サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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魔女裁判

エマ達と別れた後、チョコザイは様々な場所で単語を呟きマーゴはその言葉をメモしていく。

 

(間違いない、この娘殺人事件を調査しているわ)

 

それから間もなくゴクチョーのアナウンスが聞こえ少女達は裁判所へと集められる。

 

決められた席に着くとゴクチョーから魔女裁判のルールが説明されゴクチョーの開廷の合図とともに魔女裁判が開廷する。

 

「さて、まずは何を話すべきかな?」

 

「それは勿論、犯人を示す明確な証拠からですよ!!」

 

「んなもんあったら苦労しねぇよ」

 

「フッフッフ〜、それがあるって言ってたらどうします?」

 

シェリーはそう言うとダイイングメッセージとして蝶の絵を提示するがそれはエマによってあっさり覆される。

 

「足りません」

 

推理が行き詰まった所でチョコザイがそう声を上げ少女達の視線が集まる。

 

「足りない?何が足りないんですの?」

 

ハンナが問い掛けるとチョコザイはスマホを取り出す。映し出されているのは城ヶ崎ノアの死体、チョコザイはスマホを操作し城ヶ崎ノアの死因となったであろう傷を指差す。

 

「足りません…………深さ…………足りません」

 

「深さが足りない?人を死に至らしめるには深さが足りないと言うことでしょうか?」

 

「でも実際ノア君は死んでいる。となると他の何かが足りない」

 

少女達が考え込むのを見てチョコザイは次に城ヶ崎ノアの傍らに落ちている矢を示す。

 

「矢…………落ちてます……深さ……足りません……矢……落ちてます……深さ……足りません」

 

矢と深さが足りない事を強調し少女達がチョコザイが何を訴えたいのかを考える。

 

「もしかして、ボウガンで撃たれたにしては矢が刺さっている深さが足りない、という事かしら?」

 

マーゴが尋ねるとチョコザイは頷き次に矢と地面の傷を指差す。

 

「WHITE OIL Paint……ありません……傷……あります」

 

「ホワ……えっと?」

 

「WHITE OIL Paint、つまり白い塗料が傷つけられたならその物体に白い塗料が付いている筈、という事ね。そしてそれはボウガンの矢ではない」

 

「お前良くわかるな」

 

マーゴの推理力にアリサは素直に感心する。

 

「えっと、纏めると犯人はボウガンを使わずに矢を使い矢ではない何かで地面を傷付けてノアさんを殺した、ということですか?」

 

「恐らくわね、それでチョコザイちゃん、ボウガンが凶器でないなら犯人はどうやって殺したのかしら?」

 

マーゴが問い掛けるとチョコザイは証言台から降り隣にいたミリアの証言台に向かう。

 

「え?え?」

 

困惑するミリアの手を握りミリアを証言台から降ろすとその隣の証言台のココの元へ向かう。

 

「は?何?何だよ!?」

 

困惑するココを無視しココの手を握る。

 

「ッ!!成る程、繋げたのね」

 

その意図に気付いたのはマーゴではなくナノカだった。

 

「繋げた?」

 

「ええ、城ヶ崎ノアの周辺は白い塗料で塗られていた。そこに足跡は無くボウガンでも殺していない。とするなら長い棒状の物を使って槍を作り城ヶ崎ノアを突き殺した」

 

「あ、だからボウガンで殺した傷より傷が浅い」

 

「ええ、そしてそんな事が出来るのは恐らく」

 

ナノカの視線が犯人へと向かう。その視線に釣られ他の少女達も視線を動かす。

 

「犯人は貴女ね、蓮見レイア」

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