サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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視えた糸口

翌日、ヒロはラリーの元を訪れていた。

 

「急にお仕掛けてすみませんラリーさん」

 

「構いませんよ。私も押し掛けている身ですので」

 

そこは探偵蛯名の実家、そこで蛯名はラリーに取り寄せて貰ったチョコザイがいた時の噴水の映像を見せて貰っていた。

 

「それで、今日はどうしたんですか?」

 

「はい、マドカの話を聞きたくて」

 

「マドカの?」

 

「あ、正確にはマドカ以外にもサヴァン症候群を持つ捜査員についてですが」

 

「それで一体何を?」

 

「仮にサヴァン症候群の捜査官が殺人を犯したとして、それは明るみになると思いますか?」

 

「それは、まぁ、人が1人亡くなっているのですから少なからず露呈はするでしょう」

 

「では、犯人に辿り着くことは?」

 

「それは、非常に難しいと思います。マドカの時も16件の事件の容疑の末に逮捕に至りましたから、それもアタルの力を使って」

 

「チョコザイさんマドカの事件に関わってたんですか?」

 

映像を見ていた蛯名がラリーに尋ねる。

 

「ええ、しかしそれが何か?」

 

「あまりに不自然に感じたもので」

 

「不自然?」

 

「ええ、先程ラリーさんの説明にもあった通りサヴァン症候群の捜査官が犯した事件は同じサヴァン症候群の捜査官の力を持って漸く解決しています。にも関わらず今回の在の事件は余りにお粗末過ぎる。あちこちに証拠が残りその全てが簡単に在に辿り着いている。在に罪を擦り付けている様に」

 

「ですが、一体どうやって?」

 

「それが分からないんです。それだけが分からない……………………すみません失礼します」

 

ヒロはそう言うとエマ達の元へ戻った。

 

その日の夜、チョコザイのパソコンから不正アクセスの痕跡が見つかり送検する準備が進められた。

 

「……………………本当にチョコザイさんがやったのかな?」

 

集まった少女達の中で声が出ない中エマが呟きを漏らす。

 

「あそこまで決定的な証拠が出てしまえば覆すのは難しいわね」

 

「う〜ん、そうでもないかも知れませんよ?」

 

失意に沈む少女達の中でシェリーだけがあっけらかんとそう言った。

 

「シェリーちゃん、そうでもないって?」

 

「あの時刑事さん達は【【Witch】が見つかった場所へ不正アクセスして何かのソフトを流していた】としか言ってませんよね?」

 

その言葉にエマとヒロはハッとし顔を上げる。

 

「チョコザイさんが【Witch】を流していた証拠は何も無い、つまり」

 

「在が流していたのが【Witch】では無いと言う証拠が見付かれば、少なくとも送検を先延ばしに出来る!!」

 

「でもさぁ〜そんなん誰がどうやって調べるん?魔法も無くなった今のあてぃしらってクソ雑魚少女だし〜」

 

「あら、居るじゃない、此方側のそういった事に詳しい専門家が」

 

ココの問いにマーゴがそう答え翌日を迎えた。

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