名前」
「………
「やっぱり、覚えてたんだね」
「………今さっき、思い出したとこだ。お前のことも────
─────俺のことも」
「………そうか。じゃあ、僕も呼ばないと不公平だね」
「………久しぶりだね、善意の天使君?」