伝説の超ブロリー姫   作:ねこイヌ

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 いいぞ……その調子だ……どんどん近づけ……大人のお姉さんになった彩葉とかぐやとヤチヨたちよ。うーっふっふwあーはあはあはあはあwwあぁ~はあはあはあはあはあwwwふわぁーはあはあはあはあはあwwwwうぅーはははwwwww


第二話 バケモノじゃないよ、悪魔だよ〜?

 ツクヨミの人間、男も女も、いかで月見(るなみ)ヤチヨとコラボしがな、ライブしがなと、ヤチヨカップを音に聞き、1か月間メチャ頑張ります。

 

 

 ○  ○  ○

 

 

 ヤチヨカップが開催し、たくさんの人がヤチヨとのコラボライブを夢見て、1か月の間、新規ファンの獲得に勤しんでいます。

 

 ここ立川の地においても、ヤチヨカップの優勝を目指し、配信を始めるサイヤ人ありけり。名をば、ブロリーとなむ言ひける。

 

 悪魔って言うべし。

 

 しかし、サイヤ人そのものであるブロリーに配信のイロハなんてわかりません。その結果がこぉんな最低な初配信でした。初心者ライバーが数多の有名ライバーを押しのけ、優勝するなんて燕の子安貝並みの難題です。それでもめげず、優勝を夢見て、同居人のハイスペ女子高生を頼ります。始めは嫌がっていた彩葉も、かわいいブロリーのお願いには、さすがに手を差し伸べずにはいられませんでした。

 

『ちょろは』って呼ぶべし。

 

 

 ☽  ☽  ☽

 

 

 彩葉の支援を受けたブロリーはファン獲得のために、よろづのことをやりにけり。後追いも、二番煎じも、著作権もブロリーを止められません。法律とは地球人の地球人による地球人のためのモノであり、サイヤ人そのものであるブロリーを誰もコントロールすることはできませんでした。

 

 エジソンが偉人であることを教えてくれる歌を歌ってみたり、踊ってみたり、一人用のポッドを破壊してみたり、岩盤に打ちつけたり、『カカカロッカカカカカカロカカカカロカカロットォ』……9カカロットしていると『人気が……高まる……溢れる……うおおおおお!』ってなっていきます。

 

 

◑  ◑  ◑

 

 

 ブロリー、配信すること久しくなりぬ。勢いある人気ライバーになりにけり。たくさんの人がブロリーを求めてライブやコラボを見に来ています。

 

「ワシは悪くねぇ! 櫓を落とされたのに天守閣を守りに行かなかったシャモのせいだ」

「爺ちゃんなんて知るか。悪魔さ」

「驚いたかね。私は科学者に一人用の伝説の超大将落としを作らせたのだよ」

「うわへへww」

「おーーーーーい」

 

 世界のブロリスト、老いも若きも、いかでブロリーを見てしがな、ふじゅ〜を送りしがなと思い。ライブ配信の窓を開き、垣間見、惑い合へり。

 

 

 ☾  ☾  ☾

 

 

 ヤチヨカップも後半戦。ブロリーは大健闘し、グイグイと順位を上げていきますが、まだまだ優勝には手が届きそうもありません。

 

 これが性根の腐った奴ならば、「もうダメだ。おしまいだ」となりますが、ブロリーは諦めていません。

 

 本日はラストスパートに向けて、彩葉の友人たちと作戦会議です。

 

「ハハハハハハハハハ・・・・・・アハハハハハハハハ・・・・・・」

 

 手に持ったタブレットの画面に映るファン数とふじゅ~の増加に満足気です。

 

「こないだの配信良かったからねー」

「ね、1試合で3回シャモ星を破壊する所すごいよね」

「褒めて、褒めて」

 

 彩葉の親友たちは、もうブロリストです。

 

「ブロリーは歌ったり、踊ったり色々しているよね」

「MADも良かったしさ」

「はい、ブロリーはかわいい」

「かわいい上に天才すぎ~」

 

 会議は踊る。されど進まず。世間話に花を咲かせるJKとBR。そんな中、何か良い案を思いついたのか、真実が手をピンと挙げます。

 

 ブロリーの支援者でありプロフェッサー。いろPの本格参戦!

 

 これ以上ないアイデアを聞き、盛り上がる3人に対し、天空×字拳のジェスチャーで否定の意志を示す彩葉でしたが、最終的にブロリーのお願いにより配信に出ることになりました。

 

 彩葉はやっぱり『ちょろは』なのでした。

 

 

 ●  ●  ●

 

 

 ROKA(芦花)まみまみ(真実)という人気インフルエンサーの後押しに加え、悪魔ブロリーはいろPの参戦によってヤチヨカップを優勝できる力を手に入れたのです。

 

 

 ☽  ☽  ☽

 

 

 ヤチヨカップもあとちょっと。いろP参戦によるめでたきことを、帝、聞こし召してブロリーにメッセージを送ります。

 

 ツクヨミで屈指の人気を誇り、ヤチヨカップでも暫定1位の3人組プロゲーマーユニット、Black ony X。通称、黒鬼。そのリーダーからのメッセージです。

 

『初めましてブロリー!帝でございます。ヤチヨカップの優勝などと、その気になっていたお前の姿にファンになったぜ。

 本日はKASSENで帝VSブロリーの熱戦・烈戦・超激戦を受けていただきたく、メッセージを送らせて頂きました。

 Black ony Xの至る所から集めたならず者たちが、あなたの対戦相手としてお待ちしております。

 ブロリーが負けたら……夕飯でもいかがかな?

 こっちが負けたら、なんなりとお使いください。

 最強のライバーが誰であるかを、全ツクヨミに知らしめてやろうではありませんか!俺らの手でヤチヨカップを盛り上げるのです!』

 

 ルールはSENGOKU。ツクヨミ最強を賭けた3対3の3本勝負。

 

「そうこなくちゃ面白くない。さすがプロゲーマーと褒めてやりたいところだ」

 

 暫定1位との戦いは話題になるし、勝てばその勢いのまま優勝を掴めるかもしれません。ブロリーは都合の良い未来を思い浮かべて笑顔になっています。

 

 その光景を傍目から見ていた彩葉の端末にも帝からメッセージが来ています。

 

『あなたもどうぞ? 酒寄の血を引くいろP……』

 

 彩葉の悪い予感が当たりました。ブロリストなあの男が、ブロリーの存在を見逃すはずがない。こういうことをしてくる可能性は大いにありました。

 

 後悔する彩葉を他所にブロリーは『しょうがないな。格上のプロゲーマー様から挑戦されちゃ、断るのも失礼になっちゃうもんな。仕方ない。これは受けるしかないか、受けるしか!』とでも言いたげに、どこかの格闘技世界チャンピオンのような言い訳を全身で表現しながらも、内心は大物が釣れたことに大喜びで即返信。

 

 対決が決まり、テンションが高いブロリーと、ちょっと気まずい相手に会わなければならず、ちょい嫌ゲンナリ彩葉なのでした。

 

 

 ◐  ◐  ◐

 

 

 ツクヨミの男も女も、ライバーなるも視聴者なるも、いかで、超新星と王者の対決を見てしがな、応援しがなと、音に聞き集まりてスタジアムは超満員。

 

 ヤチヨカップもあと少しで時間です。大会の最後を彩るにふさわしい対決を皆、今か今かと待ちわびています。

 

 試合会場で黒鬼の到着を待っているブロリーたち、地獄に行っても見られない面白そうな対決を前に、彩葉と真実は緊張でカチコチ限界突破ギリなのです。

 

 2人の緊張をほぐすため、ブロリー考案ハンドサイン。

 

 目つぶし(サミング)を思わせるジャン拳チョキ、両手を頭に沿えて誰もが目を奪われてく太陽拳、人差し指と中指を閉じて上に向けるご挨拶。

 

「ピースからの~、クリリンからの~、クンッ!」である。仲良しかどうかは別として、とてもサイヤ人らしい挨拶です。

 

 

 ☾  ☾  ☾

 

 

 さあ、皆〜。ブロリーと黒鬼による戦いが始まる、と思っていたのか!

 

「まみ、手加減ってなんだぁ?」

「あ、は、ふぁあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 試合開始前、帝による一言で真美は倒れます。

 

 自分の推しの言葉に殺されるとは……これもファンの定めです。

 

 動けない真実など戦いに必要ありません。スタッフにより試合会場の外に運ばれて行きました。

 

 参戦者が減ってしまい芦花に頼もうかと、彩葉が考えていると空から一人用の玉手箱が降ってきました。

 

「じゃっじゃーん! 呼んだー?」

 

 中から現れたのはツクヨミの管理人にして地球育ちの宇宙人、月見ヤチヨです。年齢力8000の超強力な助っ人が加わり、ブロリー・いろP・ヤチヨ VS Black ony Xによる戦いが幕を開けます。

 

 

 ○  ○  ○

 

 

『試合開始です!』

 

 法螺貝の音を合図にKASSENが始まります。

 

『おーっと! 両チームトライデント! トライデントです!』

 

 即席チームに連携など期待できないのでブロリーという強大な力を活かし、相手に圧をかけるゴリ押しです。

 

 圧倒的なパワーでトップレーンを突き進むブロリーに雷が対峙します。

 

『 雷が岩盤を召喚したぁ! ブロリーつられてNPCを岩盤に叩きつけてしまう!!』

 

 黒鬼の作戦勝ちです。ブロリーは岩盤を見つけるとついぶつけに行っちゃうんだ。みんなも一緒にやってみようよ。

 

 

 ☽  ☽  ☽

 

 

 ボトムレーンではヤチヨが中ボスの牛鬼を倒すも、その隙を乃依の鈍足連射で突かれてしまいます。助っ人のヤッチョは、もう地べたを這いずる一匹の虫ケラです。

 

 

 ◑  ◑  ◑

 

 

 ところ変わってミドルレーン。

 

「お前、彩葉だろ? はっ、キョーダイ会議でもいかがかな?」

『帝が語録を止めた!? そして衝撃の告白だ! 帝といろPは兄妹だった!?』

「俺の狙いはお前なのだからなぁ……ふぁ~ははははははww」

 

 なんと、お兄ちゃんの狙いは、彩葉だったのです。

 

 実家を出て一人暮らしを始めた妹の近くに、突如現れた男の影(ブロリー)。ちょいちょい見ていたお兄ちゃんとしてはとっても心配です。

 

 どれくらい心配かというと、幾ら避けられているからって妹に会って尋ねるために、こんな対戦までセッティングしてツクヨミまで呼び寄せたくらいです。

 

 結構しょーもない理由でキョーダイ喧嘩の始まりです。

 

 

 ☾  ☾  ☾

 

 

 勝負は、いと熱戦・烈戦・大激戦。まさに、ヤチヨカップを締めくくるにふさわしい戦いです。両者一歩も引かず、試合は最終戦までもつれ込みます。

 

『いろPの一撃で帝を一刀両断。キョーダイ会議はブロリーは彼氏ではないという結論となったぁーーー!!』

 

 会議は終わり、試合もあとちょっと。帝が退いた今、天守閣への道を守る敵はもういません。

 

「もう終わりか? 終わったな。所詮、兄は兄なのだ」

 

 ブロリーは大将落としの前で歩みを止めます。これを天守閣にぶち込めば勝利となります。華々しい演出をする為に、一歩踏み込むとカチリと足元から音がします。

 

「この俺が爆発くらいで死ぬと思っているのか」

 

 そう言い放つと、ブロリーはにやりと口角を上げ歩みを進めると目に足を離します。

 

『あーーー! 雷の地雷トラップ』

 

「バカなあああああああああああああ―!!」

 

 雷が準備していた一人用の地雷トラップの爆発にツクヨミのアバターでは耐えられず、ブロリーたちは負けました。

 

 

 ●  ●  ●

 

 

「いと大儀~~☆たった今! ヤチヨカップの投票を締め切ったよー。」

 

 黒鬼との対決も敗北に終わり、現在は投票の集計中。

 

「よく頑張ったが、とうとう終わりの時が来たようだな。雑魚の投票をいくら吸収したところでこの俺を超えることはできん」

 

 何故か自分が優勝した気になっているブロリーです。

 

「期間中に最もファンを獲得したのは~~? まさかの!」

 

 画面にグラフが表示され黒鬼のバーがぐんぐん伸びていきます。途中から、ブロリー・いろPのバーが追い上げていきます。皆がハラハラする中、ブロリーだけは笑顔を向けてきます。彼にとってみれば、最も強い自分が戴冠を待つだけの時間。

 

「ヤチヨカップの優勝者は~~☆」

 

 第二位 ブロリー・いろP 新規獲得ファン数101万4221人

 

「 Black ony X なのです!」

 

「ばっ……バッ……バカなああああああああああああああああ―!!」

 

 ブロリーはやっぱり、色物枠でした。

 

 

 ◐  ◐  ◐

 

 

 優勝したBlack ony Xを祝う歓声の中、ブロリーは一人佇んでいます。

 

「ぐぐぐ……うっ」

 

 ブロリーはとってもショックでした。

 

 敗北の苦い経験がブロリーの昔の記憶を思い起こします。

 

「パラガスの倅には驚かされたな。生まれたばかりで戦闘力1万とは」

「戦闘力たったの2のバーダックの倅が、パラガスの倅を泣かしたぞ」

「戦闘力は低いがカカロットと名付けられたガキは根性だけはたいしたもんだ」

 

 保育器に入れられた自分と、近くから聞こえてくる赤子の鳴き声。

 

「うううう……!! カカロットォー!!」

 

 赤子の鳴き声が頭の中で反芻し、ブロリーを苛立たせます。

 

「カカロット!!」

 

 ブロリーは取るに足らない戦闘力の赤子の泣き声に負け、泣かされたことがあるのです。

 

 カカロット! カカロット。 カカロットォ!!

 カカロット。 カカロットォ! カカロット!

 カカ、カカロットォー!! カカロット!!

 

「うおおおおおっ……!! カカロットォー!!」

 

 ブロリーは叫び出し、その衝撃が電子空間であるはずのツクヨミに傷を入れます。

 

 衝撃のあと、そこにいたのは金髪で筋肉ムキムキなサイヤ人でした。

 

 彩葉との生活で穏やかな心を持つようになったブロリーでしたが、思い出した幼少期のトラウマにより激しい怒りが露になり覚醒してしまったのです。

 

 ダウナーなブロリーは、もう伝説の超サイヤ人です。

 




もしもパラガスが大人のお姉さんを好きじゃなかったら

「俺とブロリーは大人のお姉さんの帝国を建国する事だけを思って生きてきたのだ」
「イエイ♪」
「楽しキングダム」
「コンピューターのはじき出したデータによりますとパラガス様はロリコンですじゃ」
「ダニィ!?」
「ま……まさか……」
「滅相もございません、ベジータ王! そのような事があろうはずがございません。モアよ、私がロリコンだなどと、かぁん違いするな」
「あ、は、ふぁあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「パラガス様。コンピューターは全く壊れていません」
「ダニィ!?」
「ブロリーより年の劣る女の子を愛するなどと……」
「そうですか。でも、ホンマは私の娘より下の娘を食い潰すん好きなんか?」
「オフコース! しまった!?」
「やっと話しはったね」

 俺はゴミを見るような目で見つめられた。

「親父ぃ」
「やめろブロリー! やめろ! ブロリーやめるんだ! やめろおおおお」

 デデーン

「所詮クズはクズなのだ」
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