サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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外部協力者

ラリーとチョコザイが帰った後、ヒロ達は朝から晩まで協議を重ねた。

 

そうして約束の日。ラリーは約束通りチョコザイを連れて戻ってきた。

 

前回と同じ様にヒロが出迎えラリーをラウンジに招く。

 

「決めていただけましたか?」

 

「ええ、単刀直入にお伝えします。ラリーさん、申し訳ありませんが私達がSPBに入る事は出来ません。私達にもこの牢屋敷から出たら叶えたい夢ややりたい事があるからです」

 

「……………………そうですか、残念です」

 

「ただ」

 

ラリーが諦めて帰ろうとしたその時、ヒロが更に口を開く。

 

「在の力になりたい、そう思うのも事実です。だから、SPB職員としてでは無く【外部協力者】と言う立場で協力する事は出来ませんか?」

 

ヒロの言葉にラリーは少し考えた後チョコザイを見る。

 

「分かりました。それで行きましょう、どうかこれからもアタルと仲良くしてあげてください」

 

「勿論です。それでお話はこれで全てでしょうか?」

 

「はい、これからもアタルと仲良くしてあげてください」

 

「分かりました」

 

ヒロとラリーは握手を交わしラウンジを後にするとそこではチョコザイとレイア達がウロウロしていた。

 

「レイア……何をしている?」

 

「ヒロ君丁度良かった、チョコザイ君が…………」

 

「ホットドック下さい…………ホットドックの時間です…………ホットドック下さい」

 

チョコザイはホットドックを求め彷徨っている様だがその様にレイアは困り果てていた。

 

「だからほら、ホットドックだよ」

 

そう言うレイアの手には確かにホットドックが握られている。牢屋敷に送られる物資の食料に入っていた物だ。

 

「これは違います…………ホットドック下さい」

 

しかし目の前にホットドックがあるにも関わらずチョコザイは受け取ろうとせずホットドックを求める。

 

「ああ、ちょっと失礼」

 

ラリーはそう言うと持ってきていた鞄の中から何かのケースを取り出しその中身をホットドックに入れる。それはレタスだった。

 

「……………………レタス?」

 

「ほら、アタル」

 

「……………………これはホットドックです…………頂きます」

 

チョコザイはそう言うとそのレタス入りホットドックを食堂に持って行きケチャップとマスタードをかけ食べ始める。

 

「一体何が…………」

 

「アタルにとってホットドックとはレタスとソーセージを挟んだパンの事なんです。パンとソーセージとレタス、これらがどれかでも抜けていると例え残りの2つが挟まっていても食べないんです」

 

「そう言えばあの時もカレースープを求めていたな」

 

ヒロは2週目の最初の朝食の時カレースープを求め彷徨っていた事を思い出す。

 

「ええ、アタルの決まり事なんです。朝食には熱いカレースープを昼食にはレタス入りホットドックを食べると」

 

「ん?夕飯は?」

 

レイアが尋ねるとラリーは不思議そうな顔で答える。

 

「それが、夕飯だけは何故か何も口にしないんです。ホットドックもカレースープも、何か理由があるのかも知れませんが、私達には分からない」

 

「先程の様に何かを求めると言うことは?」

 

「ありません。黙ってケチャップとマスタードを啜るだけです」

 

3人の視線の先ではケチャップとマスタードでカラフルになったホットドックを食べるチョコザイの姿があった。

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