サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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犯人特定

皆の視線が夏目アンアンへと注がれる。

 

「そんな」

 

「アンアンさんが、ミリアさんを殺した?」

 

「……………………違う」

 

少女達の言葉にアンアンは何時ものスケッチブックでは無く言葉を発し否定する。

 

「なら今その洗脳を使って看守に何か命令してみてくれないかしら?それで看守が動かなかったらチョコザイちゃんの推理は間違っていると証明できるわ」

 

「…………………………………………」

 

「どうしたの?早く看守に洗脳を使ってみて」

 

「……………………断る」

 

マーゴとナノカの提案にアンアンは拒否を示しチョコザイを睨む。

 

「【そもそも吾輩はミリアを殺す動機も証拠も無い、その時点でチョコザイの推理は破綻している】」

 

頭ごなしに否定出来ない意見に少女達は再びチョコザイを見る。

 

「…………Telephone……Telephone」

 

すると再び【電話】と言い出しココが身構えるが今度はミリアの方を指差す。

 

「ミリアさんの携帯が必要、と言うことではありませんか?」

 

ハンナの言葉にエマがミリアの電話を持って行くがチョコザイは受け取らない。

 

「違うみたい、でもチョコザイさんが言う事なら何か意味があるはずだけど……」

 

「Telephone…………Telephone…………recording…………recording」

 

「え?レコ…分かんないや、翻訳翻訳…………」

 

「recordingは【録音】と言う意味だそうですわ」

 

エマが翻訳するより早くハンナが翻訳アプリを操作しチョコザイの言葉を知らせる。

 

「電話……録音……ッ!!エマちゃん、ミリアちゃんの携帯に録音されたデータは残っているかしら?」

 

「え?確認してみるね、えっと………………駄目だ、データは全部消えてる」

 

「じゃあチョコザイの間違いって事?」

 

「いえ、通話履歴やメッセージは兎も角、他のデータも全て消えた、所謂【初期状態】というのはあり得ないわ」

 

「うん、僕、事件の前に間違ってミリアちゃんに電話掛けちゃったんだ。その履歴も無い」

 

「………………………………ねぇねぇ」

 

エマの話を聞いたチョコザイはエマに近付くとスマホを指差しエマに何かをアピールする。

 

「僕のスマホ?何かに使うの?」

 

エマはチョコザイに自身のスマホを渡しチョコザイの背後から何をしているのかを覗く、どうやらミリアに電話している様だ。

 

「ミリアちゃんに電話?」

 

『うぎゃあああああああ!?』

 

すると突然ミリアの悲鳴が響き少女達は周りを見回しチョコザイは音源を指さす、そこにはアンアンがいた。

 

「Switch…………Switch」

 

「Switchはミリアさんの魔法と同じ【入れ替わり】ですね!!ああ、アンアンさん、自身のスマホとミリアさんのスマホを入れ替えたんですね!!」

 

「ミリアさんに電話を掛けたのにアンアンさんのスマホから音が、それも悲鳴が聞こえる。これは決定的では無いかしら?」

 

証拠を突き付けられたアンアンはその場に崩れ落ちた。

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