天治想造ガンゲット アマツノソウコウ   作:毒撒

1 / 1
終わりの続き、新たな始まり

………うん?

 

 あぁ、おめでとう。こちら側に辿り着いたんだね。

 

 ここは………君達風に言えば「チラシの裏」さ。作品一つ一つを見下し、個を見ることもないあの穴開きバケツの目を逃れながら、君達との繋がりを維持できる場所だ。将君の知り合いの手を借りて、この場を用意させてもらった。

 

 どういう事か分からないなら、検索ページでこの小説を探そうとしてみてごらん。絶対に出てこないはずだから。もし出てきちゃったら………ちょっとまずいから作者に知らせてあげて。

 

 この場所では僕達の世界への干渉こそできないけど、鑑賞することならできるよ。

 

 

………悪かったね、ギャグセンスがなくて。プイッ

 

 

 それはそうと、死災因の評価によって「護守天聖ガンゲット 異伝 〈アマツノソウコウ〉」という一つの二次創作は終わりを迎えた。けど、あんな終わり方じゃあ………誰も報われない。

 

 

 だから、君達の力を貸してほしい。

 

 この場所からなら、誰にも邪魔されず、彼等の物語の続きを観測できるはずだ。

 

 

 どうか、見届けてほしい。彼等の───────(エニシ)が結ぶ、物語の結末を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、どこだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな所にいる場合じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早く死なないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

償わないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親父を殺したこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれてきてしまったこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きな国を、自分の手で滅ぼしたこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり、そうだったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺みたいなやつ、生まれないほうがよかったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも助けられてばかりで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人じゃ何もできなくて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ周りに頼りっきりなだけの奴なんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せになんかなるべきじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

願いなんてもっちゃいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肯定してほしいなんて、思っちゃいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たった一つだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

願うことが許されるなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一度、ネーティルに会いたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネーティルの笑顔を、もう一度見たかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時の約束を、叶えたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時の約束って、なんだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、ネーティルと何度も一緒に─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────一緒に、生きてきたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、気がついた?」

 

 

「───ッ、ここは………?」

 

 

「いやぁ、さすが僕♡ギリギリとは言え、どうにか君をコマの外………いや、ここでの観測者向けに言えば、チラシの裏に連れ出せた」

 

「お前は、破世流の………クリムスタース王子?」

 

「御名答!………だけど、君なら分かるはずだ。僕の、もう一つの名前」

 

 

 

「………叡智の天使(ウィスダム)、か」

 

 

「やっぱり、覚えてたんだね」

 

「………今さっき、思い出したとこだ。お前のことも────

 

 

 

─────俺のことも」

 

 

 

 

「………そうか。じゃあ、僕も呼ばないと不公平だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………久しぶりだね、善意の天使君?」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。