サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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仮説

「どういう事か説明を願おうか」

 

エマが何人か少女を連れチョコザイの様子を見に行った一方でヒロは残った少女達と共に管理官である星野に詰め寄っていた。

 

「何がでしょう?」

 

「惚けないで、貴女が紫藤アリサと沢渡ココの説明を聞きながら映像を止めずに様子見と言う最も愚かな行動を取った理由よ」

 

「私は管理官として最も事件解決へ近い方法を取ったまでで……」

 

「なら貴女の部下の失態はどう責任を取る」

 

「なんですって?」

 

ヒロの言葉に星野は眉を顰める。

 

「そこの警官が在に暴行を働いた件だ」

 

ヒロはチョコザイが怪我する原因となった警官を指差し少女達は怨敵の如くその警官を睨む。

 

「アイツが抵抗したんだ、制圧するのは当然だ」

 

「確かに抵抗した、だがそれは此方の【映像を切れ】と言う指示を聞けば防げた可能性が高い。それに、たかが16のそれも拘束された少女の抵抗を受けて警棒を持ち出し数人で袋叩きにするのが当然の行為だと?」

 

「結論から言うわ、貴女達警視庁は、いえ、星野さん貴女は私達を軽んじている。どれもこれも子供の戯れ言と軽視せず取り入れていれば防げた事よ」

 

「貴女は自分の手足になって欲しいと言っておきながらその手足を信用しなかった。そんな事ではいずれ誰も付いてこなくなる」

 

「分かったのね!!」

 

その時鑑識官が何かの資料を持って走って来るとヒロにその資料を見せる。

 

「君達に言われてチョコザイさんが事件現場に何のソフトを送っていたか調べたのね、そしたら【Witch】に対抗する別のプログラムだったのね」

 

「プログラム?ウイルスでは無く?」

 

「まぁ簡単に言えば【Witch】のワクチンプログラムなのね」

 

「でもそれって変だよね?【Witch】を送った筈のチョコザイさんのパソコンから【Witch】に対抗するワクチンプログラムが見つかった」

 

「気になってもう一度チョコザイさんのパソコンを調べてみたのね。そしたら、【Witch】に感染している事が分かったのね」

 

「つまりチョコザイさんのパソコンは【Witch】に感染して更に別の【Witch】を事件現場に送らされてた……ってこと?」

 

「可能性は大いにあるのね」

 

「でもそうなるとまた犯人が分からなくなるわ、第1容疑者のマドカは死に次の容疑者のチョコザイさんもパソコンが利用されていただけ」

 

再び振り出しに戻った中でヒロは必死に頭を回す。

 

(落ち着け、こういう時こそ初心を忘れてはいけない。今までの話の中で何かおかしな事があった筈だ)

 

グルグルと今までの事件の流れを思い出しある1つの仮説を立てた。

 

「……………………マドカは死んでない?」

 

その言葉に残りの少女達ですらヒロを不思議そうな瞳で見ていた。

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