サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

1 / 16
チョコザイ

「え?ここどこ?」

 

少女桜羽エマは目を覚ますと牢屋の様な場所に居た。

 

「ねぇ!!ここ何処なのかな!?」

 

檻の向こうに大声で尋ねるが返答はない、更に耳を澄ませば他にも何人かの声が聞こえる。

 

更に部屋の中で嘗ての知り合い二階堂ヒロと再会しモニターに映された梟ゴクチョーの指示に従いラウンジに案内集められる。

 

ラウンジには既に多くの少女が集まっており皆突然集められたのか少なからず不満を抱いている様子だった。

 

最も、そうでもなさそうなのも少数居るようだが。

 

集まった少女達はどうした物かと途法に暮れる。

 

「諸君、聞いてくれ、取り敢えず自己紹介でもどうだろう?」

 

会話のきっかけにと蓮見レイアが声を上げ一人一人自己紹介をしていく。

 

「次は君の番かな?」

 

レイアが最後に声をかけたのは落ち着きの無い少女、髪は茶髪で長袖のコートに肩から斜め掛けする鞄を持ち忙しなく周囲を観察している。

 

「君の名前を教えてくれないかい?」

 

「………………………………チョコザイ」

 

「チョコザイ?」

 

「いやそれ本名じゃねぇだろ」

 

「う〜ん、変わった人ですね」

 

少女達はチョコザイと名乗る少女に注目する。そんな中チョコザイと名乗った少女は徐に鞄からケチャップとマスタードを取り出す。

 

「ケチャップとマスタード?」

 

エマはどうするつもりなのかと不思議に思っているとケチャップのキャップを開け噴射口に口をつけ吸い始める。

 

『ええ〜』

 

突然の行動に少女達はドン引きする。

 

そこにモニターに映っていたゴクチョーも現れ皆が集められた理由を説明する。

 

何でもここに集められた少女達は【魔女】となる可能性があるらしく死ぬまで【牢屋敷】と呼ばれる施設で暮らさなければならないらしい。

 

その説明に反発した二階堂ヒロは看守と呼ばれる化け物に襲い掛かり返り討ちに遭い死んだ。

 

「あ、それとここで生活していく中で殺人衝動に呑まれ殺人事件が起こる事があります。その場合は【魔女裁判】を改訂し犯人を見つけていただきます。」

 

ゴクチョーは最後にそう言い残し飛び去っていった。

 

「ッ!!」

 

同時に紫藤アリサが逃げ出そうとその場を駆け出し看守に阻まれ蓮見レイアが仲裁する。

 

その間もチョコザイはケチャップとマスタードを吸っていた。

 

それから桜羽エマを中心とした【脱獄派】と蓮見レイアを中心とした【穏健派】に分かれる事になった、しかしチョコザイはどちらとも付かない為取り敢えず好きにさせると言う意見で落ち着いた。

 

それからはそれぞれの牢屋に戻り夕飯の時刻となった。

 

少女達が夕飯の為食堂に集まる。食事はビュッフェ形式らしくテーブルには果物や食事とは言えない酷い料理が並んでいた。

 

「まっじぃですわ〜」

 

ハンナは文句を言いながらも料理を口に運ぶ、周りを見れば他の少女達も顔を顰めていた。

 

「まぁ、アレよりマシだと思いたいですが」

 

ハンナの視線を追えばチョコザイがケチャップとマスタードを吸っていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。