「ふ、フフ、フフフハハハハハハ、私がノア君を殺した?とんだ言いがかりだ私には彼女を殺す動機も方法もない!!それに、チョコザイ君が本当に君達の言う通りの事を言いたいのか分からないじゃないか!!彼女の言葉を正確に理解している者は居るのか?」
「じゃあその剣と鞘を見せて頂戴、彼女の推測は恐らくその剣と鞘で槍を作ったと言うもの、貴女が犯人でないと言うなら何も問題ない筈よ」
「ああ、良いとも、気が済むまで見ると良い」
レイアはナノカにレイピアを渡しナノカはレイピアと鞘を観察する。
「何も無いわね」
「そんな!!」
「また振り出しですか〜?」
「チョコザイさん、他に何か手掛かりは?」
エマがチョコザイに尋ねるとチョコザイはスマホを取り出しココ達の配信のアーカイブを観ていた。
「えっと、チョコザイさん?」
「蓮見レイアのレイピアに塗料が付いていないか確認しているのね」
「……ありません」
「え?」
「WHITE OIL Paint……ありません」
「え?塗料が無い?」
「じゃあやっぱりレイアさんは犯人ではない?」
「だから言ったじゃないか、私はノア君を殺していない!!そもそも、仮に私が槍を作ってノア君を殺したとして、ノア君がその光景を黙って見ているのはおかしいじゃないか」
「た、確かに……」
「じゃあやっぱりレイアさんは犯人ではない?」
「eye guidance…………eye guidance」
チョコザイがレイアを指差しそう声を発する。
「アイガイダンス?えっと、アイは目だよね?ガイダンスは……」
「導く、と言う意味ね目を導く…………」
チョコザイは続いてミリアを指差す。
「Switch…………Switch」
更にココを指差す。
「clairvoyant………clairvoyant」
更に他の者達も指を差しそれぞれ違う英単語を並べていくと最後にチョコザイは自身を指差す。
「see through…………see through」
「こ、これって」
「魔法名…………もしかして彼女の魔法は【看破】?」
「恐らく相手の魔法を見破れると言う物でしょうね、ああ、そういう事、やっと意味が分かったわ」
マーゴはそう言うとチョコザイが呟いていた言葉をメモしたメモ帳を取り出す。
「eye guidance、これの意味が分からなかったのだけれど、【視線誘導】とするなら全ての事に説明が付くわ」
「【視線誘導】…………そっか、ノアちゃんの視線を自分とは違う所に誘導すれば槍を作る時間位ある…………」
「それが何度と言うんだい?憶測で物を言うのは止めてくれ、そんなに私を犯人にしたければちゃんとした証拠を持ってきてくれたまえ」
レイアの言葉に一同は何も言えなくなる。
「……Apple」
「え?」
「Apple………」
そんな時、アーカイブを一時停止した画面を見せながらチョコザイはAppleと続ける。その画面にはココに無茶振りされ曲芸を披露するレイアの姿があった。
「ッ!!林檎!!レイアちゃんが配信で曲芸してた時の林檎は!?」
意図を察したエマがココ達に尋ねココもハッとする。
「おい雑魚!!あの林檎何処やった!?まさかもう食べちゃったとか!?」
「ええ!?あの時の林檎なら後で食べようと思ってポケットの中に」
「おい!!その林檎見せろ!!」
ミリアがポケットから林檎を取り出すとそこには白い塗料の付いた穴の開いた林檎があった。