世界統一後。
旧王家。
名門。
巨大資産家。
多国籍企業の創業家。
そうした人々が、新しい世界秩序の中で最初に考えたことは。
昔と、それほど変わらなかった。
権力者との縁を作る。
直接アルカンフェル総帥へ近づくのは難しい。
ならば。
その周囲にいる神将たちと親しくなればよい。
シン・ルベオ・アムニカルス。
フリドリッヒ・フォン・プルクシュタール。
エドワード・カールレオン。
リ・エンツイ。
古くから総帥へ仕え、世界統一後も大きな権限と名望を持つ者たち。
彼らへ贈り物をする。
それ自体は、歴史上何千年も繰り返されてきた。
露骨な金銭では品がない。
土地も扱いが難しい。
ならば。
美術品。
古書。
工芸品。
歴史的家具。
宝飾。
由緒ある楽器。
そうした「文化的な贈答」が選ばれた。
最初に動いたのは。
欧州のある旧侯爵家だった。
/*/ プルクシュタールへ絵画を /*/
「プルクシュタール閣下には、ぜひこちらを」
当主が丁重に差し出したのは。
十八世紀後半。
ウィーンで活動した画家による油彩画だった。
保存状態もよい。
来歴も明確。
市場へ出れば相当な価格が付く。
何より。
プルクシュタールが生きた時代に近い。
当主としては。
かなり考えた贈り物だった。
プルクシュタールは絵をしばらく眺めた。
「ほう」
当主の顔が明るくなる。
「お気に召しましたか」
「良いものだな」
「ありがとうございます」
「この画家の作品は、散逸したものが多かったはずだ」
「さすが閣下。よく御存じで」
「若い頃に何度か見た」
当主は内心で拳を握った。
当たりだった。
思い出に繋がる品。
しかも本人が「良い」と言った。
これなら。
プルクシュタールの私室へ飾られる。
来客があれば。
「これは○○家から贈られたものだ」
と話題になる。
名門同士の関係とは。
そうやって積み重ねるものだった。
プルクシュタールは側近へ言った。
「美術館へ連絡を」
当主が笑顔のまま止まった。
「……はい?」
「十八世紀ウィーン絵画の常設展示があったな」
「ございますが」
「そこへ加えるとよい」
「閣下」
「何だ」
「こちらは、閣下個人へお贈りしたものでございます」
「承知している」
「でしたら」
「私のものになったのだろう?」
「はい」
「ならば私が美術館へ寄贈しても問題あるまい」
「……ありません」
「では、そうしよう」
翌週。
絵画は美術館へ収蔵された。
展示キャプションには。
《旧○○侯爵家よりプルクシュタール閣下へ贈呈。後、同閣下より寄贈》
と。
完全な経緯まで記された。
侯爵家当主は。
美術館の展示室で。
自分が贈った絵を見上げた。
「違う」
隣の家令が尋ねた。
「何がでしょう」
「こういうことではない」
/*/ シンには工芸品を /*/
次は。
中東・地中海圏に古くから資産を持つ一族だった。
シンへ。
古い銀器一式を贈った。
細密な彫金。
地域王朝期の意匠。
儀礼食器としても。
美術工芸品としても価値がある。
シンは。
非常に素直に喜んだ。
「これは美しい」
贈った側も喜んだ。
「閣下のお食事の席で、ぜひお使いいただければ」
「ああ」
これは成功した。
そう思った。
数日後。
シンから礼状が届く。
《当地域文化博物館へ収蔵した。次回の企画展示で使用される予定である。良い品をありがとう》
当主は礼状を二度読んだ。
「……使わないのか?」
秘書が答える。
「博物館では、特別晩餐企画の際に実際に使用する予定だそうです」
「そうではない」
「ですが、シン閣下は大変喜んでおられます」
「それは分かる」
「寄贈元である当家の名も正式記録されるそうです」
「それも分かる」
「何が問題なのでしょう」
当主は額を押さえた。
「私がシン閣下と縁を作りたかったのだ」
「できたのでは?」
「銀器と博物館の縁が強くなっただけではないか」
/*/ カールレオンには古書を /*/
英国系の旧家は。
もっと慎重だった。
美術館へ行きそうなものは避けよう。
そう考えた。
そこで。
カールレオンへ。
古い書簡集と私家版の詩集を贈った。
非常に希少だが。
大作美術品ほど公共展示向きではない。
個人書斎に置く。
そういう品である。
カールレオンは一冊ずつ確認した。
「状態が良い」
「長年、我が家で保管してまいりました」
「よく残したものだ」
「閣下のお手元で末永く御愛蔵いただければ幸いです」
「ああ」
当主は安心した。
今度こそ。
三日後。
大学図書館から正式な感謝状が届いた。
《カールレオン閣下より、貴家旧蔵資料一式の寄託を受けました》
「寄託?」
当主は目を見開いた。
寄贈ですらない。
所有権はカールレオンに残す。
ただし。
専門家が管理し。
研究者が閲覧できるようにする。
カールレオン本人が読みたければ。
いつでも閲覧室へ行けばよい。
「なぜだ」
後日。
勇気を出して本人へ聞いた。
「書斎へ置かれないので?」
「湿度管理は大学の方が優れている」
「しかし閣下御自身の蔵書として」
「私が読みたい時には出してくれる」
「……はい」
「研究者も読める」
「はい」
「ならば、その方がよいだろう」
「閣下のお手元に置く、という価値は」
カールレオンは不思議そうな顔をした。
「同じ都市にあるではないか」
当主は。
それ以上言えなかった。
/*/ リ・エンツイには古玉を /*/
大陸の富豪は。
先例を研究した。
「美術品は寄付される」
「書籍は図書館へ行く」
「食器は博物館へ行く」
「ならば身につけるものだ」
そこで。
古玉の装身具を贈った。
保存状態。
由来。
技法。
すべて一級。
リ・エンツイは手に取り。
光へ透かした。
「よい玉だ」
贈答側の代表は。
心の中で勝ったと思った。
装身具なら。
身につけるしかない。
「ぜひ閣下に」
「ああ」
そして。
リは文化財保存局を呼んだ。
「材質分析を」
「はい」
「加工年代も確認しろ」
「承知しました」
「類例が少ないなら、博物館へ」
贈答側の代表が反射的に口を挟んだ。
「閣下!」
「何だ」
「お使いにはなられないので?」
リは少し考えた。
「必要な時があれば借りる」
「借りる」
「私の所有物なのだから、貸し出し条件を整えておけばよいだろう」
「……御自身のものを?」
「博物館へ預けておく」
また駄目だった。
/*/ なぜ収集しない /*/
ついに。
複数の旧家と富裕層が。
非公式の夕食会を開いた。
議題は。
「なぜ神将は贈答品を手元へ置かないのか」
だった。
「プルクシュタール閣下へ贈った絵は美術館」
「シン閣下へ贈った銀器も博物館」
「カールレオン閣下への古書は大学」
「リ・エンツイ閣下への古玉は文化財保存局」
「では何を贈ればよいのだ」
「車?」
「公用車部門へ回される」
「馬?」
「牧場へ預けられる」
「屋敷?」
「地域文化施設にされる」
「宝石?」
「博物館」
「ワイン?」
「それは飲むかもしれない」
全員が少し考えた。
「消費物しか残らないのか」
「高級食材なら?」
「会食にして全員へ振る舞いそうだ」
「……あり得る」
ある旧王家出身者が。
深く息を吐いた。
「神将たちは政治が分からぬ」
別の資産家が頷く。
「本当にそれだ」
「こちらは物を贈りたいのではない」
「関係を贈っているのだ」
「贈答とは、互いの間に義理を作るものだ」
「それを全部、美術館へ流してしまう」
「分かっていない」
そこで。
一番年長の旧貴族が。
静かに言った。
「……本当に分かっていないのだろうか」
全員が彼を見る。
「何が言いたい」
「神将たちは二百年、三百年と政治をしている者もいる」
「だから?」
「我々より政治が分からないと思うか?」
沈黙が落ちた。
/*/ 村上に聞く /*/
その疑問は。
最終的に村上征樹のところへ持ち込まれた。
「村上閣下」
「はい」
「率直に申し上げます」
「どうぞ」
「神将閣下方は、贈答政治というものを理解しておられないのでしょうか」
村上は。
少し考えた。
「理解していると思いますよ」
「ではなぜ」
「皆さんが何を期待して贈っているかも、おそらく分かっています」
「ならば!」
「ただ」
村上は続けた。
「神将たちには、皆さんと違うところがあります」
「何でしょう」
「個人所有への執着が、かなり薄いんです」
名家側の代表が眉を寄せる。
「しかし、彼らにも私物はあるでしょう」
「あります」
「ならば」
「日用品や思い出の品は持っています。趣味もあります。ただ」
村上は言葉を選んだ。
「美術品を所有することで、自分の格を示す、という感覚が薄い」
「なぜです?」
「彼らに聞けば、おそらくこう答えます」
村上は。
ほんの少し嫌そうな顔をして。
神将たちの論理を再現した。
「世界は我らのものなのだから、美術館に置いてあっても同じではないか、と」
室内が静まり返った。
「……何ですか、それは」
「クロノス的な世界観です」
「極論では?」
「かなり」
「美術館へ寄付したら、自分のものではなくなるでしょう」
「法律上はそうです」
「ならば」
「でも彼らの感覚では」
村上は続ける。
「自分が統治している世界の美術館にある」
「専門家が保存している」
「市民も見られる」
「自分も見たければ見に行ける」
「なら、自室へ置くより合理的」
名家側は。
誰も言葉が出なかった。
/*/ 本人たちに聞く /*/
後日。
村上は。
半ば確認のために。
神将会議の後で尋ねてみた。
「プルクシュタール閣下」
「何でしょう」
「以前いただいた絵画ですが」
「ああ。良い絵だった」
「なぜ御自分の居室へ置かなかったのです」
「美術館に置いた方が保存状態が良いからです」
「御自身で見たい時は?」
「見に行けばよいでしょう」
予想通り。
「シン閣下」
「はい」
「銀器は」
「博物館で使われています」
「御自分で所有していたいとは?」
「所有していましたから、寄贈できました」
「そういう意味ではなく」
シンは少し考えた。
「私の部屋へ置いて、何になるのです?」
「……」
「良いものなら、多くの者が見た方がよいでしょう」
「そうですか」
「それに」
シンは付け加えた。
「私が見たければ、見に行けばよい」
また同じだった。
「カールレオン閣下」
「何でしょう」
「古書」
「大学にあります」
「お手元へ置きたくは?」
「必要な時には持ってきてもらえます」
「リ閣下」
「何だ」
「古玉」
「展示中だ」
「御自分で」
「身につけてどこへ行けというのだ」
「……ですよね」
村上は。
質問する前から答えが分かるようになってきた。
## /*/ 政治が分からないのではない /*/
そして。
神将たちの間で。
逆に話題になった。
「最近」
プルクシュタールが言う。
「旧家からの美術品贈呈が減りましたな」
シンが頷く。
「そうですね」
「良いものが多かったのですが」
リ・エンツイが言った。
「美術館側も喜んでいた」
カールレオンも。
「研究資料として有益なものもありました」
村上は。
四人を見る。
「皆さん」
「何でしょう」
「贈った側は、皆さんと個人的なパイプを作りたかったんですよ」
沈黙。
プルクシュタールが言う。
「存じていますが」
「知っていたんですか」
「当然でしょう」
村上の目が細くなる。
「では、なぜ全部寄付するんです」
「贈られた後は私のものでしょう」
「はい」
「どう扱うかは私が決めます」
「正論ですけど」
シンが続けた。
「贈答を受けたからといって、政策判断を曲げることはありません」
「それも分かります」
「ならば、文化財は最も適切な場所へ置けばよいでしょう」
「……」
リが首を傾げる。
「何が問題だ」
村上は額を押さえた。
「贈った側からすると、物を手元に置いてもらうこと自体が関係性の証明なんです」
「なぜ?」
今度はカールレオンだった。
「そこからですか」
「贈った事実は記録されている」
「はい」
「礼状も出した」
「はい」
「相応の謝意も示した」
「はい」
「それ以上、何が必要なのです」
「私にも説明が難しくなってきました」
/*/ 世界はどこへも行かない /*/
その話を。
アルカンフェルまで聞いた。
「美術品を贈られた神将が、美術館へ寄付したことが問題なのか?」
「問題というより」
村上が答える。
「旧家や富裕層が、神将との個人的関係を作るために贈っていたんです」
「それで?」
「神将たちは、全部公共施設へ回しました」
「良いことではないか」
「総帥もそちらですか」
「良いものなら、保存すればよい」
「個人で所有するという発想は?」
「なぜだ」
アルカンフェルは本気で分からない顔をした。
「世界は私の統治下にある」
「はい」
「美術館もその中にある」
「はい」
「そこへ行けば見られる」
「はい」
「ならば、自室へ置く必要がどこにある」
村上は。
予想していた。
予想していたが。
やはり頭が痛くなった。
「普通の富裕層は、自分だけが所有することに価値を感じる場合があります」
「それも分かる」
「分かるんですか」
「人間は珍しいものを手元へ置きたがる」
「では」
「私は要らぬ」
「そうですよね」
「神将たちも似たのだろう」
アルカンフェルは少し考え。
「それに」
「何でしょう」
「私の部屋に置けば、私しか見られぬ」
「はい」
「美術館なら皆が見られる」
「はい」
「美術館の方が良いではないか」
「そういう結論になりますよね」
## /*/ 名家側の結論 /*/
その後。
富裕層と旧家の間で。
新しい常識が広がった。
神将へ美術品を贈っても。
個人的なコレクションにはならない。
良ければ良いほど。
むしろ公共施設へ行く。
希少であれば。
博物館。
歴史的価値があれば。
文化財保存施設。
書物なら。
図書館。
楽器なら。
音楽博物館か演奏団体。
服飾なら。
服飾資料館。
馬なら。
牧場。
そして。
寄贈経緯だけは。
妙にきっちり記録される。
ある旧家当主が。
晩餐の席で。
深く息を吐いた。
「神将たちは政治が分からぬ」
隣の実業家が首を振った。
「違う」
「何が」
「分かっていて、こちらの政治に乗らないのだ」
「もっと悪いではないか」
「そうとも言う」
別の名家当主が。
グラスを置いた。
「では、どうやって神将閣下方と縁を作ればよい?」
少し沈黙。
やがて。
年長者が答えた。
「普通に付き合うしかないのではないか」
全員が嫌そうな顔をした。
「会食して」
「話をして」
「仕事で信用を積んで」
「文化事業へ協力して」
「何年もかけて?」
「何年もかけて」
「贈り物一つでは駄目なのか」
「駄目らしい」
また沈黙。
「面倒だな」
「それが普通の人間関係だ」
「我々は名家だぞ」
「神将からすれば、それがどうした、だ」
「……政治が通じない」
「だから」
実業家が訂正した。
「我々の政治が通じないんだ」
/*/ 掲示板 /*/
【悲報】神将閣下、美術品を贈っても全部公共施設へ流す
1:名無しの統一市民
何その悲報。
2:名無しの旧家事情通
贈った側にとっては悲報。
3:名無しの一般市民
プルクシュタール閣下に高級絵画
↓
美術館。
4:名無しの一般市民
シン閣下に古代銀器
↓
博物館。
5:名無しの一般市民
カールレオン閣下に古書
↓
大学図書館。
6:名無しの一般市民
リ閣下に古玉
↓
文化財展示。
7:名無しの統一市民
社会還元率100%。
8:名無しの美術館職員
大変助かっております。
9:名無しの一般市民
当人たちは?
10:名無しの美術館職員
見に来ます。
11:名無しの一般市民
寄付した本人が普通に入館して見てるの草。
12:名無しの統一市民
「私のものだった」
「美術館に寄付した」
「見たくなった」
「美術館へ行く」
13:名無しの一般市民
潔すぎる。
14:名無しの旧家事情通
名家筋は「それではパイプが作れない」と困っている。
15:名無しの市民
仕事で信用作れよ。
16:名無しの旧家事情通
それを言われると困る。
17:名無しの一般市民
草。
18:名無しの歴史民
王侯貴族に美術品を献上して取り入ろうとしたら、王侯貴族側が公共財化して返してくる新時代。
19:名無しの市民
神将って私物欲ないの?
20:名無しのクロノス職員
私物は普通に持ってる。
ただ「名画を百枚持ってる俺すごい」みたいな感覚が薄い。
21:名無しの一般市民
なんで?
22:名無しのクロノス職員
「世界は我々の統治下なのだから、美術館にあっても同じでは?」
23:名無しの一般市民
急に世界征服者。
24:名無しの統一市民
価値観のスケールが違いすぎる。
25:名無しの一般市民
総帥も?
26:名無しのクロノス職員
総帥はもっとその傾向が強い。
27:名無しの一般市民
総帥に名画贈ったら?
28:名無しのクロノス職員
「良い絵だな」
29:名無しの一般市民
お。
30:名無しのクロノス職員
「皆が見られるようにしろ」
31:名無しの一般市民
知ってた。
32:名無しの市民
名家
「神将は政治が分からない」
神将
「贈答の意図は理解している」
名家
「えっ」
神将
「だが政策判断とは関係ない」
名家
「えっ」
神将
「美術品は美術館へ寄付した」
名家
「えっ」
33:名無しの統一市民
全部理解した上でやってたのかよ。
34:名無しのクロノス職員
二百年以上生きて政治やってる奴に政治が分からないわけないだろ。
35:名無しの一般市民
名家側の政治が通じないだけか。
36:名無しの統一市民
最終的な攻略法は?
37:名無しのクロノス職員
普通に仕事して信用を得てください。
38:名無しの一般市民
正攻法しか残ってねえ。
39:名無しの旧家事情通
それが一番困る。
40:名無しの統一市民
名家の存在意義を自分で否定するな。
/*/
こうして。
世界統一後の名家と富裕層は。
一つの厄介な事実を学んだ。
神将たちは。
政治が分からないのではない。
贈り物の意味も。
パトロネージュも。
名門同士の付き合いも。
理解している。
ただ。
数百年を生き。
世界そのものを自分たちの統治領として見ている彼らにとって。
名画を自室の壁へ掛けて。
「これは私のものだ」
と満足することに。
あまり意味がなかった。
美術館に置けばよい。
図書館へ預ければよい。
博物館で保存すればよい。
見たくなれば。
自分で見に行けばよい。
そして。
良いものなら。
自分だけで見るより。
世界中の市民が見られる方がよい。
名家筋は。
そんな神将たちを見て。
今日もこぼす。
「まったく、政治が分かっていない」
その横で。
別の名家当主が答える。
「いや」
「分かっていて」
「我々の政治に付き合う気がないだけだ」
その方が。
ずっと始末が悪かった。