サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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それぞれの魔法

翌日の午後、エマ達はマーゴに呼ばれ図書室を訪れていた。

 

「マーゴちゃん、今日は何で図書室に?」

 

「チョコザイちゃんと一緒に図書室の本を調べていたのだけれど、1冊興味深い本を見つけたの。皆にも見てもらおうと思って」

 

マーゴはそう言うと1冊の本を机に置く。

 

それは豪華な装飾のされた分厚い本。

 

「魔女の事が記されている様だけれど詳しい事は読めないの、ただチョコザイちゃんがね」

 

マーゴがチョコザイを見るとその視線に釣られる様にエマ達もチョコザイを見る。

 

「beltane……lammas……samhain……lmbolc……………beltane……lammas……samhain……lmbolc」

 

「もしかしてチョコザイさんには読めてるんでしょうか?」

 

「どうかしら?でも彼女の言う事だからきっと何か意味がある筈よ。それにこの本も図解が多いから、これなんて私達の魔法について書かれてるんじゃないかしら」

 

そこには地面から少し浮いた少女の絵が書かれていた。

 

「この絵は?」

 

エマが捉えたのは魔女の降臨の儀式の様な絵が描かれた図解。

 

「この人は魔女のリーダーみたいな人かな?」

 

「恐らくそうでしょうね。一般的な伝承でも、魔女にはリーダーがいる。全ての魔女を統治する大魔女、この図解は【サバト】かしら?魔女達が大魔女を呼んでいる様にも見えるわね」

 

「beltane……lammas……samhain……lmbolc」

 

再びチョコザイが口を開き本の前に移動すると絵を指差す。

 

「beltane……lammas……samhain……lmbolc」

 

「もしかして【サバト】の儀式にも種類があるんじゃないですか?」

 

「そうなのかもしれないわね、いずれにしろこの本を解読すれば何かわかるはずよ」

 

マーゴはそう言い本を閉じる。

 

「ハンナちゃんの魔法は難しいけれど、魔法を使えば脱獄は可能かもしれない。そう話したかったの」

 

「そうだね、改めて皆の魔法を確認しよう!!って…………ごめん……僕は僕の魔法が何なのか分かってないや」

 

「はいは〜い!!私は力が強いです!!」

 

「Superhuman strength」

 

「私は自分の声を自在に変えられるの、例えば【僕は桜羽エマだよ】」

 

それは完全にエマの声であり周りはギョッとする。

 

「Voice imitation」

 

「超配信受けしそうじゃん!!モノマネ芸人になればぁ?」

 

ココはマーゴの魔法を笑う。

 

「ふん、人の能力を嘲笑うなんて、貴女は相当凄い魔法の持ち主なのかしら?」

 

「clairvoyant……clairvoyant」

 

ハンナの言葉にチョコザイがココを指差し呟く。

 

「clairvoyantは【千里眼】と言う意味ね」

 

「そっ、私の魔法は【千里眼】、あてぃしの事を見てる奴はあてぃしも俯瞰してソイツを見れるってわけ」

 

「…………ねぇねぇ」

 

チョコザイはエマの肩を叩き自身を指さす。

 

「see through…………see through」

 

「シースルー、えっと【看破】の魔法だっけ?そうだチョコザイさん、僕の魔法がどんな魔法か分からない?」

 

エマが尋ねるとチョコザイは考える素振りを見せた後エマを指差す。

 

「unknown…………unknown」

 

「え?」

 

チョコザイはそう言うとエマの元を離れ椅子に座りマスタードを吸い始めた。

 

「unknown、【正体不明】等の意味ね、つまりエマちゃんの魔法が分からない」

 

「チョコザイさんでも分からないのか、仕方無い、他の方法を考えよう」

 

エマはそう言うと思考を巡らせ脱獄方法を考え。

 

「あ!!」

 

そして見つけた。

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