マーゴの処刑から数日後、少女達は朝食を取るため食堂に集まっている。チョコザイもあの後直ぐに目を覚まし今もヒロの隣でカレースープと刷り込まれたうっすいスープを飲んでいる。
ほんの数日前の出来事を簡単に忘れられる訳もなく少女達には元気が無い。
「それにしても驚きましたわ、ゲストハウスからあんな地下施設に辿り着くなんて」
不意にヒロが顔を上げるとエマ・シェリー・ハンナがそんな会話をしているのが聞こえた。
裁判の後、何人かで何か知っていそうなココを問い詰めると地下施設があると言うことを吐き行ってみると確かにそこには謎の地下施設があった。
「チューチュー…………チューチュー」
気が付くとチョコザイがうっすいスープを飲み終わったのかチョロを取り出し何処かへ向かった。
その後、レイアが一度ラウンジで話し合いをしようと提案したがチョコザイはその場にいなかった為ラウンジに向かう事は無かった。
ヒロはラウンジを出た後チョコザイを探しに湖へ来ていた。
ヒロはここ数日の間でチョコザイの1日のルーティンを理解し規則に沿わない部分をアップデートさせて来た。この時間はチョロと共に森や湖と言った自然溢れる場所に散策に来ている。
少し周りを見回せばそこには茂みに頭を突っ込むチョコザイの姿があった。
「何をしている?」
「…………チョロが居ません」
茂みから顔を出しそう言うチョコザイの手にはチョロの物と思わしき尻尾があった。
「何処かで尻尾が切れたのか」
ヒロが周囲を見回すとそこには尻尾と泣き別れになったチョロがあった。
「見つけたぞ」
ヒロがそう言いチョコザイに尻尾の無いチョロを渡す。
「……………………尻尾がありません」
「それくらい私が直してやる。そろそろ戻ろう」
ヒロはそう言うとチョコザイと共に牢屋敷に戻りチョロの尻尾を直してやった。
「これはチョロです」
チョコザイはヒロからチョロを受け取ると礼をし自身の房へ戻って行った。
翌朝
少女達が劇をする事になった事をレイアがチョコザイに知らせる。
「どうか君にも手伝って欲しい」
「って言っても、チョコザイさんにどんなお仕事をお願いするつもりですか?」
「勿論舞台に立ってもらうのさ、この前のヒロ君とチョコザイ君の裁判の姿勢から思いついたのだが、私が演じる警察を辞める直前の刑事と何処からとも無く現れた彼女がペアを組んだミステリー物を考えている。アンアン君とノア君にはかなり負担をかけてしまうが私も全力で取り組むつもりだ」
「ええ〜、でもそれなら私も名探偵役として出させて下さいよ!」
「勿論だとも、君にお願いするのは2人のライバルである私立探偵、普段は武闘派だが閃くと一気に推理を進展させる役割にしようと考えている」
「おお〜!!それ凄くカッコいいですね!!」
こうして、チョコザイの知らない所で段々と話が組み上がっていくのだった。