ゼロカラアリエザルイセカイセイカツ   作:鯖みそ

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『惨劇は終わり、次なる舞台の準備に取りかかる』

 

 

 

 

 

 

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あれからどれくらいの時が経ったのだろうか、僕....いや、俺、ヴァニはいわゆる病院のような施設で治療を受けている。

 

 

今の身辺の状態は、故郷を魔女教によって滅ぼされて、行く当てのない、哀れな孤児という、おお神よ、私を見放したのですか

 

 

.......とは別の、心の中ではある思いで溢れていた。

 

 

 

「あいつを殺す」

 

 

 

全て奪ったあいつ、憎たらしいあいつ、兄に化けていたのなら十中八九暴食の大罪司教....なのだろうが、世間の見解では街を襲った下手人は複数人いたということになっている。

 

 

複数いた....というのは別に否定するところもないが、その複数とは魔女教団員のような雑兵ではなく、大罪司教が複数いたらしい

 

 

 

一人は焼かれ、一人は切り裂かれ、一人は溺れ、一人は魔獣に食われたかのようなあとと、多種多様な殺され方。確かに切り裂かれる以外の殺し方を団員ができるのだろうか?

 

 

「あの時、何が何やら....って、思ってたけどさぁ、まーた何が何やらなことが起きるし」

 

 

畳み掛けるかのように、かのヴォラキア帝国の城塞都市。その圧倒的な防衛力と地の利を生かした戦略上で最重要拠点がある大罪司教によって崩落したという凶報が入る

 

 

この施設でも、僅かながらに動揺の色を見せる人たちの中で、一人考え込んでいる少女がいた

 

 

 

「リゼロ本編開始前から十五年前だよな、ガークラが落ちたのって」

 

________奇しくも、被る、あいつが言っていた十五年後にまた会おうが、十五年後には本編が始まる時と一緒とは....

 

 

 

 

「運命を感じるなんて、そんなのはもう後回しだ」

 

 

僕はもう既に、この酷く辛い物語の登場人物となった。......だからこそ、その物語で起きた理不尽に怒るのは、当事者として当たり前なんだ

 

 

 

 

「待っていろ、大罪司教。いつか俺は、お前を....」

 

 

「はぁい、ヴァニさーん、検診のお時間ですよ」

 

 

「.....っち、わかりました。今行きます」

 

 

態度悪いな、僕がいうのもなんだが

 

    ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 

 

 

 

孤児というのは、余裕さえあれば保護され、里親が見つかれば、そこに送られ、前と変わらぬ日常を享受する。もちろん、その過程にいざこざがあるだろうが

 

 

 

とはいえ、平和を享受するは当たり前であり、貧民街に落ちて、食い扶持(ぶち)をつなぐのもやっとな生活より幾分かまし....

 

 

 

「なのは、わかってる。でも、やっぱ割り切れねぇーよ、空想に情を持ちすぎだ,,,,,,って、俺にとっちゃもう現実なんだよ、親が、父が、母が、親が死んで、なんでか覚えてる『暴食』食われた兄貴....」

 

 

 

感情は、割り切れという指令をこなしてくれない。怒りは依然として思考をみだしてくる

 

 

「クソが、クソが.....今こんなこと考えることができんのは、余裕があるから、養ってくれてるから、そうだよ、この世界はあまりにも....」

 

 

 

明日が来るのが確実とはいえない世界。明日、魔獣に噛まれて死ぬかもしれないし、人間に殺されたり、あるいは死よりも辛いことを味わうかもしれない、優しい人はいても、お人好しはいない。

 

 

 

そして、最悪なのは親しい人を目の前で失うこと.....そして、生き残ること。

 

 

下手に失って残るなんて、そいつは大抵、恨みを持って、復讐を誓って生きる選択をする。そして大抵はみるに耐えない過程(物語)結果(終わり)を迎える。そんな復讐物語は飽きるほどみてきた。だからこそ、人は復讐は『何も生まない』復讐は『連鎖する』なんて、同意してはいたけど

 

 

 

 

ああ、そうだな、結局は他人の自己満の傲慢な説得で、偽善で覆い隠した虚飾だ

 

 

 

「ああ、そうだな、これは誓いだ。誓ってやる、必ず、俺たちを襲ったやつを見つけ出して、追い詰めて」

 

 

 

 

 

 

僕はこの世界が物語だと知っている、見ている。でも、今はもう登場人物の一人に過ぎない、現実だ。血のつながった親が殺されたのも、兄が食われたのも、ひどい現実だ

 

 

 

 

だからこそ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、紅いナイフと共に復讐を誓う___

 

 

 

 




流石に、近いまでの過程が長過ぎたか?
もっと短くしたほうが良かったか?
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