勇者カリナ/未来戦線クロスロード ―魔王を倒した少女は、AI戦争の未来世界で、聖剣精霊と豪剣人機とともに人類を救う―   作:美風慶伍

102 / 108
13章:戦闘機体スティールウォーリアー
鋼の戦士 ―カリナ、機体セットアップする―


 カリナは衣装を着替えてきた。ルーカスがいずれカリナにプレゼントするつもりで用意していた上下繋がりのジャンプスーツスタイルとパイロットウェアだ。それにショートスリーブのパイロットジャケットを羽織り、手には極薄生地の指出しグローブ、両足には動きやすいショートブーツを吐く。左腰にレギオンブレイドを下げ、頭にはヘッドセットを乗せる。準備は瞬く間に終わる。

 急ぎ、ガレージへと戻れば、エレナの工房のメインガレージに移され出陣前の最終チェックを行っている。ジェイもエレナのサポートをしている。ルーカスの愛機のギャリソンも準備万端だった。

 

「ルーカスさん!」

「カリナか」

「はい、準備できました」

「こっちもOKだ。エレナの方も機体のセットアップは終わったそうだ」

 

 ルーカスも実戦仕様に着替えていた。上下分割のパイロットスーツに、頸部クッション付きの防弾フライトジャケット。指出しグローブにヘッドセット。足にはブーツと言う装いだ。

 

「そうですか。それでここから先の行動は?」

「二手に分ける、地上偵察迎撃部隊と、上空強襲部隊、地上部隊は俺が率いる。上空強襲部隊はブレイブハーツアライアンス所属の戦闘ヘリ部隊が君を現場まで誘導してくれるそうだ」

「ありがとうございます!」

「必ず勝つぞ」

「はいっ!」

 

 2人は強く握手すると、それぞれの機体へと向かった。

 

 そして――、運命の機体がエレナのガレージ前の屋外作業場に佇んでいる機体に乗り込むためのバケットクレーンが用意されていた。

 

「来たね? 早く乗りな、操縦席の使用についてレクチャーするよ」

「はい」

 

 2人乗りのバケットクレーンに乗り込むと上半身側面に移動する。 

 上半身は比較的前後に長く余裕がある。

 

「機体側面に所定のマークの位置に戦闘用IDをタッチしな」

 

 指示通りに行うと電子音が鳴ってスティールウォリアーの上半身は前後に分割されてせり出した、すると中にバイクのサドルのようなパイロットシートがあった。それにまたがると、エレナがコックピット正面のメインコンソールを呼び出す。その中央やや真下に縦長のスリットがある。

 

「そこにレギオンブレイドを挿しな、機体メインのAIシステムとエリュシオが繋がり連動する。人間の脳の精神体と電脳を連動させるシステムが組み込んである。エリュシオでも機体のシステムと協力することが可能だよ」

 

 指示された通りにレギオンブレイドを差し込むと機体がかすかに反応する。

 

『マスター、今までにない感覚です。ですがやれそうな気がします』

 

 そんなエリュシオにエレナ言う。

 

「うまくいったようだね。あとは任せたよ」

『私からも感謝申し上げます。これでこの世界の戦場でもカリナと一緒に戦えます』

「武運を祈ってるよ」

 

 二人はお互いを信頼する言葉をかわした。

 二人の支援を受けて、カリナはいよいよ戦場に臨むのである。

 




( 'ω'o[ 読者様へ ]o
お読みいただきありがとうございます。
感想や読了報告などをいただけましたら、とても励みになります。
続きが気になりましたら、ブックマークや☆評価で応援していただけると嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。