すんません....
あとその...ロズワールの口調を再現できてるのか非っ常に不安です。出来が悪いかもしれませんが、どうか温かい目で読んでくだされば
グチャ_________ベシャ__________ブシャ______
人が、人だった肉塊を、長い間、突き刺し、切り裂き、血を辺りへと飛ばす様は、あまりにも猟奇的。目を背けたくなる光景。やっと怒りがおさまったのか、ヴァニを腕を止めて、後頭部に手をのせて、瞳孔開いたまま、
「はぁ、クソが、なんでだよ、なんでこんな猟奇的サスペンスみてぇなことになってんだ」
本当に、この世界はどこまでも、最悪なんだと思った。
ある人の、一人の青年の視点だけで、この世界はどれほど残酷で、どれほど死が身近にあるのか知れている
三大魔獣という災害、大罪司教という厄災、人類種という厄をはらむ存在たち、少年はそれらによって死んだ
見るに耐えない死を見た。それならば、この臓物と皮膚と、血と目も、全て飛び散らして、残酷たる肉の解体ショーも、この世界ではアリエルこと
「それでも、くそ、頭が冷静になってきやがった....分かってる。だが、だが、俺は、怒りのままに人を殺して___」
知らぬ相手だった。全てはヴァニの彼女以外の知りうる情報で判断し、憶測で穴を埋めた状態で判断し、行動に移した結果が惨殺劇。
「しらねぇよ、あいつがあの、この物語のどこで登場したのかなんて....おりゃ知らねえんだよ、最悪だ。残酷の世界でも生命線だった情報でさえも信用できぬものだなんて....」
「うまく使えりゃぁ何とかなるかもにしてもだ!生きていくには大切なことが多いんだ。この世界は理不尽なことが多すぎる。だからこそ、俺の記憶はアドバンテージだったんだ。いろんなことするにしても、どこで、誰が、誰にやられるのか知ってるのは、凄まじいことだったんだ」
未知への恐怖。ヴァニは、前世という前の世界の自分を知って、この世界に生まれた存在。だからこそこの世界の当事者になってしまった時の恐怖は、血の気さえも感じぬ程の絶望があった。それでも、諦めずに、自分なりに頑張った、生きた
それなのに.....
「頑張った結果がこれかよ....ふざけんなっよ神様!俺が何かしたか?奪われた、奪われただけだぞ?!家族が、親しい人がし、死んで、怒りに任せっきりに、無責任な復讐発言が気に障ったから関係ない奴らも殺したってのか!?ふざけんな!あいつらはなにもしてねぇ!何も悪いことはしてねぇ、関係ねぇよ、前世も悪いことなんてしてねぇし、することさえもできなかった。俺に、俺に!俺への仕打ちが_________」
悲痛な叫びは、虚空に吸い込まれて、人気のない村の中で啜り泣く音が聞こえる。
「俺は、殺した。俺が殺した。あ、あいつの声がま、だ聞こえ、てくる『やめて』が『死にたくない』と『嫌だ』....ェ、俺はしらねぇ.....あんな存在はしらねぇ、あいつが出てくる話を見逃した覚えなんてねぇよ、知らないクズで、でもクズでも人間味があった、死への拒否感、拒絶。意味のわからない力、理不尽で死んだんだあいつは、理不尽で死んだ。泣いて死んだ、狂ってる奴らとは違って、う....」
今更ながら、吐いた。人間の一部が散乱している現場を、直接生み出し、時間もかけていた張本人が、本当に今更だ。
今更喉を通ってきた胃酸によって、炎症起こしてヒリヒリする痛みと、祝いのために空かせていた腹が、気持ち悪さを増加させてゆく
呼吸も落ち着いてた時、雪のせいか、幻を見た
「は、はは、げ、幻覚だ。これは幻覚、じゃなきゃ死人が出るなんて...」
ここまで分かりやすい罪悪感による幻覚がったのだろうか、その幻は、すでに死んだものたち、すでに殺した少女が、目の前に立ってた。それぞれ死ぬ瞬間の時の姿で立っていた。
ヴァニがどれほど真面目か、優しいのか、どれほどの自己険悪があったのかわかる
「ふ、ふざけるなよ俺ー!お前は悪くない、俺が悪い、いやお前が悪い、俺が悪い、俺が悪い、お前が....あああああああああああああああああああああああ!!」
悲劇だ。確かに復讐はろくなことにならないが、未だ途中なのにこの様だ。
民家の壁に自分の背中をもたれさせ、頭を抱える。この先どうすればいいのか、たとえ動機が正しくとも人を殺したのであればもう二度と、元の生活には戻れはしないだろう、いやそれ以前にこの現場を誰かに見せるのは....
そんな思考のループに抜け出せずにいたヴァニに、足音が聞こえる。誰かを探しにきた誰か、なのだろう、急ぎここから離れようとしたが、時すでに遅く、ちょうど逃げようとした先の通路で鉢合わせる
「ヴェ、ヴェルトおばさん....」
その人物は、いつも採れたての野菜をくれた村のおばさんだった。
ああ、この先の展開が読める。
____どうかやめてくれ、今の僕にはとても....受け入れることはできない
「ヴァニちゃん、良かった無事...」
異常はすぐに察せた。体のいたるところが血濡れていたのだ。
そして、角の先に見えたのは誰かわからない、惨劇の跡、残骸とヴァニが持っている血濡れたナイフ、ああこれは_______
「人殺しーー!!」
「..............................あっ」
意外にも、人殺しと叫んだおばさん自身が、漏らした拍子抜けな声、多分言ってはいけないことだって理解してたんだろう、なにかしらの事情があるのに一方的に、突き放すように言ってしまったことに悔いているのだろう
「まっ、まって______」
またない
ヴァニは、おばさんを突き飛ばして村の外へと駆けて行く
「ご、ごめんなさい」
懺悔が聞こえる
「何か、仕方のないことだったのよね?ごめんね、だから_________」
突き飛ばされた衝撃で頭から血が出てる。老体が無理するな...と、振り返りもせずに思いながら
「だから____逃げないで_________!!」
静止が聞こえた
でも、止まらない脚と、涙。
ああ、知ってる。分かってる、だから、復讐に身を捧げるから、もう誰かが、誰かを傷つけるのは見たくないから
どうか、神様、僕だけの犠牲で済むなら
もうやめてくれ_________
『もう信用されないと思うよ、何回も何回も、復讐を誓ったてのに、平穏な日常にうつつ抜かしてたお前じゃぁ、だから、君と関わるものたちは全員苦しむか、死ぬかに別れると思うよ?』
「うるさい、うるさい!」
もういいだろう、こんな苦しみなんて、辛いだけだ。もう自分を責めるのはやめてこの先のことを....
..............なんて余裕はなく、一心不乱にかけていた僕は__
気がつくと僕は、森の中にいた。吹雪が強まり、一寸先は真っ白に埋められた視界。音も、吹雪のせいで聞こえづらく、何かが近づいたとて、気付けることもなく、もし、魔獣がいたとして、なすすべもなく食われて、腹の足しになることでしょう....という状況。
「ああ、分かったよ、存在するだけで誰かを傷つけるなら、俺は、死んでやるよ!ここで!」
『...すごいな、驚き通り越しての呆れが、さらに通り越して驚きになっちゃったよ。さっきの捧げる宣言はどうしたんだよ?死んでやるってんならそのナイフで自分の喉か、心臓か、腹でもさして死んだらいいのにさ』
『コロコロ、コロコロ意見変えるねぇお前、しかも終わりも他人任せ。君のいうクズの部類に入るんじゃない?』
幻影が、淡々と正論を説く中で、未だ正気ではないヴァニ。その言葉、一言一句全てがどうしても侮辱としてか認識できていない、感情が正しき認識を阻む
「黙れよ黙れよ黙れよ、俺はもう疲れて、でも、あいつ殺したくて_________」
『ああこれ、正常な判断できてないじゃん........うーんどうしよっか、なーんて言ってたらきたよ。魔獣さん』
前者の、この吹雪では気づきにくいという論を否定するかのように、魔獣の存在を知覚する....
理由としては、あまりにも殺気がダダ漏れていて、第六感が目覚めてなくとも、凡人でも、『あっ、ここから離れた方が良さそうだな』と感じるほどには濃かった
魔獣は数にしておよそ十体。数体対処してあとは撤退できるくらいの数と質。だが、ヴァニはそれらをまるで神に捧げるかのように腕を大きく開いてきたる死を待つ
「ああ、もう、考えなくていいんだ。恐怖しなくてもいいんだ。絶望しなくてもいいんだ」
『.........』
幻影はそのあまりにも道化な格好に少し笑いを堪えて、ちょっとした一言で、道化へのチップ代わりとして払う
『残念だけど、もう気づいてるだろう、君は、君の物語は終わらないよ』
光。丸い光が、魔獣たちへと高速に接近、爆発し、その様に呆気に取られたヴァニ。なにが起きたと思い、その光が来た方向に目線を向けると....
「あいつはぁ!!」
ここで、二回目の原作知識が役に立った
その余裕ぶった表情と、道化とも見て取れる化粧。ふざけた格好して空中を飛んでいるという中々シュールな絵面で、しかして強者と思えてしまうこの人物は....
「ロズワァールゥゥゥゥゥゥゥーーー!!」
ナイフを携えて、怒りの表情で突撃する恩知らずの彼女には道化も呆れる
「おやおやぁ?君とは初対面のはずだけーれど?」
「突然、突然何の前触れもなく現れやがって!」
「ふぅーむ、君を助けた恩人だというのにこの仕打ちは.....教育しなくちゃぁーね」
両手に光る球状のエネルギー体。実際には初めて見る。みんな大好きな浪漫の代名詞。魔法である。しかし、その初対面が今で、扱うのが彼だということに少なからずの拒否感というのがあったが....
「急に現れてぇ、貴様ぁ、なにがしたい!俺になんかようでもあるのか?!!」
「用がなぁーかったら、こんなところにはぁいきませんよぉ〜?」
「むかつくが、ならその用を話せ__!」
当たり前の疑問の返しが魔法の攻撃。直撃はしてもしにはしないがタダでは済まない威力。ロズワールは魔法の天才であり、宮廷筆頭魔術師。僕を容易く殺せる魔法をいくつも持っているはず
「残念だぁーけれぇど、今の君は正常じゃない、気絶させたあとに答えてあげよぉーうじゃないか」
「舐めるなぁ!!道化風情が!!」
続く追撃、ヴァニはロズワールの攻撃を悉く避ける。
子供であれ、権能で体格はある程度担保しつつ、鍛えた四肢は驚くほどの機動性を見せる
「あはぁ、よく避け、よく動ける、ようだけぇーれーど」
しかし、相手は魔法の天才で、一つの目的のため、あらゆるものを捨てて、もはや人間なのか疑わしいほどに一途な人物が、こんなもので狼狽えるわけもなく
「は、速い!?」
容易く背をとり、制圧するのは、容易なことである。
とはいえ、魔法ではなく関節技で拘束するのは驚いたが
「ま、魔法の天才がこんな、肉体使うとか....」
「いやいやぁ、もしもの対策はしているんだよぉ?君はぁー....見た目で切れ者かそうじゃないか判断するのかーぁな?」
「.......」
数秒の沈黙。諦めた?と思うかもしれないが、道化は煽りでただ黙るやつでもなければ、このまま諦めるわけないと、今までの経験則で知っている。
現にヴァニの目は未だ目に怒りを灯している
「このままだと、辛いことになぁーるけれどぉ?」
「分かってる。分かってんだよ、俺が何にも考えない馬鹿ってことくらい....」
「....?」
「ああ、何でだ。何でだろうな、俺は色々頑張ってきたってのに、悪いことなんて何もしてないのにこのざま、ははは、加えてバカとは救いようねぇよ」
突然の独白。困惑の表情を少し浮かべた道化。そしてニタリと笑うヴァニ
「自分のことも何も分かってねぇ、権能の正体が何にもつかめねぇ、わからないところでさらにわからない
「君は.....」
「それでも!こんな持ち腐れもんでも、てめぇーに度肝抜かせるくらいのことはできる!!」
紅い雷光がヴァニを中心として放出し、輝き出す。依然としてなぜこんなことができるのか、使えるのかわからない。そればっかしかない力でも、一矢は報いる。できる
「それは....いったい?」
実際に、ほら、道化の手はヴァニの体から離れていて、赤黒い傷から血を垂らしていた
「わかんねぇ、わかんなくとも、俺は、やっぱり復讐を、はぁくそ、あいつの言う通り意見が変わりすぎる」
自己嫌悪でしかめる顔は、何とも滑稽で
「ああ、くそ、イラつきすぎて目眩がす_________」
視界も歪んで、意識も朦朧とする
「あ、え、ほ、とう、し、かいが」
朦朧とした意識はいずれ、意識が落ちるという結果に__________
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「私でさえも知らない力、興味深いが、素面で会えなかったことが残念だ。もっと別の形で対面したかったよ」
「まぁーあ、死んでるわけでもないし、目覚めたら流石に落ち着いているだろうしぃ」
ロズワールはヴァニを抱えて、自身の屋敷へと輸送している。とはいえ疑問は尽きないだろう
彼の目的はいったい何なのか、なぜわざわざこんな辺境に来てまで、一人の子供のために来たのか....
十中八九、あの書物が原因そうだが....
よく発狂してんなぁこのオリジナル主人公。発狂癖でもあるんじゃねぇの?