サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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応急処置

食事を終えた後、ヒロが全員で連絡先を交換する事を呼び掛け少女達は連絡先を交換する。

 

その後、殆どの少女が食堂を後にした頃、突如廊下から絶叫が聞こえヒロ達は急いで食堂から出ると看守が少女達に向けて鎌を振り回し暴れていた。

 

「もう止めなさい!!許しませんよ!!」

 

看守の背後からゴクチョーの声が聞こえゴクチョーが諌めに来たのかと思ったがそこに立っているのはマーゴだった。

 

看守もその声に反応したが止まるような素振りは見せずマーゴは大きく切り裂かれた、生きてこそいるものの派手に血が飛び散りマーゴはその場に倒れる。

 

「マーゴさん!!」

 

そこにメルルが現れマーゴの傍らに座り手から光を放ち【治癒】の魔法を発動する。

 

「なんて酷い怪我を…………私の力では…………」

 

「そんな」

 

メルルの言葉にエマが息を呑み少女達もマーゴの死を予感する。

 

そこにチョコザイが動きマーゴの服を除け傷口を顕にする。

 

「在?」

 

ヒロは何をするつもりなのかとチョコザイの名を呼ぶ、チョコザイは頬を触りながら傷口を凝視すると何処かへ向かった。

 

「ちょっ!?救世主風な登場しといてどっか行くとかあり!?」

 

そのあんまりな対応にココは思わず声を上げるがチョコザイは直ぐに戻って来るとその手には様々な道具があった。

 

「First Aid」

 

「First Aid、【応急処置】かその手の類も【SPB】とやらに仕込まれているのか」

 

「皆を助けてあげようと思ったのに…………私がやられちゃざまぁないわね…………グッ!?アアアアアアアア!!」

 

マーゴが喋っている間にチョコザイが傷口を縫合する。手術用の糸と針ではあるが麻酔等は無い為1針ごとにマーゴに激痛が走り絶叫を上げる。

 

やがてチョコザイの応急処置も終わりメルルとレイアがマーゴを医務室に運んでいく。

 

その間にヒロは原因を作ったエマ・シェリー・ハンナを咎め何処かへ向かおうとするチョコザイを引っ捕らえる。

 

「マーゴの治療をして血だらけだろう。服と体を清潔にした方が良い」

 

「…………洗濯物は午後9時に出します」

 

「【汚れたら汚れたものを直ぐに洗う】【汚れたら汚れたものを直ぐに洗う】【汚れたら汚れたものを直ぐに洗う】」

 

「………………………………はい、アップデートしました」

 

チョコザイはそう言うとスルスルと衣服を脱いで行き周囲にいた少女達が顔を赤くし必死にチョコザイを止めシャワールームに運び込むと漸くチョコザイを離しチョコザイは衣服を脱ぎ血を洗い流した。

 

翌朝、ヒロはチョコザイとノアと共に歩いていた。

 

朝食の後、ノアのお絵かき出来る場所を探していた。するととある場所でチョコザイが足を止め壁を叩く。

 

「Mysterious space」

 

「【謎の空間】?」

 

チョコザイが指を差しながらそう言う壁をヒロが調べると他との音が異なり確かに壁の向こうに空間がある様だった。

 

「この向こうでお絵かき出来る?」

 

「とは言え入り口がないからな…………」

 

ヒロがそう言うとノアは壁にドアの絵を描き始め精巧なドアの絵が完成する。

 

「じゃ~ん!!ドアが無いから描いてみたよ!!」

 

「描いてみたとはいってもな、こんな所で落書きしたところで」

 

ヒロが言い終わる前にガチャと音が響き扉の向こうにアトリエが現れノアとヒロが驚愕しながらヒロは約束通りノアのお絵かきの為の部屋を見つけた。

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