サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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大魔女の最後

「ユキ…………君は、本当は殺したくないんじゃないか?」

 

ユキに対してヒロは自身の憶測を語る。

 

「どうにもおかしいと思っていた。何故、メルルを引き取ったのか、何故、私達と共に居ながら自殺したのか、何故エマに魔法を渡すと言う不確実な方法を取ったのか、何故、私達の話し合いに乗ってくれるのか」

 

「………………………………」

 

「君は、復讐と私達の間で揺れている。在はそれを感じ取ったんだ」

 

「そうだ、どうして」

 

「don't like」

 

「え?好きじゃなかった?」

 

「don't like kill」

 

「………………………………」

 

「そうか、君は人間を殺すのが、嫌になってしまったんだね」チョコザイの言葉を読み取りエマはユキに目を向ける。

 

「…………いいえ、私はどちらでも良かっただけです」

 

「そいつはおかしいな、どちらでも良かったってんなら尚更不確実な方法は取らねぇだろ」

 

「………………………………」

 

「clairvoyant………clairvoyant」

 

チョコザイは黙りこくったユキから目を離し天井を見上げた後ココを指差す。

 

「clairvoyant………【千里眼】の魔法を使えと言っているのか?」

 

ヒロが疑問を口にしココがスマホを取り出し自身を映す。

 

「ほ〜、ふ~ん成る程〜」

 

ココは何かを捉えた様でその相手と話をする。

 

「島の大魔女から全部聞いたんだけどさぁ〜全部受け入れてたっぽいんだよね〜」

 

「ッ!!そんな、筈は」

 

「だってそいつら言ってたんだって【人間の復讐なんて望んでない】って。そいつ、お前に幸せになって欲しかったんだってさ。なのにこんな事してさぁ、お前がやってるのは、ソイツらへの裏切りなんじゃねぇ〜の?」

 

「そんなの、今更知った所で…………私は魔女なんです。人間とは相容れない存在なんです。」

 

「今更なんかじゃないよ!!ヒロちゃんと3人で帰ろう!!そして、やり直そうよ!!」

 

「復讐に費やした君の生涯を否定するつもりはない。君が望めばやり直す事は出来る!!」

 

「……………………ありがとう。エマ、ヒロ、でももう、遅いんですよ。人類を滅ぼす可能性のある魔女を、みすみす取り逃がしたりはしないでしょう。だから私が、【魔女を殺さない魔法】を掛けます」

 

その声に何か嫌な物を感じたエマはユキに駆け寄ろうとするがヒロがそれを止める。

 

「ユキはもう、覚悟しているんだ」

 

そこからは3人が昔の様に言葉を交わしユキは自身の胸に儀礼剣を突き刺す。

 

そこにメルルが飛び込み大魔女と共にこの世から居なくなり魔女も大魔女も、この世から本当の意味で1人も居なくなった。

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