君の弾き語りが聴きたい   作:待ってください

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日常回としては長くなってしまったので分割。
そして本小説の練習描写はフィクションです。喜多ちゃんはゴメンよ……。


『ある日の結束バンド~その1~』

「よし、じゃあ第二回バンドミーティング始めるよー!」

 

 喜多ちゃんの参加からしばらく経った、営業前のSTARRY。パチパチパチ、とぼっちちゃんと喜多ちゃんのまばらな拍手が響く。……興味なさげにスマホを弄っているリョウは放っておこう。どうせ段々寂しくなって口を出してくる。

 

 

 間違えて多弦ベースを買ってしまって、途方に暮れていた喜多ちゃん。彼女に手を差し伸べたのは、まさかのベーシストだった。リョウがそのベースを買い上げ、代わりに使っていなかったサブのギターを貸してあげたのだ。

 

 その分リョウは所持金が底を尽いて、文字通り草を食む生活を強いられていた。

 普段は自業自得だけど、今回はバンドの後輩のためでもある。せめてウチに居るときは、おかずを多めに盛ってやることにしよう。

 

 

 それはともかく、今日のテーマは「バンドらしくなること」だ。ばーん、とそれが書かれたホワイトボードを掲げた。

 

「折角こうしてフルメンバー揃ったことだし、より一層バンドらしくなっていきたいな、と」

「な、なるほど」

「いや、練習あるのみなのは分かってるよ? でもそればっかりじゃねえ」

 

 前回「パス」とか言ってすっぽかしやがったクソ野郎はいたけれど。個人の性格とか何考えてるかとか、やっぱりバンドメンバーと色々話してみないとわからないことも多いよね。

 なによりバンドは楽しくやらないとさ。

 

「そういう意味で、まずは形から入ってみるのもアリでしょ」

「アリですね! 流行ってるメイクも真似してるうちに様になってくるというか」

 

 指を立てたあたしに、キラキラと合いの手を入れた喜多ちゃん。リョウもぼっちちゃんも根暗なほうだし、素直で明るい子っていいなあ。

 

 でも、実はちょっと心配だったりもするんだよね。

 

 喜多ちゃんが張り切って練習するのはいいんだけど、彼女の手は絆創膏だらけだし、練習中に悲鳴を上げていることもしばしば。……なーんでギターの練習で悲鳴なんて上がるのやら。

 もちろん冗談混じりだとは思うものの、初心者の喜多ちゃんがあまり根を詰めてもしょうがない。たまには息抜きしたっていいんじゃないか。

 

「二つ質問があります」

 

 なんて思っていると、不意にスッと手が上がる。

 

 

「部外者である僕が、なぜ貴女方のバンドミーティングにまで連行されているのですか? そして、この会合は喜多さんの規律・訓練(ディシプリーヌ)よりも重要なのですか?」

 

あたしの話聞いてた? 息抜きしろって言ってるのが分かんない?

「というか規律訓練って。喜多に何してるの」

 

 仏頂面を取り繕いもせず、この集まりの意義を真っ向から否定してくるクソ生意気な後輩。ぼっちちゃんと喜多ちゃんに半ば無理やり連れて来られたせいか、その物言いは清々しいまでに身も蓋もなかった。

 

 心配になる一番の要因が彼だ。いや、指導が適当とかそういう訳じゃない。むしろテキトーじゃないから心配になる、というのか。

 聞いた所によると、一番体系的に音楽を学んでいたという水木君が練習メニューを組んだらしいんだけど……。

 

「そうですね。喜多さん、「C、E7、Am7、Em7」」

 

 ババババッ

 

「うわっ、無意識のうちに反射でコードを抑えてる?!」

「訓練というか、調教……」

 

 彼がコード進行を呟くやいなや、喜多ちゃんの指はフレットを押さえるように動作した。その瞳は意思の光をなくしている……。

 

 コード進行に身体が条件反射で動くほどに。というか、もはやそれ自体が目的。器械と身体との緻密な複合(コンプレックス)を形成する操練。

 体系的音楽学なんて言葉ではとても言い表せない超体育会系、しかし合理的・経済的に「従順な身体」を産出する規律・訓練(ディシプリン)

 

 普段の喜多ちゃんのキラキラ輝く目との落差がヤバい。

 

「後藤さん、お願いします」

「Em7へのコードチェンジの時に指が6弦に被ってました。あと、一瞬Dm7と間違えて押していたかと」

「こっちも判別できるんかい」

「これ実はヤバい組み合わせなのでは?」

 

 その咄嗟の指捌きを正確に判定してみせる、瞳孔を不穏に散大させたぼっちちゃん。彼女もこの練習にとくに疑問を持ってなさそうなのが怖い。

 突如として現れたヘルクライム・ピラーに、流石のリョウも少々腰が引けている。

 

「……はっ!?」

 

 パブロフの犬状態から意識を取り戻した喜多ちゃん。見まわすと、いつの間にか目が据わった教官二人に取り囲まれている。

 

 喜多ちゃんは悲痛な叫び声を上げた。

 

「む、無理無理、無理よ! こんないきなり言われたってテンパるに決まってるじゃない!」

「そう言われましても、基本コード進行くらいは身体で覚えて頂かなければ」

 

 赤い髪を振り乱した必死の懇願。けれど、『かわいそうだけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね』って感じの目をした水木君にはただただ虚しく響くばかり。

 無言で佇むぼっちちゃんも、その虹彩はガン開きになったままだ。ええ……。

 

「後藤さん謹製・コード進行反復基礎ドリルを追加で100回」

「大丈夫です、私も付き合いますから」

「鬼! 悪魔! 水木南!」

 

 冷徹に決定された規格化を行う制裁。そして応援という名の相互監視。喜多ちゃんは眼を絶望に染め、独特な罵倒を投げつけるより他なかった。

 

 いやあの、ここに居る後輩全員、目が怖いよ……。

 

 ……ってそうじゃなくて!

 

「やめい! 息抜きだって言ってるでしょうが!」

「喜多を笑ったり泣いたりできなくする気か」

「しかし「形から入るのもあり」だと仰ったのは伊地知先輩ではないですか」

「そういう意味じゃねーよ」

 

 突っ込みに動じた様子もなく、足を組み替えながら飄々と混ぜっ返した水木君。いや、この調子だと真面目に「形から入る」べきだと思っているのかもしれない。確かに基礎は大事、大事だけどさあ。

 

 エキセントリックにも程がある彼の練習方針にドン引きしていると、テーブルに突っ伏していた喜多ちゃんがよろよろと顔を上げた。

 

「ぐぅ……「C・F・G・Em7」!」

 

 パパパパッ

 

「……うん。強いて言えばFコードの抑えが少し甘いかもしれませんが、エアギターですから厳密にはなんとも」

「おや、僕としたことが。こちらも反復練習しておかなければいけませんね」

 

 怨嗟と共に放たれたコード進行にも、事もなさげに対応して見せる水木君。

 これ彼もやってんのね……。同じ練習をしている以上、下手な文句も言えないと。

 

「水木君、ギターも経験あったの?」

「ありませんが、音階の仕組み自体は同じですから。基礎の辛さは身に沁みていますし、この程度は付き合いますよ」

 

「うわーん、悔しいー! リョウ先輩ー!」

「よしよし、水木はクソ野郎だな」

「……むしろ辛さ増してない?」

 

 意趣返しのつもりが、かえって音楽経験の差を見せつけられた喜多ちゃん。彼女に泣き付かれたリョウも、流石にこの時ばかりは憐憫の情を見せていた。

 

 ……

 

「そういえば、水木君って左利きだったんだ? 右手でフレット押さえるのってレフティギターだもんね」

「……そういうことにしておいてください(左右差はピアノの訓練で矯正済みですし、僕が実際にギターを弾く訳でもありませんしね)」

「?」

 

 ……

 

「ええい、今日はギターの話題禁止! 反復練習も無し! これは先輩命令です!」

 

 これじゃ話が進まないと、先輩権限を行使して強引に話を切り上げる。あのままなし崩しに規律・訓練を始められたんじゃ、息抜きもクソもあったもんじゃない。

 

「先輩命令とあれば仕方がありませんが。しかし、ならばこの場は何をなさるのですか?」

「君がソレ聞くの? まあいいけど」

 

 諸悪の根源はちょっと不満そうにしていたものの、これ以上邪魔するつもりもないらしい。

 水木君の横槍で大分脇道にそれてしまったけど、今日の目的はあくまでバンドとしての体裁を整えようってこと。もっと率直に言うと。

 

「折角メンバーが集まったんだから、余裕のあるうちにアー写を撮っておこうと思ってね」

「アー写……アーティスト写真のことですか?」

「そうそう。いや、一応前の写真もあるっちゃあるんだけど……」

 

 キョトンと首を傾げた喜多ちゃんに、前に作った暫定のアー写を取り出す。

 

 あたしとリョウがポーズなり澄まし顔なりを決めるのに対して、左上に貼り付けられた喜多ちゃんのスンッとした顔写真。前は喜多ちゃん全体練習に来なかったから、こうするしかなかったんだよね……。

 

「集合写真で欠席した人みたい……」

「僕もそこが定位置でしたね。コンクール前の調整なり、遠征なりが常でしたので」

 

「なに、案外住めば都ですよ」

「それでいいの?」

 

 あんまりと言えばあんまりなアー写。ぼっちちゃんが困惑する一方、水木君は別の意味で思う所があるのか、瞳を濁らせながら喜多ちゃんの肩に手を置いた。それはそれで、なんか闇を感じるコメントだなあ。

 

「写真を撮る必要性は了解しましたが、スタジオを取ったりはされているのですか?」

「それが、どこも結構お高くてねぇ」

 

 実際、スタジオを借りることも考えたものの、どこも時間が短い割にお金が掛かる。その分設備は整っているんだろうけど、あたし達にはちょっと手が出ない。

 

「だから今日は屋外で散策しながら、良さそうなスポットを探そうと思います!」

 

「今ここでパパッと撮っちゃダメなんですか?」

「アー写ってのはバンドの方向性を一目で伝える大切なものなんだよ」

「それにライブハウスの告知にグッズ、雑誌にも掲載されるからインパクトも重要」

 

 リョウの言う通り、アー写はバンドでいの一番に目に付くもの。今日のためにバンドグッズだって作ってきたのだ、とあたしの手首をかざして見せる。ほらっ、みんなで着けて物販でも売ろう!

 

インシュロック(結束バンド)巻いてるだけじゃないですか!」

「えー? 可愛くない?」

「500円で売ろう。サイン入りは650円」

「100円均一で仕入れれば原価は10円未満か。ファングッズで500円ならお手頃感はありますし、先輩方も中々悪どい商売をされますね」

「思考が詐欺師!」

 

 彼じゃないけど、ぼっちちゃんに水木君も、人聞きの悪い物言いはやめてよね。

 悲しいかな、今のあたし達は所詮駆け出しバンド。ライブの収入だけでやっていくのはとてもじゃないけど難しい。少しでもバンドの活動を安定させるために、有望な収入源の確保は必須なのだ。

 

 あとはファンへのサービスだったり、固定客としての取り込みだったり。副収入以外にもちゃんと物販に意味はあるんだよ。

 

 

 だから大丈夫、ぼったくりじゃない。

 

 

 な、なんにせよ、裏の目的はみんなの息抜きなんだし、折角なら色々見て回りたいよね。ということで、行ってみようかアー写撮影!

 

「……後藤さん、なぜ僕の腕を掴むんですか?」

「ど、どうせ「僕は部外者なので」とか言って、バックレるつもりですよね?」

「逆に、僕が貴女方に同道する理由がないと思うのですが」

 

 席を立つあたし達を興味なさげに一瞥した水木君。彼という隠れ家がなくなると困るのか、ぼっちちゃんは半泣きで腕を引っ張り上げようとしている。

 水木君の部外者ムーブも大概だ。まあ、何か事情があるのは察しているし、実際同行したところで写真を撮ってもらうくらいと言えばそうだけど。

 

「ところで伊地知先輩、楽器は持って行かないんですか? 楽器があったほうがアー写らしくなりませんか?」

「ぐっ!?」

 

 仲良く睨めっこしている彼らに呆れていると、喜多ちゃんの素朴な疑問が不意打ちであたしを突き刺す。た、確かに君たちはそうかもね。でも……。

 

「絵になるのはギターとベースだけで、ドラムはスティックだけのかわいそうなことになるんだよ!」

 

 重くとも5kg程度のギターやベースに対して、ドラムセットは安物でも10kgは下らない。組み立ても大変だから、スタジオならともかく野外でアー写を撮るのなんかにはとてもじゃないけど持ち出せないんだよなあ。

 

 なので楽器持参となると、必然的にドラマーは差別的待遇を受ける羽目になるのだ。

 

 

 なんで私だけ! つらい! ドラマーを大切にしろ!

 

「かわいいじゃん」

「ちなみに「可愛い」の語源は「顔映ゆし」、つまり「可哀想」だそうですね」

「知るか!」

 

 そんな痛切な訴えも、しかしベーシスト(クズ)キーボード(クソ野郎)にはまるで通用しない。

 クソぉ、コイツら普段のバイトでは無愛想なくせに、こんな時ばっかりいい顔で煽ってきやがって……!

 

「まあまあ、虹夏。私にいい考えがある」

「……何、リョウ?」

「ここに一人、男手がおるじゃろ?」

「……」

 

 地団駄を踏んだあたしに、コソコソ耳打ちするリョウ。その表情はまた碌でもないことを考えているのが丸分かりの、露骨にゲスな顔をしていた。

 

 

 

 

 

「あっ、こことか良くないです? たくさんポスターが貼ってあって、下北沢らしいというか」

「そこ、前までよく行ってたCDショップだった」

「レコードショップもライブハウスも、どんどん無くなるね……」

「あっ、えっと、なんだかごめんなさい」

 

 アー写スポットを探し歩いた下北沢のアーケード街の一角。喜多ちゃんが指差したのは、シャッターが降りて寂れた店舗跡。

 

 昔ながらの店がどんどん消えていく。

 

 煉瓦積の壁一面、ボロボロになった剥がれ掛けのポスター。その夢の跡を悼むように、リョウはポツリと呟いた。

 

「そんなこと言って。リョウ、新しい本屋が出来て喜んでたじゃん」

「うん、B&C好き」

「喜多ちゃん、リョウに振り回され過ぎないようにねー。その場のノリで話してること9割だから」

 

 おろおろとあたし達の顔を見回した喜多ちゃんを他所に、リョウはあっさりと前言撤回。

 

 幼馴染ということでよくよく承知しているんだけど。

 たまに……たまーに一理あることを宣う時もあるものの、基本的にノリと勢いとその場の都合で生きている。それが山田リョウという人間である。

 

 無駄にルックスだけはいいから、適当抜かしても格好が付いちゃうんだよなあ。

 

「でも先輩になら、むしろ振り回されたいです! あっ、あそこの古着屋も面白そうですよ!」

「む、あたしも少し気になるなあ。ちょっと入ってみよっか?」

 

 適当こいたリョウの放言にも、()()()()()()()()()()()喜多ちゃんはとくに気にした様子もなく、コロコロと楽しそうに笑っている。狙い通り気分転換になったなら、連れ出した甲斐もあったというものだ。

 

 喜多ちゃんに連れ添ってお店を覗き込むあたし達。

 

 

 ……その背後から、恨めしげな声が響いた。

 

 

「皆さん。ウィンドウショッピングを楽しまれるのは結構ですが、先に撮影を済ませてしまいませんか?」

 

 

 振り返ると、そこには大柄な荷物――あたしのドラムセットの一部を抱えた哀れな後輩が一人。まだ初夏だというのに、大量の汗でデロデロになりながら息を切らしていた。

 

 ただ、まあ。

 

「「可哀想は可愛い」だっけ? 可愛いよ水木君」

「可愛いわ水木君!」

「水木可愛い」

「……後で覚えておいてくださいね」

 

 あたし達三人の爽快な笑みに、諸悪の根源は悔しそうに怨嗟の声を漏らした。

 

 これまでのあたしへのクッソ生意気な態度とか、喜多ちゃんへ強いた過酷な訓練。それらを思えば、これくらいの意趣返しは当然許されるだろう。人を呪わば穴二つってヤツである。

 

 というか何が「「可愛い」の語源は「顔映ゆし」」じゃ。

 

「あっ、か、かわいい? ですよ?」

「ごめんなさい。貴女にそれを言われてしまうと、……辛い」

「ええっ!? なんで!?」

 

 そしてあたし達と離れていたからか、イマイチ話について来れてないぼっちちゃんが無自覚にトドメを刺していた。まあ、彼のぼっちちゃんへの好意、というか執着は側から見てて丸わかりだからなあ。

 

 執着の仕方がおかしい? それはそう。

 

 がっくりと肩を落としつつ、その場にバッグを置いた水木君。

 

「そもそも話が違います。近場を少し探す程度だと仰っていたのに、もう下北沢の繁華街を一巡りする勢いではないですか」

「ごめんごめん。意外としっくり来る所がなくてさ」

「買い物も久し振りだったから、つい楽しくなっちゃって……」

 

 当初は無難に、楽器なしのアー写にしようと思っていたんだよね。

 しかしリョウと水木君が謎に交渉した結果、あたしが数日分のおかずを提供する代わりに、彼がドラムセットの一部を運ぶことに相なった。

 なんでも一人暮らしで、半額弁当も即席麺も食べ飽きたんだとか。

 

 ……その状態で遊び歩く所まで含めて、リョウの策略(悪ふざけ)だったんだけど。

 

「というかアレ。……ベース、重い」

「た、確かに……」

「持って来たはいいものの、散策するにはちょっと大変かもですね」

 

 そして水木君がドラムセットを運ぶということは、みんなもギターなりベースなりを背負っているということで。彼より大分マシとはいえ、4kgほどもある荷物を背負って歩くのはそれなりにしんどいらしい。

 

「リョウは「道草食ってる」せいで下し気味だったもんねえ」

「ぐっ、お腹壊してる時にこの重量は辛い……」

 

 実家は病院なんだから帰れば食べ物もあるだろうに、変な所で強情というか。

 顔を青くしたリョウは、へなへなとその場にしゃがみ込んだ。そのまま蜘蛛の糸を求めるよう、ふらふらその手を伸ばしたものの。

 

「み、水木」

「ドラムセットを担げと仰ったのは貴女でしょう。僕のほうもこれ以上、荷物を抱える余裕はありません」

 

「可愛いですよ、山田先輩」

「クソ野郎が……」

 

 今まで見たことがないほど綺麗な笑顔で、水木君は蜘蛛の糸を容赦なくブッ千切った。……あたし達も乗ったとはいえ、おかずを餌に彼を嵌めたのはリョウだったからなあ。




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