サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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違法捜査

翌朝、ヒロ達は蛯名の父が持つアパートの1室を借りる事ができそこで寝る事になった。

 

蛯名の父から朝食なので起こしてくる様に頼まれヒロが向かうと見事な汚部屋で寝る蛯名がいた。更に窓を叩く音が聞こえカーテンを開けるとそこにはチョコザイがいた。

 

「在、どうした?ご両親と一緒にいたんじゃないのか?」

 

「ねぇねぇ、カレースープ下さい」

 

途中、出前の男が19人前のカレーうどんを間違って持ってくるトラブルもあったがそちらは蛯名の説明で事無きを得た。

 

「ああ、チョコザイさん、カレースープね、ちょっと待って。二階堂さんも一緒に朝食にしよう」

 

彼女はそう言うと3人でリビングに降り皆で朝食を食べる。

 

「はい、カレースープ」

 

「これはカレースープです」

 

「「「「………………………………」」」」

 

蛯名とチョコザイのやり取りの傍らで少女達は何も言えなかった。カレースープと銘打たれ出されたソレはカレーうどんのスープ、略してカレースープである。因みにうどん部分は蛯名の腹の中だ。

 

「正しくない」

 

ヒロの口から思わず出た言葉を否定する者は居なかった。

 

「………………………………ネット」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「ネット…………ネット」

 

「ネット?インターネットの事か?」

 

パソコンをチョコザイの前に持ってくるとチョコザイは何か操作を始める。

 

現れたのは【戦記ホーテオンライン】と言うゲーム画面。

 

「ゲーム画面?」

 

そこに沢とラリーも現れるとチョコザイが沢とパソコンを指差す。

 

「IDパスワード…………IDパスワード」

 

「誰かのIDパスワードを使いたいんじゃないか?」

 

「主任、下川由美のIDパスワード下さい」

 

「誰だ?」

 

知らない名前にアンアンが声を上げる。

 

「被疑者の1人よ」

 

蛯名は沢からIDパスワードの書かれた紙をひったくりながらそう言うとその紙をチョコザイに渡すとその情報をパソコンに打ち込んでいく。

 

更にパソコンを操作し何やら文字列が並ぶ画面に出るがチョコザイ以外は何がどうなっているのか分からない。

 

「チョコザイさん、何これ?」

 

「IPアドレス」

 

「柿ピーどうです?」

 

「IPアドレスをチェックしている様ですね」

 

ラリーがそう言い全員が「ああ〜」と納得する。

 

「どうしたアタル?」

 

「IDパスワード…………IDパスワード」

 

「これまでこのゲームに接続していたパソコンを調べているのでしょう、中でもこのIPアドレスが最も多い様です」

 

「つまりそれが彼女のパソコン」

 

「彼女のパソコン今何処にあるんですか?」

 

「所轄が押収して鑑識だ」

 

「アタルは今そのパソコンに侵入しています」

 

「あえ?それ、違法捜査だ」

 

「「「「え!?」」」」 

 

違法捜査と言う言葉に少女達は固まるがチョコザイは気にすること無くパソコンを操作する。沢も止めようとしたが携帯電話が鳴り止めるものがいなくなったチョコザイは次々とパソコンへの侵入を繰り返す。

 

「……………………Witch」

 

Witch、その意味は【魔女】チョコザイが呟いた言葉に少女達に少なくない緊張と衝撃が走った。

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