ハンナの言葉に何処か思う所があったのかタスクはその後何も言わず黙って道を歩く。
とある公園に差し掛かった所でシェリーが背後から迫るエンジン音に気付き振り返ると真っ黒なバイクとライダースーツの二人組が迫っている事に気付く。
「危ない!!」
シェリーが叫ぶと皆バイクに気付き避ける事が出来た為衝突する事は無かった。
しかしバイクは直ぐ様反転し警棒を取り出し迫ってくるが少女達の間をすり抜けタスクに警棒を振り下ろす。
そこにチョコザイが飛び込みタスクを庇うと警棒は空振りに終わり再び反転する。
「どりゃあああああああ!!」
「ちょっ!?おバカ!!」
立ち上がったシェリーはバイクを側面から蹴り飛ばしバランスを崩させ転倒させる。そこに沢と蛯名がすかさず取り押さえに向かうが片方はバイクを起こすと逃げ去ってしまう。
「チョコザイちゃん!!もう大丈夫よ」
「どけよ!!」
「ちょっと!!チョコザイさんは君を助けようと…………」
「………………………………もういい」
タスクはそう言うと1人公園を飛び出し蛯名がその後を追いかけた。
「貴女何を考えてやがりますの!!」
エマ達がタスクの無事を確認する一方、ハンナはバイクに蹴りを放ったシェリーの肩を掴みグワングワンと揺らしていた。
「走るバイクに蹴りを入れるなんて!!しかも相手は警棒を持ってましたのよ!!他にも刃物や銃を持っていたかもしれないのに!!もう私達には【魔法】もありませんのに何を考えてやがりますの!!」
「いや〜、横から蹴ればバイクは転びやすいって昔何かで見たので実践してみようかと」
「それで貴女が死んだら元も子も無いでしょうが〜!!」
ハンナの説教は誰も止める事無くハンナの気が済むまで行われた。
「ねぇねぇ」
「チョコザイちゃん、怪我はない?」
その傍らでチョコザイがマーゴに自身の指を見せていた。
「あら、怪我しちゃったの?ちょっと待って、今ハンカチを」
そう言いマーゴが指についた物を拭き取ろうとするがチョコザイは指を引っ込め再び指を見せる。
「Japanese Spindle Tree」
「ヒロちゃん、チョコザイちゃんはなんて言ってるの?」
「恐らく植物の名前だが流石に何の名前かまでは私にも分からない。兎に角Japanese Spindle Treeと言う気の実だろう。何かの証拠なのかもしれない」
「sneakers Japanese Spindle Tree」
そう言うチョコザイの指の物を拭き取ったハンカチを沢に渡し鑑識に回してもらう事にした。