サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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開廷

結局ゲストハウスを見た後マーゴとアリサの手により牢屋敷に戻されまともに調査する事なく正午になり魔女裁判開廷時間となった。

 

裁判所に向かいゴクチョーの開廷の合図と共に話し合いを始める。

 

「では、起こった事を整理しましょうか!被害者は遠野ハンナさん、ゲストハウスで首を吊っているのを発見されましたね」

 

「ええ、それについては私から説明した方が良いかしら?まだきちんと見た人も居ないでしょうしね」

 

マーゴがそう言い詳しい話を始める。

 

「死体が発見されたのはゲストハウスの1つ【火精の間】ね」

 

「………………違います」

 

マーゴの言葉にチョコザイが口を挟み否定を示し少女達はチョコザイを見る。

 

「おい、お前は推理しなくて良いって」

 

「そうだよ、これ以上事件を解決したらチョコザイさん魔女になっちゃうよ!!」

 

「……………………違います…………部屋…………違います」

 

「部屋が違う?いいえ、確かに【火精の間】でハンナちゃんは亡くなっていたわ」

 

「Switch…………Switch」

 

「【入れ替え】?ってミリアちゃんの魔法の事?」

 

「でも、アンアンさんがスマホを交換していた時も言ってましたし何か物を交換したと考えた方が自然な気がします」

 

「兎に角、話し合いを進めていこう、そしたらチョコザイさんが何を言いたいのかも自然と分かってくる筈だよ」

 

エマの言葉に皆賛同し話し合いを進めていく。

 

「それで死因なのだけど、彼女の首にロープが締め付けられた後があったわ、恐らく窒息死ね」

 

「その、事故や自殺の可能性は?」

 

「あんな状況でんな訳ねぇだろ、他殺だよ他殺」

 

「うん、少なくとも事故では無いと思うよ。今回の状況、ハンナちゃんに限って言えば事故で死ぬ事はあり得ないんだ」

 

「ああ?何でだよ桜羽」

 

「Floating」

 

チョコザイの言葉を翻訳する、そこには【浮遊】の文字が浮かんでいた。

 

「うん、チョコザイさんの言う通りハンナちゃんは【浮遊】の魔法を持ってる。つまり事故で首が締まったなら魔法を使えば良いんだ」

 

「そうね、私は桜羽エマの意見に賛成よ」

 

「私もよ、どう考えてもあの状況は自殺、もしくはそう見せようとした他殺ね。問題はどちらなのか、現状自殺の線が高いけれど」

 

「それは無いと思うんだ」

 

「あら?どうしてそう思うのかしら?」

 

「だって僕達がゲストハウスに向かった時、火事で炎に包まれてたよね?ハンナちゃんが自殺なら、そんな事は起こり得ないと思う」

 

「そうかしら?自分の死体を見られたくないから燃やしてしまおうとした、と考えたら何もおかしな事は無いと思うけれど」

 

「ううん、それはありえないよ、その理由がこれだよ」

 

エマはそう言うとハンナの死体があったゲストハウスの外の様子を見せる。そこには出火元と見られる黒焦げになった何かがあった。

 

「これを見れば、外で火事が起こった事は明白だよね?ならハンナちゃんが自殺した後外で火事を起こす事は絶対無理なんだよ」

 

「そうだったのね、それは知らなかったわ、自殺の線が消えた訳では無いけれどそれはおかしな点ね、少なくとも放火犯はハンナちゃんの死体がそこにあった事を知っていた可能性は高いわね」

 

「確かに、そうかも知れないわね、改めてその辺りを議論しましょう」

 

話し合いは更に続く。

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