サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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「成る程!!私分かっちゃいました!!」

 

メルルを説き伏せた後、シェリーが突如そう言い出し全員の視線がシェリーに集まる。

 

「確かにヒロさんは気を失っていたのかも知れません。ですが、だからといって犯人では無い理由にはなりません!!例えばメルルさんに反撃されたとしたら説明が付きます。剣で襲う時メルルさんに瓶で反撃された、そしてフラッと来た所を殺される事を恐れたメルルさんに蹴り倒されたもののメルルさんの足を掴み引き倒すと剣を突き刺した。こう考えれば背中に足跡がある事も頭の怪我も説明出来ます!!」

 

(全くの言いがかりだが一応筋は通っている。これは覆すのが難しいか?)

 

「……………………違います」

 

シェリーの言葉にヒロが反論の言葉を用意しようと頭を回していると再びチョコザイが言葉を紡ぐ。最初に取り出したのは先程ヒロの頭を触れた時に撮った写真、そこには大した傷ではないが確かに血が出ていた。

 

「…………Blood…………あります」

 

次にチョコザイが指差したのは証拠品として提示された割れた瓶の写真。

 

「Blood…………ありません」

 

「確かに、メルルさんの物ともヒロさんの物とも取れない血はありませんわね」

 

「22.0cmのブーツ」

 

今度はメルルの死体の写真を取り出しメルルの足の部分を指差しそう言う。

 

「えっと…………誰か彼女の言いたいことが分かる者は?」

 

レイアがそう尋ねヒロが返す。

 

「恐らくメルルの靴のサイズと種類だ」

 

「24.0cmのブーツ」

 

今度はヒロの背中の足跡の写真を指差す。

 

「私の背中に付いていた足跡は24.0cmの物、つまりメルルの物では無いと言いたいのだろう」

 

「でもさぁ、それってどんくらい信用出来るん?」

 

ヒロの言葉にココがそう声を上げ少女達はココに目を向ける。

 

「だってさぁ、チョコザイのそれって目測だろう?足跡があるのは納得するけどちゃんとした設備も無い場所で靴のサイズだけ言われてもさぁ、正直信用は出来なくね?」

 

「23.5cmのブーツ」

 

ココの言葉に全員が確かにと思い始めた時、チョコザイがココを指差しそう言う。

 

「は?なんであてぃしの靴のサイズ知ってんの?キモっ」

 

「23.0cmのブーツ」

 

「え?おじさん!?う、うん、確かにそのサイズだけど」

 

その後もチョコザイは次々と少女達の靴のサイズを言い当てていく。

 

「どうやらチョコザイ君の目測はこの裁判においてはかなり正確な物の様だね。皆も彼女の意見を採用すると言う事で良いかな?」

 

レイアの言葉に反対の意見は無くチョコザイの意見が採用されシェリーの推理は覆された。

 

「さて、では改めて状況を整理しよう。氷上メルル君は誰かに剣で殺された、これはもう間違いない、そして犯人は二階堂ヒロ君か彼女を気絶させ足蹴にした者」

 

「靴のサイズから見て犯人候補は二階堂ヒロを入れて4人、桜羽エマ・橘シェリー・宝生マーゴ、そして二階堂ヒロ、この中から魔女を特定しないといけないわ」

 

ナノカがそう言い少女達の間に少なくない緊張感が張り詰めた。

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