サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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調査開始

裁判所を後にしチョコザイは裁判所に続く通路に進む。そこにはマーゴがいた。

 

「2人も捜査ね、チョコザイちゃんは兎も角、エマちゃんも手慣れてきてるわね」

 

「こんな事に慣れたくないんだけど、それよりチョコザイさんに捜査させて大丈夫なの?」

 

「もう今更でしょう。こうして人数も減ってきてる訳だし、もしかしたら案外彼女が最後まで残るかもしれないわよ?」

 

「そうなったら、何だか悲しいね、マーゴちゃんは何か気付いた事無い?」

 

「そうね、今回は私が最初に見つけたのだけれど、裁判所への扉が開いていたわね。でもその時は電気椅子もアリサちゃんも何もなかったのだけれど」

 

「え?そうなの?」

 

「ええ、自由に裁判所に出入りできる事なんて無いから朝食後にもう一度調べようと思って覗いたらアリサちゃんがあんな事になっていたの」

 

エマとマーゴが話しているとそこに羽ばたき音が聞こえゴクチョーがやって来る。

 

「桜羽エマさん、宝生マーゴさん、猪口在、黒部ナノカさんを見かけませんでしたか?」

 

「私はもう数日見てないわ」

 

「僕も」

 

「…………ありません」

 

3人が3人とも見てないと言いマーゴは他の場所を調べると言い残し何処かへ向かう。

 

「やれやれ…………困りますよ全く、裁判が始まる前には見つけないと」

 

「あ、ゴクチョー待って、アリサちゃんが座っていた電気椅子について教えてほしくて」

 

「ああ、昨日話した通り電気椅子に不具合があって、本日の午後メンテナンスする予定だったんです。その為に出しておきました」

 

「じゃあアレは背中のスイッチを押せば電気が流れるの?」

 

「ええ、しかし作動には手順が必要です」

 

「restraint……PassCode……boot」

 

「え?」

 

チョコザイの言葉にエマはチョコザイを見る。

 

「その通りです。囚人を【拘束】その後【パスコード】を入力し漸く【起動】ボタンを押せば電気が流れる仕組みになってます。良く分かりましたね」

 

「マーゴちゃんがチョコザイさんは記憶力が飛び抜けてるって言ってた、きっとアリサちゃんの周りを調べてる時に一緒に覚えちゃったんだと思う」

 

「成る程、それは難儀な物ですね」

 

「え?」

 

ゴクチョーから思ってもいない言葉が飛び出し思わずゴクチョーを見る。

 

「そうでしょう?記憶力が良いと言うことは【滅多に忘れる事が出来ない】と言う事です。良い事は勿論、悪い事や嫌な事も全て覚えてるのでしょうね、私ならそんな事御免ですね、もう良いですか?私も忙しいので」

 

「あ、待ってもう1つだけ、処刑台の仕組みを教えてほしくて」

 

「見ての通りですよ?処刑台は台座とユニットになっていて、入れ替わる仕組みです。昇降の動作は私が持っているコントローラーか地下の操作盤で操作出来ます」

 

「降りていった処刑台は何処に行くの?」

 

「地下に冷凍室があるんですが、そこに冷凍保存しています。魔女は死なないですから、そうやって保存しているわけです」

 

「さっきマーゴちゃんが何も無かったって…………」

 

「そうみたいですね、履歴が残ってました。昨晩の21時辺りに何度か動いて……今朝の9時に上昇したようです。それまでは近にあったみたいですね、そんな予定は無かったんですが……一体誰があげたやら、やれやれ困りますねぇ」

 

ゴクチョーはそう言うと飛び去って行きエマは捜査を続けるチョコザイがその話を聞いて何か考えている事に気付かずに。

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