サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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3週目
全てを救いに


「…………ッ!!エマ!!」

 

ヒロはベットから飛び降りエマに会う。

 

「え?ひ、ヒロちゃん?何でここに?」

 

「エマ……ッ!!グッ!!アアアアアアアアアアアア!!」

 

ヒロの顔に一瞬安堵が浮かぶが直ぐに苦痛に苛まれる。

 

手足が鋭く伸び顔には亀裂が走る。顔には第3・第4の目が生まれ髪先にはヘビの様な顔が無数に生まれている。

 

「ひ、ヒロちゃん?大丈夫?」

 

「ッ!!来るな!!私に近付くな!!」

 

魔女化による殺人衝動に呑まれそうになる自分に近づけまいと叫びその叫びを怒号に感じたエマは数歩後退る。

 

「ヒロちゃん……なの?」

 

完全に異形の姿となったヒロにエマは声を掛けヒロは魔女化による殺人衝動を理性でねじ伏せる。

 

やがて、ゴクチョーにより房の鍵が開けられ少女達がラウンジに集められる。

 

「ギャアアアアア!!ば、化け物がもう1匹いる!!」

 

その途中ココと遭遇し彼女が悲鳴を上げてラウンジの方へ逃げていく。ココだけではない、遭遇する少女皆悲鳴を上げ逃げていく。

 

ラウンジには少女達が集まりその中でヒロは目当ての人物を見つけコソコソと話しを始め話が終わるとメルルは何処かに向かった。

 

その後、ゴクチョーが飛んできた為魔女裁判の開廷を要求し裁判所へ向かう。

 

裁判所に着くとメルルが剣を持ち込みヒロがそれを掲げる。

 

「これより、魔女裁判を開廷する!!」

 

「私の台詞を取らないで欲しいですね、全く。取り敢えず定時に帰る為にちゃっちゃと終わらせてしまいましょう」

 

ゴクチョーがそう言い全員が証言台に立つ。

 

「つーかこんな所に集められてもさぁ、あてぃしら何したら良いわけ?」

 

「その通りだ、私達に何をさせるつもりだ!?」

 

ココが疑問を口にしレイアがヒロに説明を求める。

 

「告発しよう。この中には、私以外にも魔女が居ると」

 

ヒロの言葉に少女達は戸惑いを見せる。

 

「魔女って一体誰ですの!?」

 

「ていうかさっき、そこの化け物とごちゃごちゃ言ってたじゃん、そこのメルっちが怪しいんじゃね〜の?」

 

「え?あ、それは、その通りです。もう隠す意味は無さそうですが……私は魔女です。この牢屋敷で皆さんを待っていました。言うなれば……【黒幕】でしょうか?」

 

メルルはあっさりと自身が魔女である事を認め少女達は驚きの表情を浮かべる。

 

「しかし、1つ聞いて良いかな?君は魔女なのに姿形は人間と変わらない。私の様に【魔女化】はしていないのかな?」

 

「では少しだけ説明しますね、魔女化とは、大魔女様に付与された魔女因子が覚醒する事です。そうなると殺人衝動が芽生えたり魔法が強力になったり、体にも変化が現れます。今のヒロさんの様に。でも私はそんな魔女化で出来る魔女とは違う存在で、最後に残った原初の魔女なんです」

 

「それはどうかな?」

 

「え?」

 

「私は、1つの事実を知っている。それは、とある場所で見つけた手紙に書かれた事だ。この手紙によると大魔女が人間の少女を拾って育てたと言う話だ。原初の魔女達が捕まっていく中残ったのは大魔女と【人間の少女】」

 

「ッ!!」

 

「君は、自分の事を原初の魔女と言ったが、この手紙によれば、最後に残ったのは人間の少女、もう一度聞こうメルル、君は一体何者なのかな?」

 

「その、私は大魔女様に認められ力を与えられた魔女なんです。別に何も、おかしな事はありません!!」

 

「成る程、大魔女が君を魔女にした。実際君は不老不死で魔女だ、だがそれは君を【実験台】にした。と言う意味じゃないかな?」

 

「な、何が言いたいんですか?」

 

「はっきりと言おうメルル、君は大魔女にとってみれば【失敗作】じゃないかな?」

 

「ち、違っだって大魔女様は【家族】だって、言ってくれて……」

 

「本当に家族として愛していたなら君を実験台になんてするかな?大魔女が君の元を去るかな?そうでなくとも別れた際に優しい言葉の1つでもかけたんじゃないだろうか?」

 

「わ、私は……私は!!」

 

メルルのストレスが限界に達し魔女化していく、額に第三の目が現れ少女達に動揺が走る。

 

(後11人)

 

その光景を見ながらヒロは次の算段を立て始めた。

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