サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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裁判開始

ゴクチョーと裁判所前の廊下で話を終えるとチョコザイとエマは監房の前に来ていた。そこにはココがいた。

 

「あ、ココちゃん」

 

「なん?あてぃし夢見悪くてテンション最悪なんだけど。本当最悪の気分、寝直したいけど裁判まであんま時間ねーしな」

 

「ココちゃんは何かアリサちゃんの事件で気付いた事無いかな?」

 

「ええ〜………………無いかな、どっちかって言うとちょっとホッとしたかも、アイツ明らかに魔女化進んでて、あてぃし殺されるかもって思ってたから…………って、だからってあてぃしが殺した訳じゃねえ〜からな!!」

 

ココは慌てて弁明しエマは頷くしか無かった。

 

「にしてもホントねむ〜、メルちゃんがくれた薬全然効かねーんだけど」

 

ココはそう言いながらフラフラと立ち去っていった。

 

結局大した手掛かりも得られないまま裁判の時間になってしまった。

 

裁判所に入り魔女裁判を始めようと言う段階でナノカが現れない事に全員が戸惑う。

 

「探しても見つからなかったので仕方ありません、5名で始めてしまいましょう。それでは、魔女裁判、開廷です」

 

ゴクチョーの宣言と共に裁判が始まる。

 

「それじゃあ、見つかった死体の事、おさらいしてみましょうか………………」

 

メルルが最初にそう声を上げる。

 

「ええそうしましょう、被害者のアリサちゃんは電気椅子に座ったまま死んでいたわ。彼女がどうやって殺されたかなんて考えるまでもないわね、紫藤アリサは殺された、電気椅子で処刑されたの」

 

「………………違います」

 

マーゴの自信満々の言葉にチョコザイはそう言い残った少女達の視線がチョコザイに集まる。チョコザイは自身の撮った写真の中からアリサの死体の写真を取り出し指を指す。

 

「Electric Mark……ありません」

 

「エレ……えっと」

 

「ああ出た出た、えっと…………エレクトリックマーク【電流斑】まぁ簡単な話感電した時に出る痣とか火傷の事だってさ、それが無いって言いたいんじゃない?」

 

エマがもたついている間にココがチョコザイの言葉を翻訳しその意図を読み取る。

 

「確かに、ゴクチョーに話を聞いたけど、電気椅子は不具合で使えなかったらしいんだ、だから感電死はありえないよ」

 

「成る程、それなら確かに電気椅子は使えないわね、でもそれなら、アリサちゃんの死因は一体何だったのかしら?」

 

「Death due to poisoning」

 

再び聞き慣れない言葉を聞いた4人は翻訳アプリを開くとそこには【服毒死】の文字があった。

 

「服毒死?つまり自殺って事?」

 

「Immortality…………Immortality」

 

ココの言葉に反応したチョコザイは再びアリサの死体を指差ししきりにそう言う。

 

「イモータリティ…………意味は【不死】…………そっか、アリサちゃんは【なれはて】になり掛けてる、【なれはて】は不死身だから服毒死で死ぬのもおかしい」

 

「でもさぁ、なりかけって事は完全な【なれはて】にはなってないって事だろ?なら不死身も不完全でめっちゃ強い毒を使えばあり得るんじゃねえの?」

 

「…………ありません」

 

ココの言葉に再びチョコザイが反応し今度はメルルを指差す。

 

「強い毒…………ありません…………強い毒…………ありません」

 

「え?えっと…………この牢屋敷に強い毒も強い毒になるものも無い…………と言う意味でしょうか?」

 

メルルがそう言うとチョコザイは呟くのを止めメルルは正解だったと一安心する。

 

「でもそうなると、ますますアリサちゃんを殺した毒が何だったのか分からないね」

 

「あら、それなら私分かるかもしれないわよ」

 

エマの呟きにマーゴが反応し一同はマーゴを見る。

 

「フフ、教えて上げる、この本に書いてある事を」

 

マーゴはそう言い何時か彼女が見つけた魔女について書いてある本を取り出した。

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