サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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2週目
やり直し


「ッ!!【戻った】と言うことか、なら始めからやり直さないとな」

 

房のベットで目覚めた二階堂ヒロは息を吐きそう呟く。

 

「え?な、なに…ここ、ねぇ!!ここ何処なのかな!?」

 

ベットの下段から声が聞こえてきた、エマが目覚め鉄格子に縋り付く。

 

騒がしさにヒロの心がささくれ立つが一度深呼吸をして心を落ち着ける。

 

その後は前回繰り返した様にゴクチョーが説明の為少女達にラウンジに集まる様に通達し少女達はラウンジに集まる。

 

「皆初対面だし、自己紹介していこう!!」

 

ヒロはラウンジの中央に立ち少女達に提案する。

 

「私は二階堂ヒロ、以後宜しく」

 

「君、随分落ち着いているんだね、ひょっとして、ここの事に詳しいのかい?」

 

声を掛けてきたのは蓮見レイアだった。

 

「いいや、全く」

 

ヒロは素直にそう返すとレイアは不思議そうな顔を浮かべながら自己紹介をする。

 

その後も少女達に自己紹介をさせいよいよ最後の一人になる。

 

「次は君の番だ、自己紹介を」

 

ヒロが見た先にはキョロキョロと周囲を物珍しそうに見ている少女がいた。

 

「……………………チョコザイ」

 

「それは本名ではなくあだ名だろう。本名を名乗るべきだ」

 

「……………………チョコザイ」

 

ヒロの忠告を無視し少女はチョコザイと名乗り続ける少女にイライラを募らせながらも仕方無くチョコザイと呼ぶ事にしゴクチョーの説明を受ける。

 

その後、食事の時間となり少女達は食堂に足を運ぶが出される酷い食事に殆どが顔を顰めながら食事を取る。

 

「猪口 在、君も食事を取れ」

 

スマホに入っていた【魔女図鑑】に記されていたチョコザイの本名を呼びながらヒロはケチャップとマスタードを啜るチョコザイに食事を勧める。

 

「カレースープ下さい」

 

「ここにそんな物は無い、あるものを食べるべきだ」

 

「カレースープの時間です。カレースープ下さい」

 

「………………………………」

 

ヒロは食事を見回しスープっぽい鍋に入っている物を皿に注ぎチョコザイの前に置く。

 

「ほら、カレースープだ」

 

その光景を見ていた少女達は「あ、面倒臭くなったんだな」と心の中で思う。

 

「……………………これはカレースープではありません」

 

当然そんな事が通用する訳もなくヒロに出された物を見ながらチョコザイはそう言う。

 

「そんな事無いとも、これはカレースープだ」

 

「これは違います」

 

「見た目は違うかもしれないがこれもカレースープだ」

 

「……………………はい、アップデートしました」

 

「何?」

 

最早投げやりに言ったヒロの言葉にチョコザイは今までに無い反応を示しヒロは顎に手を当てながら考え1つの仮説を立てると林檎を手に取りチョコザイに渡そうとする。

 

「林檎も食べると良い」

 

「朝はカレースープだけ食べます」

 

「林檎も食べるんだ」

 

「朝はカレースープだけです」

 

「林檎も食べる」

 

「……………………はい、アップデートしました」

 

チョコザイはそう言うとヒロの手から林檎を取りスープと共に食べ始める。

 

(やはり、理屈は知らないが彼女には3回同じ事を繰り返し訴えれば通じる)

 

その後はヒロも食事を取り城ヶ崎ノアの元へ食事を届けに向かった。

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