目覚めたらそこは酷く辛い異世界だった   作:鯖みそ

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リゼロにオリキャラ入れたかっただけ


ほんとにそれだけかは分からん


   『賞賛の余熱』

 

 

 

『嗚呼、此方方はやはり素晴らしい__』

 

 

それは唐突に始まった。賞賛だった

 

 

 

 

 

『確かに貴方は英雄、または騎士なれど、ただ貴方は二人に恋をし、愛のために奔走したただの青年....』

 

 

それは傲慢にも始まった。賞賛だった

 

 

 

『そう、貴方は英雄や騎士などという存在なのではないー』

 

 

それは勝手な解釈による。賞賛だった

 

 

『いや違うな、型が合わないのだ。これでは称号を持つ者たちへの侮辱。恥辱になってしまうからなぁ、そう貴方は合わないのだ。ただ恋をしたのだよ其方は、そう其方は恋を、愛を原動力に駆け出し、その走る姿に英雄と、騎士という背中を見たのだ。感じたのだ。ゆえにあなた方がその青年の背中へと、その青年の横にいる!友として、恩人として、利用するため、信じるため、報いるため、死なせたくないからとー』

 

 

 

その賞賛は、あまりにも長く、緻密で、どこか理解しているように感じた

 

 

『あ、ああ、嗚呼。貴方こそ、この方こそ、恋のために駆けて、走って、いずれ仲間を連れて、いずれ妄想英雄を、空想英雄を叶え、目的地へ辿り着くものー』

 

 

 

『そう、彼こそが思い人のために奔走するただの青年、菜月(ナツキ) (スバル)!!』

 

 

一人の商人は、心の内で共感した

 

一人の虎は、大将は大将だと否定した

 

一人の青色のメイドは、それでも彼は英雄だと否定した

 

一人の桃色のメイドは、”ただ”には共感した

 

一人の道化は、鼻で笑った

 

一人のハーフエルフは、彼は騎士だと否定した

 

一人の剣聖は、否定も、肯定もするかのような発言をした

 

一人の騎士は、気に障ると嫌悪感を示した

 

一人の元盗賊は、敵意を向けた

 

一人の商売姫は、さっさとしてくれと思った

 

一人、また一人と、数多の知り合い。挙げ句の果てには少し彼と知り合った程度の者たちもいた。それでも彼ら彼女らは最終的に、その賞賛は、どこか間違っていると、否定した。結局のところ、それは傲慢で勝手のように聞こえたから

 

 

 

 

 

 

そして__

 

 

 

 

 

 

 

 

一人の、本来ここにはいないはずの執事(メイド)は......要らぬ賞賛だと切り捨てた

 

 

 

 

 

 

『さぁ、始めましょう、ワタクシが用意したこの舞台で、貴方の脳内を刻む物語をー』

 

 

 

『改めまして、ワタクシ魔女教大罪司教。傲慢担当』

 

 

 

『ミアプラキドゥス・カノープス.......で、あります』

 

 

そう名乗り、スバル一行に相対するはこれまた本来存在するはずのない者。異物、持ち得るはずのない知識と記憶の保持者__

 

 

 

いずれ誰からも忘れ、どう生きようが、目立とうが、殺そうが、死のうが、世界にとって、いや、物語にとって必要のないものは、切り落とされる運命にあるのだから......

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