拙い文字ですが、何卒お手柔らかに。
弾幕の煌びやかを表現する箪笥の戸を私は持ち合わせておりませんので、萃夢想や強欲異聞みたいなインファイトということで。
困難、
対してフランドールはまず不可視の壁を破壊しようと力で押してみる。
次に魔力を込めて
純粋な物理も、限りなく練り上げられた魔力も全てが足りない。
「かつての
「今の私にはその集める時間も無いのだけれどね!どうしろってのよ!」
立ち止まって考えようとすると、急かすように
弾幕量は決して多くない。ただ、性格が悪い。
避けようとした先に既に置いてあるかのように撃ってきているのだ。雪景色を表すかのような白いレーザー弾が身体を貫こうと狙ってくる。
先読みと回避行動の両立。これ自体は問題無い。フランドールは隙をついて攻撃も可能だ。
しかし、この攻撃が通らない。涼しい顔で難なく対応される。
今のフランドールには季節の境目の魔力も、
だからこそ車椅子から動かせば勝ちだなんてふざけた
このままではこちらが先に消耗して終わる。
何とかして見極めなければならない、困難の隙を。
「(コイツの事だから、無茶難題をぶん投げてくる訳じゃないでしょうけど…っ。)」
フランドールは睨み付ける。
余裕そうにこの状況を楽しむ
そうして攻防戦という名の応戦を繰り返して、フランドールはふと気付いた。
不可視の壁はドーム状に広がっていると。
また、こちらの攻撃に反応して壁を作っているように感じる。
先程までどこにも無かった小石が、フランドールが暴れた衝撃で
全てのものを弾くなら、あの小石はどこかへ弾かれているはずだ。最初からあったなんて、そんなことは無い。この部屋は常に清潔に掃除されるのだ。
現に、部屋を出る前に散らかした妖精メイドは既に消えている。完璧なのだ、部屋の状態は。
攻撃の意思で反応しているのかもしれない。
はたまた生命は通さないのかもしれない。
隙は、必ずある───。
「絶対破壊してやるんだから、覚悟しな!」
「その心意気や、良し!全力で
試すことは何個かある。
まずフランドールは
少女は勢いよく
「それは無駄だとさっき分かっただろう!?」
「ええ、分かってるわ。だから、こうするのよっ!」
土煙が立ち登りながら、
フランドールはその様子を目でも、鼻でも、感覚でも、使えるもの全てで見極めていた。
「けほっ、けほ。そんな小細工、無駄よ。無駄。」
土煙が晴れる頃合いで、やはり1歩も動いていない
フランドールはこの結果に非常に満足した。
正確に言えば、意識して飛ばした
フランドールはこの仕組みに
やれる、まだ、やれる!
「何か掴んだようだな。ただ、間に合うかどうかはお前次第だよ!」
フランドールを挟み込むようにゆっくりと、しかし着実に逃げる隙間を潰しにかかっていた。
フランドールはこれに対抗し、魔力壁を展開する。魔法陣から弾幕を展開し、打ち消すつもりだ。
「こっちだって魔法少女なんだから!」
全てを消すことはできない。だから、局所的で自分に当たる最低限の弾幕を消す。そして残りは自力で避ける。
避けながら、フランドールは弾幕を更に広げる。
「(適当に撃った弾が当たるかもしれない。)」
そう、これは当てることを考えてない。
ただ適当に撃ってみただけの弾幕だ。雑に、そして意識を外して呼吸と同じように無意識に撃ち出す。精度もへったくれもない、綺麗さの
しかし、まだ動いていない。まだ終わっていないのだ。
「ふ、ふふ……ふはは。あっはははは!なるほど、考えたな!まさか、この様に打ち破ってくるとは!」
つう、と鼻から血を流しながら
防御が間に合っていなかったらしい。続けて放たれる雑な弾は全て弾かれてしまった。
しかし、目の前にフランドールは居なかった。
「……どこに言った?」
辺りを見渡してもどこにもいない。
はて、敵前逃亡か。それとも隠れたのか。
ガシャンッ!
後ろだ。フランドールが瓶を投げてきたのだ。透明な液体が辺りに広がる。
「見えないところからならやれる、と思ったのか?浅はかね。実に
「残念、成功すると思ったのだけど……。」
フランドールは冷や汗をかきながら、
「後ろ向いたし、それ1歩ってカウントにならないの?」
「ならんよ。そこまで甘くないし、動いてないだろ。」
「厳しいなぁ……。」
フランドールは苦笑いしながら、キッ、と
そこからと言うもの、フランドールは部屋にあるものを利用し始めた。
例えばナイフ。例えばボール。ありとあらゆるものを投げつけてみる。
時々魔力弾が飛んでいくも、全て防御壁に防がれていた。
それは例え炎の弾だろうと例外ではなかった。
それでもフランドールは諦めないのか、レーヴァテインに炎を纏わせて突撃してくることもあった。
「(さっきのは
意識してしまえば、防御壁の反応を弾に合わせることができる。
「下らん、下らんっ!お前の狂気が見れないと言うのなら、もうこれで終わりにしてやる!」
生命の夏、その魔力を手のひらに込め始める。
陽の光のように暖かな光弾は、フランドールの苦手とする性質が混ぜられていた。
「不合格だよ。残念だ、フランドール・スカーレット」
真っ直ぐ素早く撃ち放たれたそれは、
吸血鬼って弱点多いですよね、大変そう。
高評価や感想など励みになります、ホントです。
誤字脱字は著しく物語に影響するもののみ修正します。
次回までお楽しみにください。