サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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他人の魔法

牢屋敷に閉じ込められてから1日が経った、ヒロの周りにはレイア・ナノカ・チョコザイの他にもう1人、ノアの姿があった。因みにヒロは既に食事を終えている。

 

「どうやって彼女を来させたんだい?」

 

レイアがヒロに尋ねるがヒロは特段珍しい事はしていないと良いレイアの話題はチョコザイに向く。

 

「ところでヒロ君はチョコザイ君の事をどう思う?」

 

「どう、とは?」

 

「そうだな、例えば昨日の朝食の時、3回言えば君の言う通りに食事を始めた。こう言う言い方は余り好きではないんだが、その、彼女は」

 

「障害者ではないか、か?」

 

「言葉を選ばずに言うならね」

 

「彼女はサヴァン症候群を持つFBI関係者よ」

 

レイアの言葉に反応したのはナノカだった。ノアを含めた3人がナノカの方を見る。

 

「知り合いだったのかい?」

 

「いいえ、ただ昨日彼女にホットドックを求められた時に視えたの」

 

「それが君の魔法か?」

 

「ええ、私の魔法は【幻視】触れたものの未来や過去が視える。昨日彼女と触れた時に視えたの、FBI管理下の【SPB】と言う組織でサヴァン症候群の特徴を持つ者を集めてその力を事件の捜査に使えないか実験している光景を、彼女はそこの候補生」

 

「さゔぁん何とかってな〜に?」

 

ノアが尋ねヒロはため息を吐きながら返答する。

 

「発達障害と呼ばれるものの中で極稀に特定の分野において凄まじい力を発揮する人達の事だ」

 

「???」

 

「簡単に言えば車に詳しかったり、写真の様な絵を描けたり、見たものを一瞬で記憶したりだ」

 

「へぇ〜、写真みたいに絵を描けるなんて凄いね」

 

「そんな事より食べ物で遊ぶな」

 

ヒロはノアが謎の料理に魔法を使い動かしている事を注意する。

 

「貴女の魔法は液体操作なのね」

 

「うん、そうだよ、絵にしか出来ないけどね」

 

「liquid Manipulation」

 

するとチョコザイがノアを指差しながら単語を呟く。英語だった為何を言っているのかレイア達は分からなかった。

 

「liquid Manipulation、【液体操作】の意味だ」

 

ヒロが詳しい説明を行いノア達は目を丸くする。

 

「ヒロちゃん分かるの?」

 

「短期留学した事がある。単語や日常会話程度なら造作もない」

 

「Vision ………Vision」

 

今度はナノカを指差しチョコザイはそう呟く。

 

「Visionは【幻視】と言う意味だ、私達の会話から魔法名を覚えたのだろう」

 

「そうなると余り彼女の前では下手な話は出来ないね」

 

レイアは少し困った様な表情を浮かべる。

 

「eye guidance…………eye guidance」

 

チョコザイは更にレイアを指差し再び違う単語を呟く。

 

「eye guidanceは【視線誘導】」

 

「ッ!!私の魔法を!あ」

 

レイアは思わずと言った様子で呟き慌てて口を防ぐ。

 

「しかし何故バレたんだ?私は自分の魔法について話した事無かった筈だが」

 

「see through…………see through」

 

レイアの疑問に答える様にチョコザイは自身を指さしそう言う。

 

「see through、意味は【看破】彼女の魔法は相手の魔法を見破れる【看破】の魔法なのだろう」

 

「チョコザイ君、余り他人の魔法を言い触らすのは良くないよ」

 

「eye guidance…………」

 

「はぁ、【他人も魔法を言い触らしてはいけない】【他人の魔法を言い触らしてはいけない】【他人の魔法を言い触らしてはいけない】」

 

「……………………はい、アップデートしました」

 

「最早洗脳ね」

 

ヒロはナノカのツッコミを聞いていないフリをした。

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