サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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処刑

話し合いは続きヒロは少しずつ真相に近づき犯人を特定した。

 

犯人はナノカだった。

 

当然投票はナノカに集まりナノカの処刑が決定した。

 

「何故、何故猪口 在まで殺した、彼女を殺す必要は無かった筈だ!!」

 

ヒロはナノカに向かってそう叫ぶ。

 

「……………………沢渡ココを殺した時は、本当に自分でも何故殺したのか分からない。自分で自分が魔女になったんだと思った。その時【幻視】の魔法が暴走して彼女に私の犯行が暴かれるのが視えたの。何処に、何時、どんな手段を使って沢渡ココの死体を隠しても、彼女は全てを見破った。彼女が怖くなったの。私の中にある醜い物まで見破られる事が、彼女は決して忘れない、そんな彼女に視られる事が、とても恐ろしかったの」

 

「だから殺したってのかよ…………そんな事の為に殺したってのか!!」

 

「…………そうよ」

 

アリサの叫びにナノカは淡々とそう返す。

 

「あ、もういいですか?ではこれより、魔女の処刑を執行します」

 

ゴクチョーがそう言うと処刑台が迫り上がる。現れたのは神聖さすら感じる仰々しいガトリング砲、その前にナノカは座らされる。

 

「恐れがない訳では無い、でもこれで私も同じになれる。お姉ちゃん」

 

ナノカはそう言い目を閉じる。

 

「おや?何のつもりですかね?」

 

ゴクチョーがそう呟きを漏らしナノカが目を開けるとそこにはガトリング砲とナノカの間に立つ看守の姿があった。

 

「おねぇ、ちゃん?」

 

その光景に少女達も困惑し声を上げゴクチョーすらも困惑する。

 

「これは困りましたね。そんな命令はしてない筈ですが。洗脳しきれていないと言うのなら問題ですねぇ…………まぁ、良いでしょう。一緒に処分してしまいますか」

 

ゴクチョーはそう判断を下しナノカの表情が歪み体に変化が訪れる、魔女化だ。

 

放たれる弾丸の雨を浴び看守の体に無数の穴が開く、不死身であっても傷が治る訳では無い、故に止まない弾丸から庇い切れる訳もなく、看守もろともナノカの体を貫いた。

 

「無事に魔女のなれはてになりましたので、彼女達は永遠の牢獄に閉じ込めます」

 

ゴクチョーのそんな言葉と共に漸く銃弾の雨が止み2人は地下に消えていった。

 

「では、これにて閉廷とします」

 

ゴクチョーはそう言うと何処かへ飛び去って行った。

 

翌日の朝食時

 

ヒロは自身の朝食を取るとうっすいスープを皿に注ぐ。

 

「ほら在、カレースープ…………あ」

 

牢屋敷に来てから毎日の様に繰り返されてきた日課の様な物が直ぐに戻る訳もなく、注いだスープを仕方無く自身で飲む事にした。

 

塩気のみの旨味もへったくれもないそのスープにヒロは胸に痛みを覚えた。

 

「間違ってもカレースープと言える代物ではないな」

 

それからヒロは2件の事件を解決しその過程で大魔女の真相を知り全てを取り戻す為全てをやり直した。

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